FINAL FANTASY ⅩⅣ 紅蓮のリベレーター 感想

前回(竜詩戦争編)の感想はこちら

賛否両論ちっくなことは聞いていましたが、なるほどな~と納得しました。思っていたより面白かったです。
紅蓮は、というか紅蓮/漆黒は、個人的に楽しみにしていたパッチでもあります。というのも、就活現役のころにスクエニ説明会で見たFF14の動画が(その時まだヒカセンじゃなかったです)、紅蓮と漆黒を混ぜたオリジナルトレーラーだったからです。記憶が確かなら。リセとひろしが修行で殴り合うシーンや、ひろしが何者かに襲われているシーンを非常に覚えており、前者を紅蓮OPで見たときには「これ覚えてる!!」と感動に包まれました。

最初の新生感想でメスラでプレイしているといいましたが、正確に言うとメスラ・ゼラでプレイしています。なのでアジムステップで会話差分などあり、そのあたりが嬉しくてどんどん進めていました。あとFF6を拗らせているので、「ドマ~~!! ドマだ~~~!!」ってなっていました。FF6はイイぞ。

独立運動を手伝うところから始まる紅蓮は、主人公たちがずっと抑圧された側にいるんですよね。蒼天では帝国との関わりが終盤に少しだけだったこともあり、それが顕著なのだと思います。
そこがプレイしていて、シナリオ良いけど苦しさをずっと感じさせて、好きな人と嫌いな人に分かれるのかなあ、と思いました。

◆以下、ネタバレあり感想

紅蓮は全体を通して「多様性」と「自由」ですよね。多様性とはどういうことか、自由とはどういうことか。

アラミゴも、ドマ(というかクガネ)も、アジムステップも、帝国も。数多くの民族が暮らしています。数多くの民族が暮らしているということは、数多くの考え方や慣習、宗教などがあるということです。
FF14はいろんな種族が暮らしている他民族世界ですが、紅蓮ではそのことが弊害になることを改めて感じました。

敵対者が、みるからに侵略者である帝国であった新生とは違い、みるからに異形のものであった竜と対峙する蒼天とは違い(まあ一部元人間なのですが)、自分の同胞をも含んだ「人」と紅蓮は戦っていきます。
そして、戦っているリセやヒエンを、見守り、時には一兵卒として手助けする、そういったポジションとしてヒカセンは「紅蓮のリベレーター」という物語を歩んでいきます。

●リセ

彼女は確実に、物語の中で成長していました。
姉の代わりになろうと姉の真似事をしていた彼女は、リセ自身の生き方を選びました。
抗わないという道を選んでいた同胞に対しての苛立ちは、理解へと変わりました。
彼女にとっての思い出の中にしかなかったアラミゴは、彼女の体験を通して実際に感じたアラミゴへと成長しました。

ただね~、リセの問題点として、自分が言うべき台詞を自分で言わないということがね~……。急成長しないことは、個人的にはどっちでも良いかな。急成長すると蒼天のアルフィノと被るし。

少しだけ4.0~区間の話に触れるのですが、「暴力で国を治めるのは帝国や過去のアラミゴの時と同じだ、だから良くない。暴力以外で国を治めるべき」みたいなことをプレイヤーに話してくれる。そして個人的にはそれはなるほどな、と思いましたし、その信念に基づいて行動しているのはとてもいいと思いました。イイ!

しかしながら、それを自身が治めるべき群衆の前に立つと言えないのはマイナスポイントです。身近な人しか良さがわからない為政者じゃダメなんだよ。

●アリゼー

リセが「姉の真似事」からの脱却を行ったわけですが、アリゼーも「兄のそっくり」からの脱却を行っています。
紅蓮に入る時にタタルから新しい服を貰い、兄妹はそっくり双子の見た目ではなくなりました。東へ出る時にウリエンジェから彼女のために拵えてもらった武器を貰い、戦い方というかロール(DPSとヒーラー)の違いも明確に異なっていきます。

紅蓮中にバハムートを走り切ったこともあって、アリゼーの成長は個人的にかなり感じました。バハムートのアリゼー、めっちゃ成長していない? えらい。
バハムートには双子ならではの演出もあるのですが、そこを除けば、それぞれからの脱却を図り始めている時期で、蒼天ではアルフィノが、紅蓮ではアリゼーが「自分個人」を見つける話なんだなあ。蒼天か紅蓮の間にバハムートはやったほうが良いと思います。バハムートのアルフィノ、イキリフィノ時代なのに結構イイお兄ちゃんしているなって思いました。かわいいねえ……♡

それにしても紅蓮のアリゼーはすげー可愛かった。めっちゃ可愛かった。アリゼーとしても、いろんな人に見守られながら、自分の在り方について模索していたんだろうな。俺のこと好き? 俺もアリゼー好き。
アルフィノは泳げないけどねっ! って言うところ、可愛いが過ぎる……。川の時点でビビりまくっていたから察してはいたよ……。お互いに相手に背伸びした姿を見せたいお年頃なんだろうな。
「アルフィノ! 妹さんを妹にください!」とかずっと言っていました。安心しろ、アルフィノも既に俺の弟だから。

俺とリセとアリゼーの女子会……いつか絶対やろうな……!

●ドマ

ヒエンは漢字だと緋燕かな。シュン坊なので燕は確定、でまあ残ったヒは緋で良いと思います。ヒエン、お前がドマの緋色を纏う、紅蓮の解放者となれ……。
ドマの象徴であるドマ城を壊しちゃうのイイ。ヨツユの言葉を受け止めて、ドマの闇を知る。ドマの象徴であったものを、次のドマを作るヒエン自身が壊す。
ヒエンは本当に、太陽のようですよね。太陽のようなCV.小西克幸は健康にイイ。個人的にヒエンは人柄が出来過ぎていたので、ここから悩んでいる姿とか見れるのかなあ、とちょっと期待しています。

ヒエンとは対照的に、ヨツユは夜のよう。ドマの薄暗いところを煮詰めたような女であるヨツユは、まあ名前からして夜の女であることを押し付けられていますよね。従弟の名前がアサヒなのも意図的でしょう。マリンチェみたいだよね、てか割とまんまマリンチェだよね。

ヨツユは「廓きっての女狐、ナエウリの忌み子、サシハイの寡婦」と呼ばれていました。それらは全て、何かに付随している肩書です。遊廓の主、忌み子の父であるナエウリ、寡婦の旦那であるサシハイ。いやな言い方を敢えてしますが、全部男に振り回されています。ヨツユ自身、自分の力、自分自身だけの力、という肩書が「代理総督」だと感じていたのではないかな。

ヨツユは割とグリーンワートのことを気に入っていたと思っています。言葉の節々が少し優しいんですよね。なんだかんだ言って面倒を見ていて、腕っぷしとしては信頼しているようなセリフもあるし。少し愚鈍と言えてしまうようなところと誰かに振り回されているところが、昔の自分と重なったりしたのかな。
グリーンワートの「かわいそうだど」はヨツユにとって地雷ワードではあったのですが(ゼノスに散々ドマの女であることを指摘された後だったし)、グリーンワートの実験はゼノスがフォルドラに持ちかけた形とは異なり、グリーンワート側から希望したと見ています。「ヒカセン倒す」「自分が中央に戻りたい」ばかりだったグリーンワートが、中央に戻ることを捨てて、ヨツユを気遣ってヨツユを守る(のとヒカセンを倒す)ために「ヨツユ守る」「ヒカセン倒す」に覚悟を決めたのかなって。
恋愛とかではないのですが、ここの2人が、不器用で可愛くて可愛そうだなって思いました。

ゴウセツはなんというか、カイエンのキャラクター要素を、ヒエンとゴウセツで分けた感じがあるよね。主君と妻子を無くした老侍。
主君を差し置いて生き延びてしまっている、という自責の念を抱えつつ、主君から託された息子には好々爺の面だけを見せながら生きている彼が、ドタール族との交流で改めて覚悟を決めました。あのシーン良いよね、ゴウセツの強さが改めてわかってかつ覚悟が伝わってくる……。

対してユウギリはゴウセツとは違い、初めから主君がカイエンではなくヒエン。故郷を捨て、しかし故郷を含めたドマを守るために主君に尽くす。死に場所を探しているようなゴウセツとは違い、生き場所を見つけてそこを守るのがユウギリ。まあ、忍びの割には表に出てき過ぎではないかという気は……しないでもない!

●アジムステップ

帝国の支配を受けず、かといって隣国のドマにも染まらず、独自の神話信仰と慣習を持って生きるアジムステップのアウラ・ゼラの人々。余談ですがアウラ・ゼラが結構民族としてしっかり独特に描かれているのを見て、自分ヒカセンの過去設定とかどうしようかな~♪ なんて考え始めています。楽しい。

神託で暮らすモル族、魂を輝かせるドタール族、実力主義のオロニル族。そのほかにも諸々。
他の族の習慣が訳分からんとは言いつつも、アジムステップで暮らすアウラ・ゼラたちは、他民族の在り方を否定はしません。種族としてはみんなアウラ・ゼラなので、帝国やアラミゴが抱える悩みとはまた違うんですけど。合戦でヒエンが勝つことによって、そのアジムステップごとドマに組み込むのは、力業過ぎて好き。
アウラ・ゼラヒカセンで合戦を勝つの、気持ちよくない……? “わからせ”た感がすごかったです。聞いとるか余輩。マグナイクエストみたからなお前。

●アラミゴ

割と最悪ですよね。イルベルドが動かなければ帝国支配下21年目に突入していたんだろうな。んで、21年目になっていたとしても蛮神は変わらず降ろされて、アラミゴ内が荒らされるだけで終わった。
地元に愛着があるかどうかでアラミゴに対する評価が変わるんだろうな。地元に根付くヤンキーみたいな人たちばかりなので。

それはそれとしてストーリーでも4.0以降に触れられますが(今ね、4.1-2くらいです)、リトルアラミゴなどの、国外(と言って良いのかどうか)にいる難民たちをどうするのか。これから先、「アラミゴ」として他国とやっていけるのかどうか、という問題があります。
イシュガルドが戦後の対応に奮闘しているように、アラミゴも頑張って欲しいですね。

●帝国

「髑髏の処刑人」であるフォルドラ。アラミゴ人でありながら帝国の市民権を所持しておりますが、実際は、帝国内では差別の対象、アラミゴ人としては侮蔑の対象のように扱われています。余談ですが、帝国幹部(隊長格)っぽい人たちの中でフォルドラだけ装備が露出高いのも、まあそういう対象に見られていたってことなんだろうなって感じさせるよね。
属州出身でありながら上司の信任厚く部下の尊敬を集めるリットアティンは、非常に恵まれていたと言えます。

フォルドラは手柄さえ立てれば現状を変えられると信じていました。アラミゴ解放軍に対しても苛立ちを見せています。しかしながら、それは現状から目を逸らしていただけでした。少し後ろの話になりますが、父親が死んだ時点で、子どもにすら悪意を向けるアラミゴ人がいる時点で、石を投げられることを肯定した帝国軍人がいる時点で、それに気が付くべきだったんだよ。ここが若いフォルドラと、年齢と経験を重ねたリッドアティンの違いだと思います。
結局のところ上に立つもの次第で、帝国内における属州出身の待遇は変わるので。彼女自身がアラミゴ人であることはどうあがいても拭えるものではないし。差別する側を排除しまくっていたら、今度は彼女が差別される側に取り残されるだけだし……。
アラミゴにおけるヨツユなんだろうな。そしてヨツユと違い、若輩者ということもあって、仲間(髑髏連隊)がいるということと自分だけが昇級していくことの折り合いがうまく付けられなかったんじゃないかなって。ヨツユは覚悟を決めて仲間をつくらなかった。

ゼノスはね、孤独だったのでしょうね。狂信者や信徒、敵対心を抱いてくるような取るに足らない存在はあれど、自分と同じ存在はいなくて。孤独とか、そういう重いものに限らず、何が楽しいか何が嬉しいのかとかそういった小さなことを話して分かってくれる人がいなかった。だから探したし、だから生み出せるような環境を求めた。
だから倒されてから、ヒカセンのことを友と呼び始めるのでしょうね。いや、倒した感覚全然ねえけど…………。
イシュガルドの前に出会っていたら、正直どうなっていたかわかんねえなって思っています。帝国側に付いていたかもね。

あとアサヒがすっごい嫌な予感がします。アサヒの行動次第で私のリアルトラウマがピンポイントで踏み抜かれるので、主にそういう意味で戦々恐々しています。ゼノスの噂のところでワナワナしているの、ぜってーお前じゃん!!

●オルシュファン(イシュガルド

※はい、今回のBGMです。

なんだっけ、名前は忘れたのですが。テオモサンが出てくる一連のクエストを紅蓮中にクリアしました。事件屋とはまた違う、少し古典的な感じすらさせる事件男爵はイイ。少し古めの探偵小説が好きなので、是非続けて欲しいところです。エリーにも言及されて良かった〜!
イシュガルドの話が終わったのではなく、まだ続いてくれることに嬉しさを感じます。

いや~~~俺とお前で守った街を、俺だけが今日も見守っている…………クソな貴族をぶん殴りながら見守っている……(ヒント:メインジョブの一つに機工士があります)
それにしても、マジでクソな貴族が多いのに、四大貴族の本家の面々は、偉大だなと思います。騎士団の内部もわりとクソ野郎が多いのが辛いですね。アイメリク頑張れ……。
どんなに怖くたって辛くたって、イシュガルドから目は離さないからな…………全ての終わりに愛があるのなら……………………
あ、おうちのアパート、イシュガルドに引っ越しました。
あとフォルタン執事からカード強奪しまくりしたりしました。オルシュファンもらえるまであと何人だ……?

エスティニアンはおいしいところ、掻っ攫っていくよね。再会できるの、楽しみにしているからな。

紅蓮は蒼天に比べて女性が、しかも強い女性や強くなっていく女性が多かったです。イイですね。
漆黒は非常にイイと聞いているのでとても楽しみです。まあその前に、4.5までの期間が嫌な予感がするんですけれどね!!

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