ケイオスリングスΩ 感想

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前作(無印)に引き続いてプレイしました。前作感想はこちら

物語の舞台は前作と同じく、生死を賭けたトーナメントが行われる箱舟「アルカ・アレーナ」。前作の一つ前のアルカ・アレーナとのことで、本作は悲劇で終わることが確定しています。
そんな物語を主人公である「ヴィーグ」と一緒にプレイヤーは歩んでいくのです。

ただどうにも、前作(無印)の前日譚であるはずが、前作と設定上かみ合わない箇所がちらほらあります。Ωのストーリーは「前作の一つ前のアルカ・アレーナの if 」と思っていた方が良いかもしれません。文字に起こすとややこしいわね!

全体的に難易度が上がっていますが、パズルはスキップ可能になっています。といっても最初からではなくて、3 – 5回程度やり直しをしたら「ここ、飛ばすか? ええんやで?」みたいな感じでこそっと足されている。良い感じの塩梅だと思います。パズルクリア報酬でもらえるアイテムも「あったらまあ嬉しいけれど、なくても全然困らない」といったレベルの物たちですので、スキップしてもさほどデメリットや罪悪感といったものもないです。悔しさは、ある……。
ただ、パズルパートの反応の悪さが異様に上がっています。前作以上に思うような操作ができずにぐぬぬぬ……となる場面が多く、非常にやきもきさせられました。

戦闘難易度も爆上がりしています。後半の方に行くにつれてそれが顕著になる。終盤雑魚戦なんか半泣きで相手レベルを下げながらやっていたので、前作と同じような感覚でプレイすると痛い目に遭います。手持ちジーンなどと相談しながら無理せず進めていきましょう。いやまじでどうした? メインターゲット層が微妙に異なっているだろうとはいえ、続き物でこの難易度の差は何??

前作よりも敵全体というかストーリー含めて全体的に、えげつなさが上がっています。それがまた良かったです~いっひっひ。

また、テーマ的にどうしてもヘテロセクシャル要素が強いですが、私はセックスとジェンダーは別だと認識しているクィアなので別に気にならなかったです。ここは混合させてはならない箇所です。

以下ネタバレありの感想。

前作のアユタ・ヤエルート、オーガ・ヴァティールートの設定に対して本作は結構な相違があり、最初は混乱しました。
あとピュッピュ。オーガルートで女の人(の看板)が前回は一人だった、といったようなことを口にしていたので。せめてここなんとかせい!

●ヴィーグ(無印オーガ)

最初に代弁者に掴みかかるのが、次アルカ・アレーナの子孫に受け継がれちゃってた、ってワケ。オーガにも青かった時代があるってワケ。

なんか普通にピュッピュと悪友っぽい感じになったの笑っちゃった。個人的には良い組み合わせだと思いました。

●ヴァティー

あ、こういう性格だったんだ~。と思う印象の方が強かったです。前作出番少なかったからね……
前作の母性であったキャラの、本当の母親を今作で出すことによって、ヴァティーというキャラクターの造形を深堀する。

●オーガ(ダンテ)・レイチェル

母も父も強かった。

●ピュッピュ

お前にも触れんのかい、という感じですが。
でもヴィーグとヴァティーに子どもができてそれをただただ純粋に喜ぶピュッピュは、アルカ・アレーナが生まれた理由というのを思い出している感じがしてすごく印象に残っています。ただ、純粋に、子どもたちに生き残って欲しかった、クオリアに勝って欲しかった。それだけなんですよね。いや愛は全ての免罪符にはならないのでそれで許したくねえけど。
でもピュッピュは自分の罪を自覚して背負っていく覚悟を決めているあたり、好きなキャラだなあと思いました。だから俺はテイアが苦手なんだよ(突然の暴論)。

●アユタ・クシナ

無印アユタ・ヤエルートでのオーガ・ヴァティーの憎悪のわけわからんくなった。多分別の世界線なんだろうな。
クシナが死ぬときに来世での身分を祈って、そこからヤエになったのかなあ、なんて思いましたが、結局は影武者だし、ヤエとクシナをの魂をイコールにしたらそれこそテイアの代わりにしかされない運命にあって辛すぎるからなあ。

●ユタ

彼の物語は、子どもが母親の庇護下から巣立つ物語でした。最後、「母親」としてのシーリアに歩んでいくところ、声色が優しくて涙腺に来てしまったな……
歪だとしても親子であったことに変わりはないし、そこに確かに愛は存在しているし、互いが互いを愛していることは間違いないので

ユタに存在しなかった父親=ダンデの存在で、ユタが精神的に成長する、という構図。ベタだけど良いよね。

●シーリア

シーリアってまあ、前作のシーリス=マッケンジーさんで良いと思うんですけれども。アユタに女として蹂躙され、テイアには母として蹂躙され。そらああなるわって感じがしました。
クシナ、オーガ(ダンテ)・レイチェルの件があるとはいえ、正直テイアより好きです。というか普通に好きです。許されない愛情だと知ってなおその愛情を貫き通す女が性癖なんだなって再確認しました。

めちゃくちゃ暴論になるのだけれども、もともとアユタとシーリアがペアだったということは本来の運命の相手は互いで、でもアユタとテイアがそもそもの自分たちの実験の根本を否定するような行為をしていて、というかユタのことやアユタはミクスチャーにしなかったことを考えると、アユタがシーリアの旦那でテイアと不倫していてそんで原初のアダムとイヴになった……って説も普通にあるんじゃねえかなって思えてきちゃって。

シーリアの好きポイントとして、自分の子どもたち(ミクスチャー)を一度たりとも化物と言わなかったところもあります。子どもたちをテイアに糧としてずっと認識されているの、純粋に殺意がそりゃ湧くわ。結局は「にんげんすごーい!」な人間賛美に繋がってはしまうのですが。逆に言うとオーガたちにあそこまでしないとヘイトがいかない、と制作陣も思っていたのだと思います。

あとは声優さんの名演技ですよね。豊崎愛生さんのああいったキャラクターは初めて触れたのですが、いや、えかったわい……。感服つかまつる。

あとあいかわらずボスとしての姿がえぐくてやばくて好き♡ このシリーズは本当に、敵のキャラデザがえぐくて良いですね。

クリアしたとはいえ、もっさり動作(特にパズル周り)に少し疲れたのでエクストラには行かず、ⅡとⅢももう少し期間を置いてから手を付けようと思います。もっさりとレトロはまた違うんだよな……。

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ケイオスリングス 感想

おそらく公式サイトにあたる場所はこちら

なんでのっけからこんなややこしい言い方をしているのかというと、配信が現状ややこしいからです。元々はスマホ向け買い切りアプリ、で、それがvitaに配信移植。スマホ向け系は全て配信終了してしまい、残すはvita配信のみ。というわけでスマホ向けに開発されましたが今ではvita(DL)でプレイすることしかできません。そしてスマホ系配信終了に伴って、個別の公式サイトが閉じられたっぽいです。う~む、ややこしや~。
というわけで念のためにPlayStation Storeのリンクも貼っておきます、こちらです。

私はプリクエル・トリロジーを購入したので全部やります。このプリクエル・トリロジー(早い話が3のvitaパケ版)を購入すると、なんと前3部作が無料DL(同封)することができます! 中古でもできます! おとくのく。DLで容量喰うのでそこだけ注意してください。

物語は「アルカ・アレーナ」なる謎の場所に召喚された男女計10人(ルートによっては8人)のお話。生き残る(脱出する)には男女一対のペアとなり、他のペアを殺して優勝しろ。優勝したペアは不老不死となれる。というバトルロワイヤルを宣言されました。
アルカ・アレーナという名前や男女一対というところから察せられるかと思いますが、早い話が壮大な人工アダム・イヴ創作計画です。

ペアごとに物語があり、話の全貌を理解するには全ペアの物語を見なければなりません。
本作は「スマホゲーム黎明期の皮切りになるべく、限られた容量の中でどうにかこうにかやりくりをしてゲームの世界を広げた」といった感じのゲームです。なので中盤までは繰り返し場面が多く(マップとかも共通なので)、面倒くささが結構感じられる場面も多々ありますが,後半からはいつの間にかそれを感じなくなるくらいには面白いのです。ですので、どうにかこうにか前半は頑張っていただきたい。
なんというか、少しずつ変わっていくループものだと思って全ペアやって欲しいです(全ペアやらないと真EDに辿り着けないし)。ハルヒのエンドレスエイトよりは変わっているので頑張ってください。

かなり硬派なRPGですが、戦闘難易度“は”正直そこまで高くはないのです。現在プレイ中である続編、ケイオスリングスΩは難易度が高めな印象です。では本作は何の難易度が高いかというと、操作性。
というのも本作、冒頭にも述べた通り元がスマホゲームなので、全体的にタッチで操作できるように設計されています。それゆえか、歩くのが遅いと感じたり戦闘が全体的にもっさりと感じます。まじでもっさ~~~り。
スマホ – vita(3DS)移植の何が楽って、タッチ操作が共通していることだと思います。もっさり感も引き継がなくて良いと思うけれど……。

ということで、今作でタッチ操作が必須(パズルはタッチ操作のみ)なパズルの場面が、vitaですとか~なりやりにくいです。ところどころ判定が小さくてむき~~~! となります。そういうものだと割り切って、パズルは気長に解きましょう。羊とのお約束です。

以下、ネタバレあり感想。

今思い返すとまんまな名前やな、『箱舟の闘技場』じゃん。あと終盤で宇宙に行くの、まじで古のJRPGって感じがしますな。

●エッシャー・ミューシャ

エッシャーが「オーガ・ヴァティーの子どもっぽいなあ」とは最初から思っていたので、最初はとっくに亡くなったという最初の子供(オム)=エッシャーで、何らかの理由で記憶をなくしてたり転生したりしていたのかなって思っていました。ちょと違ったわね。
この2人のルートは、話としてはなかなかに王道な話ですが、逆にそれが良かったです。

世界線によってはただのラブラブカップルな二人ですが、用心棒している世界線だと人身売買していた牧師はいないのかな。EDの直前まで、ミューシャが悩んでいたのは凄い共感できました。自分の眼で見たものを信じて、自分で見てきたエッシャーの姿を信じていく。
真EDの世界線では無事に再会して、子どもたちを守っていって欲しいです。なんだかんだでエッシャーが子どもに懐かれていそう。

●シャモ・イルカ

おねショタ感がする組み合わせ。割と戦闘がきつかった覚えがあります……
大器晩成型のシャモと愚直で剛健といった感じのイルカ。

海のやり取りのシーンがやはり印象深かったです。自分たちは死刑の直前だったとはいえ幼い頃から一緒で、それなのに決定的に差があったことを思い知らされてしまうシーン。
1番幼いシャモが覚悟を決めて謳う夢物語を、それでも惹かれて信じて支えたいと思うイルカ。王道ですが、やはり良いよねえ。

●アユタ・ヤエ(マナ)

アユタ、お前……こ、ころすぞ……
ずっと誰かの代わりだった愛しい人に、お前も誰かの代わりにすることを押し付けるのか~~!?!? ってなっていました。いや無理だよあれ。アユタとテイアはPretenderだった(僕は君の運命の人じゃない)って主張しようがないよ、運命だよ。自分たちで他の人の手を振り払って互いを掴み取ったのだから。

オーガルートでもアユタがヤエを大切にしているのは伝わってくるのですが、じゃあヤエに対する愛情は本当に異性に対する愛情なの? ってなる。けれどもテイアに対する愛情も、長い年月を経て、異性に対する愛情から変わった気もする。
アユタが優勝した世界線もあるわけだから、アユタは自分の子どもとペアになったことのある可能性だってあるわけですよね(前回優勝がオーガ・ヴァティーで確定しているので、ヤエは違いますが)。
時として近親相姦とも言えるようなことをしている中で、細かな違いのある「愛情」を、全て「愛情」としていったくたにしたのかな、なんて思いました。

すれ違っている愛情のままかもしれないですが、愛していることには変わりがないので……。真ED後の二人はヤエ(マナ)の結婚から逃げ出す必要がありますので、どうにかその愛情を忘れないで、こんどこそ最後まで互いの手を離さないで、最後の一生を終えて欲しいと思います。誰かの代わりにするのではなく。

●オーガ・ヴァティー

この2人のルートを話す上で、やはり偽ヴァティーの存在が大きいと思います。どこからどこまでが愛した人で、どこからどこまでが愛した人ではないのか。偽ヴァティーはなんだかスワンプマンみたいだと思いました。

というかこのルートのアユタの所業があるからこそ、アユタの「愛情」の定義がわからなくなってしまう。ヤエはやはり自分も味わっていた「誰かの代わり」という重荷を、アユタ(愛しい人)に誰かに課せてほしくなかったんだろうなあ……。このルートではちゃんと、マナではなくヤエだということをカミングアウトできているのだろうか。

一万年。子どもたちと出会って過ごして見送って、出会って過ごして見送って、出会って過ごして見送って。
そんな子どもたち(と自分たち)がだめだったと勝手に下されて、また勝手にアダムとイヴ候補にされて、イヴとして劣っていると烙印を押されて。目が覚めて再びアルカ・アレーナにいた時は絶望感がもの凄かっただろうなあ…………

●全能者(テイア)

人間性を捨てた、というか人間性を捨てないと耐え切れなかった。でもアユタ・ヤエとの最後の会話を見る限り、捨てるというよりも押し殺していた、という感じがします。最後の方はアユタと一緒にいたいというよりも、早く自由になりたいという方が強かったのかな。でも、それでも、私が参加者だったら、事情を知っても一度は殴りてえですわ!

正直な話をするとアユタの本来の相手が自分でなかったということから、一連の実験とそれに伴う苦しみを知っているだろうに、その言い草をするか。とも思いました。本作過去譚であるΩではそこらへんを掘り下げてくれると嬉しいな~。

でもボスとしてのビジュアルがえげつなくて好みで手を叩いて喜んでしまった♡

システムがほぼ同じのΩは勝手がわかっているうちにクリアした方が良いと思い、のんびりプレイ中です。戦闘難易度上がってなぁい!?!?

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