前回(解放戦争戦後編)の感想はこちら。
いよいよ本格化したエオルゼア軍事同盟とガレマール帝国の戦争……の最中に、激しい頭痛と謎の声が聞こえる現象に次々と見舞われる暁の面々たち。サンクレッドから始まり、ウリエンジェ、ヤ・シュトラ、アルフィノにアリゼー。そして主人公も……
昏睡した暁の面々たちと、昏睡こそしなかったものの頭に謎の声が響く主人公。主人公は謎の声に導かれるようにして、友が眠る場所・クリスタルタワーへ。
声の主は「水晶公」と名乗る、顔を見せない、でもどこか懐かしい人物。その人に乞われ、主人公は未来に起こる「第八霊災」を防ぐために鏡像世界の一つ「第一世界」へと降り立つのでした。
そこはかつて「光の戦士」たちによって「闇」が完全に祓われてしまった結果起きた「光の氾濫」により、永遠の日中・無限の光の中、人々を襲う怪物「罪喰い」が闊歩する世界……
こうして主人公……光の戦士は、この世界に夜の闇を取り戻す「闇の戦士」として、新たな戦いに身を投じていくのでした。
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いきなりCERO上がりすぎてないか?
以下、ネタバレあり感想。
中盤ずっと「殺してくれ」「原初世界にテレポするからエスティニアン駆けつけて俺を殺してくれ」「この際ゼノスでも良いから」ってずっと言っていました。エスティニアンとしてもそんなこと言われても困るよな、ごめん。
来訪神をお迎えするためにずっと戦い続けていたクリスタリウム。稀人たちが次々とやってきて、やがて空を覆う光を払う稀人が現れ、それ以前のクリスタリウムの長の言動から、「彼の人こそが来訪神なのだ」とずっと思い続けていたけれど、表には出さず、そして戦い続けたクリスタリウムの人々。
一方、終末思想のメシアをヴァウスリーだとして、麻薬依存に近い行為をされてはいたけれど、でも心のどこかでそれに気が付いていて、それでもなおそこに留まり続けるユールモアの人々。
今の時代なりの信仰として独自の信仰を掲げる「夜の民」。祖先崇拝に近いオンド族。
誰も彼もが、何かに縋らなくちゃ生きていけない世界の中で、けれど共通して何かに縋りたくなった理由の光を打ち壊す、突如現れた「闇の戦士」。
なのに世界はまた光に覆われて。
綺麗な夜空で飛行できた時の感動と、それを自分がまた奪ってしまった絶望感がすごかったです。クリスタリウムの人たちが攻めてくれないのが逆に苦しい間であったし、暁の面々が東奔西走してくれるのも「もお良いよぉ~……見捨ててよぉ~……」ってなりました。その中で「お前が世界の敵になりそうだったら止めてやるし、お前が進もうとするなら、背中くらいは押してやる。」って笑ってくれるアルバートに救われました。なんだろう、化物の自分も肯定してくれてありがとうみたいな。だからこそ「ラハ救ってから心置きなく化物になるかぁ~!」って思えました。
「自機罪喰いパロ」みたいなのをたまに目にしたのですが、なるほどね、そりゃあるわけだね。俺も大罪喰いになって討たれたかったです。設定的には自機俺がアガペー枠の大罪喰い(になる前に止めてもらえた)だったりするんですかね。
すっごい面白かったのですが、それはそれとして、ずっと「殺してくれ~~~!!」って言ってました。いやまあ、俺が死んだところでどうこうなる次元を超えていたけどさ……アーモロート着いたあたりで流石に覚悟決めたけどさ……
●水晶公について
やっぱラハじゃねーーかおめーーーー!!!!
※前回の感想記事
寝起きでラハの口調に戻るの、ずるいよぉ~……何が何でも救わなくちゃって思うジャン……。「お前がどんな覚悟や思いで自分に姿を空かせていないのかはわからないけれど、それはそれとしてお前が俺に害することはないだろうし、ずっと信じているからイイよ」って気持ちになりました。それはそれとしてその後「そういったことは相談しろッッッ!!!!」ってなりました。
水晶公として積み重ねた年月もあるので、完全なグ・ラハ・ティアではないと思うんですけれど。でもなんだろ、融合というか、ifの姿を見せてくれている感じ。「こんなになるまで自分のために頑張ってくれるんだな」って思った感じ。
クリタワと同じく、悠久の風でEDになるの……イイよね……
あと、いろんな人に対して「水晶公がピーチ姫になったところです」で進行度が通じるのが面白かったです。共通認識。
●暁について
サンクレッド曇らせが性癖の人、開発にいたりする?
リーンに対して不器用な父親だった印象でした。もっとはやくに言葉にしてやれよとは思うけれど、リーンからしてもはやく言われても納得できないだろうしなあ。第一世界のサンクレッドがランジート将軍だったんだろうなあと思います。
システム的な話になっちゃうのですが、サンクレッドがまじでタンクとして優秀でしゅんごい……ってなりました。父として守護る覚悟を決めている男だ、面構えが違う。
蒼天にとらわれているせいでアルフィノとまた2人旅できたの嬉しかったし、アリゼーとも2人旅ができたのが嬉しかったです。
アルフィノさ~、まじ……ユールモアの人々を治療したいと言ってくれたお前がSUKI……アルフィノが善性を失わないの、本当にすごいと思います。
アリゼーも、テスリーンの一件を見て「守護らなきゃ……」ってなったのですが、彼女はそんなことを望んでいないし、泣きながらも前を見据え続ける彼女が本当に好きです。
ウリエンジェが最後溺れていたの好き。
アーモロートを大人組+自分で行ったのですが、1ボスでウリエンジェが真っ先にやられて「ウリエンジェ貴様ッ! 双子をこんなところに連れ出す気かッ!!」って叫びました(ヒーラー選択肢が自機 or ウリエンジェ or アルフィノ + DPS選択肢が自機 or ヤ・シュトラ(ウリエンジェの次にやられた) or リーン or 蘇生使えるアリゼーのため)。ちなみに最後まで立っていたのはサンクレッドでした。父は偉大、タンクは偉大。
ヤ・シュトラがマトーヤを慕っていると改めてわかるのが、なんだか少女の彼女を見ているようで嬉しいようなむずかゆいようなって感じでした。
誰かのマトーヤになれたのかしらってのが本当良い。自分にとってのマトーヤは良い師であること、そうなりたいことがわかるので。
そしてその上で「夜の民たちだったら本名知られても別に構わない」ってなる彼女がまたイイ! 姐さん。
上でヒカセンのことを来訪神だと称しましたが、まあ来訪神というからにはいつかは帰るわけです。その時がきました。水晶公(グ・ラハ・ティア)のことは気になりつつも、帝国とのいざこざがあるし「雪の家」は原初世界にしかないので俺は帰ります。
ただ、子どものできたサンクレッドはどうするのって思ってます。まじでどうするの?
●ユールモアについて
ユールモアの道化師ちゃんたちはミンフィリア候補だったんだろうなあ……「ミンフィリアであること証明しないと扱いが決められない」から、ある程度の人体実験とかもあったんだろうし、「ミンフィリアでないことが確定した」以降も、酷いことした自覚はあるからユールモアの保護下で育てたんだろうな……ランジート将軍の父性が見えてやるせね~です…………
ユールモアの民たちを変えた一番の理由がアルフィノってのが本当好き。クリスタルブレイブを率いていた頃の自分に重なったんやろなあ。被害者面を許さないアルフィノ本当良かった。
●アルバートについて
も、もう1人の俺……!
エメトセルクが「俺を通して俺じゃない誰かを見ている」のは道中で薄々わかっていたのですが、アルバートが第一世界の俺ということには気が付けませんでした。悔しい。アルバートが原初世界で闇の戦士していたあたり(竜詩戦争編あたり)も、もしかしたらエリディブスもアルバートに「アルバートじゃない誰か」を一瞬でも無意識でも感じ取っていたのかもねなんて思ったり。
そのアルバートと合体するのね、なるほどね。8/14になって半分以上の俺になれば対抗できるってワケね。いや置いていかないで欲しかったが……?
残りの俺たちはどんな人たちなんでしょうね。
オンド族に渡したクリスタルのくだりの「肝心なところを見ていないとは……」とか、ラダー大昇降機での2人のやりとりとか、今までとは一味違う対等なバディって感じが好きでした。対等なわけだよ。
アルバートに対して軽口叩きまくりの選択肢をついつい選んでいたので(他選択肢の時も「アルフィノ画伯と助手たちです!」みたいなやつを選びました、だってあんなんずるやん)、アルバートとの最後の会話も「無茶を言うなぁ……!」を選びました。本当に無茶を言う、応えるけどさ。
俺のお前も光の戦士で闇の戦士。
●エメトセルクについて
「俺を通して俺じゃない誰かを見ていそ~~~」ってずっと思っていました、やっぱそうだったのかおめーーーー!!!!
アーモロートの人たちは本当に善い人なんだろうなと思いますが(しゃがんでくれたり、小さい子を一人前として扱ってくれたり)、無意識の傲慢さは今でも十分感じるので、完璧であるがゆえの袋小路にすでにいたんだろうなあって思います。「幼年期の終り」か?
十四人委員会から離脱したという人も、同じことを思っていたんじゃないかなあ。ところで前回の感想で特別な4や、13+ジョーカーといった考察をしましたね。この離脱したアシエンがアシエン俺(?)だったり……せえへんか!?
最終決戦の場で、俺を一瞬でも幼馴染? 昔馴染み? のその人として見てしまったなら、そりゃ負けるんじゃ。
一方的に期待されて、それで勝手に失望されて、んでもって本当は自分を見られていなかったので、勝手な人だなあと思います。でもその勝手さにすごい人間みを感じてもいます。
会いたい人の1/2ってどんなんなんだろうね、そんでもってそれがだんだん化物になっていくのを、「自分が想像できない方法で何とかするかも」と、どこか期待しつつも見守り続けるのは、一体どんな心境なんでしょうね。最後の最後でハーデスだって名乗った(「アシエン・エメトセルク討滅戦」じゃなくて「ハーデス討滅戦」だった)のは、たとえ1/2でも本名を読んで欲しかったのかもしれませんね。「姓をアシエン、名をハーデス。字はエメトセルクと申します」みたいな。なんか違うな……
●ゼノスについて
ゼノスが父親殺しを行うシーンが、ヒカセンがトールダン殺しを行ったシーンと同じ演出で、なんというか、「オルシュファンのいなかった自機みたいだなあ」って思いました。友友言ってきたり、以前の感想で「イシュガルドより前に出会っていればどうなっていたかわからない(=オルシュファンポジションだったのかもしれない)」と言いましたが、自機と同じ演出を使われたりとかで、なんか現時点個人的には自機のifとして見ています。逆だったかもしれねェ……
え、そしたらこいつも何かしらの加護を受けていることになるな……まあアシエンに打ち勝ったからゾディアークの加護を奪い取ったようなもんか……アシエン側が「こいつやば……」みたいになっている描写さえあるの、本当に笑うんだよな……
フォルドラに比べて超越者により適合しているっぽいのは、やはり祖父の影響なのでしょうか。おじいちゃん似ならそらまあ……執着するわな……執着すごいわな…………
●オルシュファンについて
※今回のBGMです
リーンに「なんで貴方は前を向けるの」って言われる場面で「英雄に悲しい顔は似合わないから」選択肢が出てきてアーーーーーー!!!!ってなる、なった。俺特攻。もちろんこちらを選びました。プレイヤー俺だけでなく、ヒカセン俺も囚われているんだね……キャラメイクの影響なのか演出の関係なのかはわからないのですが、この場面困り眉で返答していて、その寂し気な困り笑顔が、なんか、こう、キたんですよね…………
いや……英雄になりたくはないんだけどさ……第一世界においては「闇の戦士」も仕方ないかなと思うし、原初世界で闇の戦士だったもう1人の俺の命を背負っていくって決めたし……英雄にはなりたくないけれど「覚悟」は決めたから…………
でもちょっと「英雄」に対して前向きになれた気がします。オルシュファンの英雄発言はちょっともう戻れないな感あったのですが、水晶公の英雄発言はめっちゃ真っすぐで眩しかったので……あと英雄アルバートがまぶしかったので……
退路を断たれたというよりも前を向いて歩きだせたというか……「いつ死んでもいいから面倒ごと全部引き受けるかあ」の心境から、大舞台の場で華々しく散るために大舞台の場に出会うまで生き抜く覚悟ができたというか……散りたいのには変わりないというか(?)……
雪に覆われたイシュガルドと光に覆われたノルヴラントが重なって見えて、だからどちらも人生の転機になったのかもしれないね、せやろか?
なんでこの人、漆黒に入ってもオルシュファンについて語る項目があるんですか?
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は~あ、また一人の命を背負うことになった。俺は(おそらく)オリジナル俺の8/14ってワケ、半分以上の俺ってワケ。どういうワケ? 死ねねぇじゃん……(他7人が他ヒカセンって演出良かったね)
俺もアルバートもエメトセルクも駆けつけてくれた他ヒカセンも、み~んなヴィラン! なのでヴィランズ!! 漆黒のヴィランズ!!!!
「最終決戦、下限の方が良いよ」と言われたので、フレンドと、フレンドのフレンドに駆け付けてもらってやりました。ヒカセンたちが光りすぎて「眩しっ! 偉大な相手というのは輝いて見えるものだヨ」とチャットしたら「まぶしい理由の方は訊いてないんですけど?」ってフレンドのフレンドが反応してくれて嬉しかったです。光の戦士(物理)。
ロールクエストがキャスしかまだ終わっていないので、他3つもやりたいです。ここにきて全く触れていなかったタンクが足を引っ張る。モグコレでパワーレベリング!
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