MAD RAT DEAD 感想

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狂ったネズミの耳鳴りを聞いてくれ!

主人公はとある実験用ラット。ゲーム冒頭からご挨拶よろしくなかなかショッキングなラットの実験シーンが始まりますが、どうやらその実験も相まって寿命で死んでしまった模様。
あの世にてネズミの神さまを自称する人物……人? ネズミ……? 神……? 存在に出会い、神様からラットに秘められた能力――時間を巻き戻す能力を教えられます。
寿命は変えられないので今夜死ぬ運命は変えられませんが、ラットのこの「最後の一日」を悔いのない一日にできるようにやり直せるとのこと。ラットは自分をケージに閉じ込めて実験台として一生を過ごさせた、憎い人間(研究者)を殺して復讐をする、という夢を叶えるため、最後の一日を巻き戻しました。
ラットの心臓の人格だという「ハート」、ハートがイカれていると称してから自称するようになった主人公「マッドラット」、そして時として「ネズミの神さま」も交えて、その短いようで長い一日は始まったのです。

ゲームシステムはリズムゲームと横スクロールアクションが融合しています。ステージ下部に流れるノーツを右手でタイミングよく押しながら、左手でマッドラットを進行方向に向けて移動させます。これがまた難しいのですが、今までにないゲーム体験ができます!
マリオのようにステージに制限時間もありますが、初心者向けに制限時間をオフにすることもできるのでご安心ください。私は言わずもがなオフでプレイしました。無料アップデートのイージーモードで、2021年に実装されたようです。イージーモードでもクリアしたら俺の勝ち。
日本一のゲームにプリニー主体のアクションゲーム(プリニー 〜オレが主人公でイイんスか?〜)があります。本作はそれを残機制度なしにして、制限時間を付けて(場合によってはつけないで)、リトライを容易にした、って感じのゲームです。
そう、本作は何といってもリトライが用意なのです! 死んだその場からくるくるっと時を戻して直近からの再チャレンジが可能(制限時間を消費する模様)。巻き戻せる時間は限りがありますが、身も蓋もない言い方をすればめっちゃ戻した後にすぐ死ねばより巻き戻せます。

難易度は高い(特に終盤)作品ではあるのですが、理不尽な難易度ではなくて、全体的に「さっきはだめだったけど、アレをこうすればイケるはず!」とすぐにわかる感じの設計。
ゲームには適度なストレスを与えるのが良い、みたいなことをスマブラでおなじみの桜井さんが仰っていた記事を見たことがありますが、本作は正にそれです。操作性とかではなくゲーム作品内での健全で適度なストレスがクリアまでにあり、そしてステージをクリアした瞬間にそれが解放される。アドレナリンが脳内に溢れかえるほどに気持ちええんじゃ~!

それからなんといっても音楽が良い。サントラがめちゃくちゃ売れて、良く公式サイトTwitterでも入荷/売り切れのお知らせがありますが、聞けば「そらそうじゃ」と納得する名曲揃い。私は終盤の「Mimolette」がとても大好きでございます。どんな曲なのかは、是非、君の眼で(耳で?)確かみてみろ!

以下、ネタバレ有り感想。

誰も悪人じゃない、というのがまた良かったです。全員が全員、譲れぬ理由があって自分たちの願いを押し通そうとする。誰が正義とか誰が悪とかそういうのはなくて、生きる本能だとか自分の信念だとかで語っている。
神さま(パラサイト)の言い分ももっともだし、マッドラットの感情論も道理だし、ハートの最後のわがままも何より素敵なわがままです。

「君が死ぬところなんて見慣れているよ!」って、このゲームにおいて最高の愛の言葉だと思う。一生一緒にいてくれやじゃん……、一生一緒にいてやる宣言じゃん……。
マッドラットからハートにハグするところも良かった……ハートにとって安心できるとわかっている行為を、道中ではずっと拒否していたマッドラット側から最後にするってさ、やっぱりさ、王道だけどさ、良いよね……。

いやまじでキャラデザ神~! 音楽も神~! でもかめりあ先生はもう少し手加減してください。
続編を望むのは野暮というもの、といった感じの作品ですが、システムを引き継いだ作品はいつか出てほしいなあと思う次第であります!

日本一は当たり外れが本当にすごい会社ですが、今作はなかなかのあたり作品だったのではないでしょうか。いや本当、イージーモードではあったけれど、ラスボス自力で倒せて良かった~! いい加減ホタルノニッキをクリアしたいです(涙目)。あと無印以降やっていないディスガイアもいい加減やるね♡

ところで日本一といえばウィッチテイルが好きなのですが、なんか動きないかな~。開発違うとはいえ会社HPにキャラとしているので、会社としてもお気に入りキャラなのではないかと私はにらんでいます。

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