As Usual, As Usual -M08 感想

As usual.
製作者: せがわ
掲載サイト: ふりーむ!
As usual. -M08-
製作者: せがわ
掲載サイト: ふりーむ!

2作続けてプレイすることをおすすめします。
いつもの日常を過ごしていくゲームです。

どんな感想を書いてもネタバレになるなこれ!

「As Usual」では日常が少しずつ浸食されていきます。が、その日常はとっくに破綻していて、日常を必死に守ろうとしていて、でもうまくいかなかったのが真実。エンド分岐なし。
「As Usual -M08」はそれを別視点から見ることになります。生きていくために無意識のうちに割り切っていた男が、命の重さというのを知る(生きている他人に対する命の重さは元からわかっていたけれど)。エンド2つあり。バッドエンドとグッドエンドというよりかは、ビターエンドとグッドエンドという感じがします。
明日を知れぬ世界なのですが、それでも前を向いて逞しく生きていく人間たちが描かれています。ななどら2020とか好きな人、好きそう。

短編だからこそ日常の変化が、じわじわとなのに直接的に描かれていて良い。
グラフィックの系統や作中の雰囲気から、少し洋画な雰囲気があります。
「As Usual」と言い聞かせているのが、最終的に言い聞かせなくても口癖になっている、みたいな、そんな良さもある。良い短編作品でした。

がんばれ!ミトラ神 感想

がんばれ!ミトラ神
製作者: おしゃき
掲載サイト: ノベルゲームコレクション

紀元後4世紀、古代ローマ……
オリエントに起源を持つ太陽神ミトラを崇拝する密儀宗教・ミトラ教は、新しき神の教団に脅かされていた。
密儀の存続を懸けて、神は立ち上がる。
信徒を訪ね、異教の存在と戦い、失われた信仰を回復しよう!
(公式の説明より引用)

ミトラ教またはミトラス教、ミスラス教など。太陽神ミトラを信仰する宗教。
くらいのイメージしかありませんでした。というのもキリスト教に吸収された宗教です。今日のキリスト教にも薄ら残っているとはいえ、「キリスト教に消された宗教」に対する知識のなさは、キリスト教に馴染みが薄い日本だとなおさらかと思われます。また、これはクリア後に調べた知識ではありますが、密儀宗教だった+女人禁止っぽかったということもあり、普遍的な宗教ではなかったのだなあ、と感じました。
比較的マイナーな宗教・神さまですがわかりやすくその盛衰を知れる作品でした。
参考資料の明記がちゃんとあるのもありがたい。他のゲームもがっつり歴史の勉強ができるような作品で、複数の神さまが登場する。参考文献の数凄そう。作者さんの愛も感じられる、今から楽しみです。

いるかにうろこがないわけ 感想

いるかにうろこがないわけ
こんな時間まで起きているわがままハニーマスタードちゃんには特別に、いるかにうろこがないわけを教えてあげようかねえ。

制作に関するお話を知りたい時はこちら。

クリアはできていません。ゆるゲーマーには難しゲームだったのと、シューティング慣れしていないことが敗因です。キュキュイ。

全64面。1面をクリアするごとに物語が1行ずつ読める、固定画面型のシューティングです。弾は1発しかなく(途中で増加可能)、敵に当た後に回収しなければなりません。
体力制で、敵や敵の弾に当たると体力を失い、0になるとゲームオーバー。コンティニューはありません。

上述したようにシューティング慣れしていないこともありむっっっっずかしかったです。
物語が好きです。というよりもこの作者さんの世界観が好きで(湖の感想はこちら。ファミレスを享受せよの感想はこちら。)、どのゲームにも無常な雰囲気がどこか感じられて、そういう意味ではこのゲーム性はとても物語にマッチしています。
だからこれで良いのだと思いました。キュイキュイ。
ただ、手軽に遊べるSwitch版が出たので、トライ&エラー繰り返しながら、そちらで頑張るのも良いかもしれないと思っています。キュイキュイ。

物語の補完をしたかったのでRTA動画で見ました。走りが美しくて思わずそちらに目が行き、物語が読めたのは視聴2回目でした。

NamelessRoom / DreamlessRoom / SleeplessRoom / TimelessRoom 感想

AppleStoreは以下の通り。

NamelessRoom

DreamlessRoom

SleeplessRoom

TimelessRoom

かなり前になってしまいますが、お題箱にておすすめいただきました。ありがとうございます!
丁度もらう数日前に見かけて、羊なので気になっていた次第。1~4作目で一段落していそうなので、ここでまとめて感想を。

雰囲気が最高な脱出ゲームです。1作目からグラフィックやBGMにかなり拘られていて素敵、このグラフィックに惹かれるものがあるようでしたらプレイして損はないかと思います。音楽がだんだん豪華になっていく演出はシンプルながら堪らない。
ヒントは正直微妙かなと思いました。ものすごく遠回りでわからない時もあれば、まんま答えを言う時もある。あと「そのヒント、今!?」ってなる作品もなくはなかった、気がする。

「TimelessRoom」が前3作を踏まえた総集編という感じなので、直接的なつながりは明言されてこそいないものの、基本は順番にプレイすることをおすすめします。以降の作品もやろ~♪

9番ホーム 感想

9番ホーム
製作者: ゆーじ
掲載サイト: Unityroom

*異変を見つけたら 引き返すこと
*異変がなければ 引き返さないこと
*9番ホームから 電車に乗ること

8番出口(感想)のフォロワー作品です。8番出口の作者さんの意向もあり、「8番ライク」って呼ぶらしいですね。
unityroomが不定期で開催している「1 Week GAME JAM(unity1week)」で制作されたようで……つまり、おそらく1週間で制作されたということです。おどろき。

1番の特徴はやはり、このかわいらしいドット絵ということでしょう。横スクで操作がわかりやすく、異変の難易度も個人的に理不尽難易度なものは感じなかったです。
「必ず異変が出る」モードの設定も可能で、クリア後に異変埋めしたいよ~って人の需要にも応えていらっしゃる。きさらぎ駅とか好きな人におすすめ。

シャイニングのパロディのようなくすりと笑えるような異変もあり面白かったです。8番ライクだからおじさんの異変が出てくるのか、異変とおじさんは惹かれ合うのか。どっちなのカナ!?^^;

せんていトランス 感想

せんていトランス
製作者: てとり(TeToriapot)
掲載サイト: ノベルゲームコレクション

TS! 全キャラエンドあり! 女体化! 苗床化! 快楽堕ち!
フゥ~~~………………やるか………………………………(やった)
ちょっと注意書きで一部「あ、俺これはちょっと……」がありましたが、思っていたほどではなくプレイできました。みんなかわいいしえっちだしかわいいし。キャラデザが本当好みです。

物語や設定からも作者さんの「癖」を感じます。癖に忠実なのがやっぱ強いんすわ。
全体的に敵側に渡った方が勇者はハッピーな感じで、まあ人類兵器の戦後ってそうだよねって思います。偶に思う、FF14の紅蓮とかまじでそんなこと考えていた。俺は盟友がいるから踏みとどまれたけれど……

●シープ(幼馴染)
TS前から主人公に薄暗い愛憎混ざった感じの類の感情を抱いていたキャラが何人かいるんですけれど、シープもそのうちの1人です。
英雄を奪い取った代償だよって言われちゃえばそれまでなんだけれど、それはそれとして苦いEDだな~って思いました。逃避さえも許されない2人……

●グリズリー(従者)
失恋だあ。
「このキャラ、自分が男だったら攻略できるんかな~」みたいな、そんな軽い気持ちで始めたのに、終盤には思いのほか入れ込んでしまっていて、けれど彼は一筋なNPCなので振られた、みたいな。そんな雰囲気を感じます。良いよね……

●フォックス(弟分)
シープと同じく、TS前から主人公に薄暗い愛憎混ざった感じの類の感情を抱いていたキャラ。
主人公に英雄を求めているがために、主人公の気持ちには応えないし、なんならそれを言い出した(あるいは貫こうとする場合の)主人公は見切っていそうな感じ、良いよね……

●ヴォルフ(兄)
兄自身が、どうしてこうなったのかがいまいちわかっていなさそうなのが、自業自得を感じて諸行無常で好き。

●オルク(強敵)
女になったことで女の肉体の利点を生かして、切り替えて強さを求め続ける。割り切ったキャラで気持ち良かったです。好きに生きろ。

●ラクーン(師匠)
はあ……はあ……! 好きだ……ッ!
何を隠そうラクーン師匠に一目惚れしてプレイを始めました。話自体の平和具合も好きでした(逆を言うとこのゲームや元となった乙女ゲームでは平和に終われるキャラが少ないということなのだが……)。元の男性の姿も好きです。

●タオベ(システム妖精)
巨女だーーー!! ハァ……! ハァ……!
このEDの主人公は、ちょっとヴォルフみを感じて、きょうだいだなあと思います。そのこと言われたら本人よりもバット・シープがめちゃくちゃ嫌がりそう。

●ルカン(仇敵)
ルカンの見た目好き好きすっき。
それはそれとしてこのED選べる主人公はなかなかにわからない、やばい。と思っていたらまあそもそもが何度もやり直ししているような設定だったので、そりゃいつかは選ぶか……ってなりました。

●ディア(先生)
グリズリーとちょっと似ています。違うのは快楽堕ちしてしまったということ。こういう仄暗ささ~……良いよね……単純な快楽堕ちじゃなくて、そういう場所を自ら利用するようになっちゃったのがまた、こう……(ろくろを回す)

●カルマール(天敵)
腹違いの兄に劣等感感じているの好きだし、兄の方マジで気にも留めてなさそうなのも好き。なんなら「やりたいことやれていて、生きていりゃ良い」まで思われていそうなのが可愛そうで可愛い。(嫌いな存在から思われていればいるほど辛くなるあれ)

●バレヌ(宿敵)
背の高い男がTSしたときにかわいらしい身長になる奴~~~! 良いよね、良い……
アンスロポスの政治の道具として一生飼われるのかなあ。

●アンスロポス(主人)
徹底して勇者個人はどうでも良いんだろうな、為政者として正しい。こんな人を好きになった主人公が悪い(?)。ギアスのシュナイゼルみを感じましたが、彼よりはもう少し自我ありそう。

●ゴート(被害者)
犠牲のヤギからのゴートなんでしょうね。傷をなめ合うことしかできない、それで良いんだろうな。
状況的にはシープと表裏一体なところがある。

●バット(執事)
っぱ乙女ゲームの執事キャラはこうでなくちゃな。そうか?(乙女ゲームあまりやったことがない)

●ヘッジホッグ(専門鍛冶師)
んなカラッとしたEDできるんだ本作……!?
見た目も好きですが話も好きです。平和に終わるのが師匠2人だけってことやヴォルフEDの中身を考えると、主人公は兄にやさしくされたかったんだろうなあって思います。それはそれとして師匠2人好き。

●クレーエ(NPC?)
「MODの弊害」って感じがするのが良い設定、第四の壁系が好きな人好きそう。

■

見返したら良いしか言ってねえな、癖に刺さったんやろなあ……

シルヴァーレコードにおやすみを 感想

シルヴァーレコードにおやすみを
製作者: tyap
掲載サイト: ノベルゲームコレクション

以前にプレイした「L0ST M@IL」「廃品回送」「バイナリ・シンドローム」と同じ作者さんです。PC-9800みのあるゲームはやっぱ良いスねえ。

広大な宇宙を航行し、惑星を探査するアンドロイド・NOVALYKA(ノヴァーリカ)くんの旅路を描いたノベルゲームです。
宇宙を旅する……のですが、その旅は彼の孤独を埋めるところもあり、淡々と静かに進む、静かな感じです。少し寂しい余韻に浸るためにも、終わった後に再プレイのために再読み込むすることをお勧めします。

おやすみなさい。

MINDCIRCUS 感想

公式HPはこちら。

MINDCIRCUS
製作者: 冷蔵庫
掲載サイト: フリーゲーム夢現

主人公は内向的な性格のアル中医大生「院府 畫利生」。夏休み前に留年の危機を迎えていろいろと投げやりになっていた中、クレジットカード会社の抽選で南国旅行のチケットが当選します。これ幸いと全てを見ないふりして旅行へ。しかしそこで待ち受けていたのは、不可解な連続殺人事件でした……
彼は事件の真相を解くことはできるのか? 島から脱出することはできるのか? そして、お酒の誘惑を立ち生きることはできるのか?

■

PC98風のADVです。
夢現やふりーむの説明文にもありますが、作中でとある推理小説のネタバレがあります。ただ、結構「読んでいる、知っていること」を前提としたネタバレで、かつ結構物語に必要な謎解きにも絡んでくるので、もう思い切ってタイトルを書いちゃったほうが良かったんじゃないかと思ったり(多分読んだことがある人ならば、遅くともホテルに入って最初の夕飯時にわかるのではないかと)。
元になった某SF小説と某エロゲの方は浅学にしてわかりませんでした。読みてえやりてえ教えてくれ。

EDはBad156とTure123を見ました。自分がそんなに得意でないこともあり、BadEDのグロ描写文章が結構きつめで、234はそれで見れていないです(4はチラ見もしていないので、条件見たうえでの予想でしかないんですが)。ただ、きついグロ描写をする意味はある作品だと思っていますし、BadEDを見たこと自体は後悔していないです。後悔はしていないけれどTure3が良すぎて、そこから234回収に戻るのは俺には無理だった(でもTure3の後にBad6は見に行ったんですね? はい……めっちゃ良かったです…………)。

Ture3まで見終えると、元ネタの曲通りの優しい物語だったなと思います。そこに至るまではよく言えば人間味の濃い物語。陰鬱としたアルコール漬け物語の最後に一粒の希望、うみねこみたい。うみねこ好きでつい名前を出してしまう、ごめん。
いや本当にめっちゃ良い作品だった……心の柔らかいところに刺さって抜けない。元ネタをずっと聴いています。

あと公式サイトのヒントにあるTrue1と2の条件が逆だと思います。そこの修正だけ頼むわ!

●院府畫利生

劣等感がありつつ、同族嫌悪もありつつ。それでも「自分にできること」をずっと模索し続けるのは素直に偉いと思いました。
選択肢によってはBadなしでTureEDいけるというのも彼の根っこを表しているようで好きです。

院府にとって、れあるは「理想の女」、紫苑は「運命の女」。トーニは「空想の女」なのかなあ、と感じました。

●亜出狗紫苑

実は赤髪おかっぱに割といやかなり弱いのですが、まあでも性格的にこの子は本命にならんかな~ってなってたら「ごめんね」のシーンで見事に落とされました。我ながらちょろ。あそこで「紫苑に殺されたい」って言う院府はなかなかに残酷だと思います、紫苑に一人の辛さを背負わせようとしているので。

True1については救いようのない終わり方だし、まあこうなるよねって感じの終わり方(Ture2も)なのですが、それでも院府の心のどこかにあの島での出来事を覚えているということが嬉しかったです。
Ture3は、本当に本当に、うみねこでいうところの低確率の欠片なのだと思います。あのEDに行くには果てしない奇跡たちが必要なのだと思います。そういうEDだからこそ「予定調和」で良いんだよ、そういうED名だからこそ良いんだよって思いました。ED3の2人ならうまくいくよ。

●塀徒れある

早々に水着シーンあって「わぁ~お!」って思っていたら、太ももにかなりのリスカ痕あって「わぁ~お……」ってなりました。
院府にとっての「理想の女」だったけど、あくまで「理想の女」でしかなくて、だから「本当のれある」は人間として好き(自殺した彼女に良かったねって思うシーンなど)でも「本当の女」として見れなかったのかなって思ったり。
Ture2で再会することからもミトラの好意には応えられない。ミトラが同性愛者であるように、れあるは異性愛者なので。そしておそらく、その愛情に応えられないということもあり、彼女はずっと繰り返すのでしょう。彼女が自殺を何度試みても、ミトラが何度もあがくので。闇のまどマギみたい(まどマギ自体が光であるとは言っていない)。
このメンツの中だと1番抜け出せないのは彼女なのかもしれない。

●若穂陸

疲れちゃったんだろうなあ。
彼の熱意を理解してくれる人も周りに少なさそう、それでどんどんすり減っていそう。
院府に対して死ぬなと説得していたのも、自分に言い聞かせていた意味合いが強いんでしょうね。

●江州契歩

比丘もですが、「これでやっと重荷が下りた」感じが強い。
彼の場合は事件の真相がわかったこともそうですが、トーニとの交流が大きそう。でも彼は、現実には戻れないんだろうな(戻っても未来がないんだろうな)。

●アントーニエ・ブッデンブローク

院府との絡みは薄い印象、やっぱ江州との交流ですよね。江州と違って、現実に戻れる可能性がある。紫苑のところみたいに親が後悔している可能性があるので。江州と再会してほしいけれど厳しいだろうな……
ただ、心中BadEDが割と性癖にきた。院府を以てしても貶めたくないと思った女というのはすごい。10歳未満でペッティングもエロい、それ以上が無いってのもなんかえっち。

●僧裏チウド

硫酸をかけた相手が夫だったのがやるせない。
まじで、脱出後に彼女が精神安定したっぽいのわりとわからん。あれかな、神の使いであるミトラ殺す計画を実行して、「案外やればできるもんだな」ってなったんかな。

●比丘貞牟

江州と同じく、肩の荷が下りたんだろうな。江州が共犯者だけど仇じゃないってわかった時も、どこか安堵があったのではないでしょうか。憎み続けるって本当エネルギーがいるから。
院府に対して生きろって言うのも本心からなんだろうな。あれだな、奥さんの性質を考えると「れあると結婚した院府」みがちょっとありますね。

●盤上ミトラ

院府にとっては彼女は結構軽蔑対象だったんじゃないかなと思いました。Bad6って多分True2の世界線だと思うんですよね。
駒込に対する態度は傲慢以外の何物でもなくて、本人も多少は自覚しているようだけど、本人が思っている以上に罪深いよなあって。まあ傲慢でもなきゃこの実験できないか。そして自分が嫌悪していたものと同じことを自分もみとらにしているというね。
個人的に好きなキャラではあるのですが、救えないキャラだなという思いもあります。

●駒込騎士

上でさんざん言っておいてなんだけど、お前が一番純愛だよ。ミトラに向けられる悪意から彼女を守りたいんだろうなあ。名は体を表す。このゲームにおいてはマジで表しているので。ミトラから与えられている愛をアガペーと認識していそう。女として愛するとともに、神としても愛しているんだろうな。故郷のない異邦人の自分を対等に扱ってくれたかみさま。

●亜瑠雨駒

「院府が好き」に対してプレイヤー俺はずっと「本当でござるか~!? 面倒くさいからってこの場を切り抜ける言葉として使ってはござらんか~~!?!?」ってなってました。どうなの?
結構勝手な人だと思います。紫苑のことも、最初は助ける(=研究対象にする)気がなかったんじゃないかなあ。救命には駆け付けたけど「紫苑なら好都合だから放っておこう」って判断して、好意を向けられなければ医者としての公平なスタンスは崩したくないミトラか、私情で対象から外す(=殺す)のはあまりにも……と思った駒込が、ルークが実験に入っている隙を見て実験に入れた感じのやつじゃないかなあ。

■

偽りだらけのこの世界で愛だけを信じてる

ファミレスを享受せよ 感想

ファミレスを享受せよ
製作者: 月刊湿地帯
掲載サイト: ふりーむ!

んで、マイニンテンドーストアはこちら。

主人公は試験勉強のためにファミレスへ行ったところ、永遠のファミレス「ムーンパレス」へ迷い込んできました。まあでもいいんじゃないんですか? ドリンクバーだってありますし。
え? 「試験を受ける必要があるから戻りたい」ですって? まあ……それはそうかもしれません。

そんなムーンパレスで。先に迷い込んでいた人たちとの雑談に興じたり、脱出を諦めたり、諦めなかったり。間違い探しに没頭したり。
深夜二時に月を見ながらプレイしてみるのが良いのではないでしょうか。

ところで、ブックガイドならぬゲームガイドの同人誌(というかZINE?)を作ったのですが、その中に本作のことも書きました。Boothのサンプルで本作についての文章は全部読めるので、良かったら見てね。お手に取ってくれるともっと嬉しいね。

●ラーゼ

かなり個性的な主人公でした。難関資格試験を趣味で受けたりとか、でも試験勉強やだなあって思っていたりとか、16桁総当たりやったりとか。マップ画面に「あなたの席」ってあって、ED2分岐入らないと「ラーゼ」って本名がわからないの……良いよね……
彼女は「ラーゼ」ではあるのですが、同時に自分でもあるような、そんな不思議な感覚を抱いている主人公です。ED2入ると完璧に「ラーゼ」なんだけどさ。

セロニカ・王さま・ツェネズは、ムーンパレスに来るべくしてきたので、ラーゼとガラスパンの2人が迷い込んだのは2人が考えた通りにエビアレルギーが関連しているのかな。

●ガラスパン

ガラスパン好きなんだけど、俺の好きな彼女はムーンパレスでいろいろと疲れて擦れた彼女な気がする。でも彼女に擦れて欲しいわけではないんだよ……ED2の笑顔も素敵だったので。

ラーゼがツェネズの依頼でコーヒーをわあってしちゃったときも、タオル探しに行ってその場にいる人に指示を出して。面倒見が良いんでしょうね。クォーターライフクライシスなどによって生まれた不安を昇華してくれていたのがラテラだったのかな。「地球」っていい名前だなあ。
ラテラがいなくなったのは、王さまという観測者が合流したからだと思います。めちゃナイーブでメランコリな少女よ。

●セロニカ

TRPG参加したかったが~!? ED1を見ると、地球外生命体として優秀な頭脳を有しており、かつその頭脳を生かせる能力も所持している。人間として生きるには彼には退屈な事象が多いのでしょうね。そんな彼が200年考えたサーガ……気になりすぎるが…………
月の民の記憶がない頃も、頭が良すぎなのと人が良すぎなので、人との距離感がうまく掴めない感じはあるんでしょうね。

「私情です」ってラーゼとガラスパンの記憶を消さないの、めっちゃ良いですよね。みんなのことが好きになったんだろうな。そんでもって、自分やみんなのために月を変えたいと思ったんだろうな。

●王さま

凄い良い人なんですよね。クラインもそういうところに惚れたんだろうなあ。クラインじゃなくても「この人には幸せになって欲しいなあ」って思うような人物、だからこそ戦時の王には向いていなかったのでしょうが……「飾りの王の首でどうなる?」に対して「手厳しいなあ」って苦笑いしているの、本当、さ……

ED1は個人的には記憶消していない方の差分が好き。
そんな王さまが自分で選び取ったED2も好き。王になってから初めて自分で下した選択だったのかもしれない。

●ツェネズ

個人的にすごく共感できるキャラクターでした。1番人間味があるんだよな……人間の振りをするのが大変なことも、自分のペースを乱されたらフリーズしてしまうところも、「お世話になっている46番さんには迷惑をかけたくない」ってすごいわかる……

END1でも2でも、良い方向に進めると思います。

●クライン

エネルギッシュなところがラーゼと似ているのかもしれん、そういうところに王さまもちょっと好感を抱いていたのかもしれないですね。
「これから約束を破ることになる」と王さまに行っていましたが、それは王さまとの約束ではなくて、セロニカとの約束のことだったんだろうなあ。

■

注文、ケーキとドリンクバーでおねがいします。……え? ケーキはない?

湖 感想

湖
製作者: おいし水

「ファミレスを享受せよ」の作者さんの処女作です。ファミレスを享受する前に湖に行ってきました。

三人いる探索者の中から一名選択し、それぞれの目的の達成を目標に旅を開始します。「生贄」でなんとか数回クリアできるようになりました。

ゲームブックに近いかも! 道中に起きるイベントはある程度取捨選択できますし、実際に起きたときに「どうするか」「どう戦闘するか」は自分で選べます。
元々ゲームブックが好きなこともあり、のめり込んでプレイしました。リトライがしやすいのも利点だと思います。

おいし水さんの優しくてかわいいちょっと不思議な絵が堪能できるのもポイント。
でも全体的にどこかほんのり薄暗い雰囲気を帯びていて、それがまた好きでした。中世因習村のあの雰囲気、ゲームブックやTRPGにぴったりです。