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所謂DLCにあたるエクスパンションパス部分をクリアしたので、本編に続いて感想を書いておこうと思います。
私はシールドプレイでしたので鎧の先輩トレーナーはセイボリーでした。
今回のDLCは、綺麗に世代交代できていた本編の、裏に焦点を当てたDLCです。残酷な話だと本編感想で述べましたが、まさにその、残酷さが牙を向いてくる。
ただ、それでも、その陰にいる人たちがアスファルトに咲くタンポポの如く生きる姿。それが美しいと思える良いDLCでした。
以下、ネタバレあり感想。
●鎧の孤島について
セイボリーは一族から落ちこぼれのレッテルを貼られ、恐らく「自分自身」を見てくれる環境にいなかったのだと思います。主人公に負けたことで頭に上った血が一度下がり、自分自身の今の状況を見ることができた。そこにいる師匠や道場の仲間は、「由緒正しいサイキッカーの、エスパージムリーダー一族のセイボリー」ではなく、「ただ一人のポケモントレーナーのセイボリー」としてセイボリーを見ている。そして、才能がないからと夢を諦めようとしていた彼に、ライバルと切磋琢磨して努力を続ける道を師匠は示す。
ダンデにソニアやキバナがいるように、マスタード自身にポプラがいたように。セイボリーにも誰かいて欲しいという願いを持って、実際に探している(そして見つけた)マスタードは、素敵な師匠です。
また、鎧の孤島にはホップが再登場します。ポケモンに出てくる博士(研究者)というのは二通りいて、バトルをする博士かしない博士かです。そして、ホップは前者で、冠の雪原で再登場するソニアは後者です。
ホップはクリア後のエキスパンションパス部分でも、一緒に鎧の孤島を駆け巡りながらマスタードからのダイスープ課題を一緒に考えてくれるし、ガラルスタートーナメントでも最初から選べる相方のうちの一人(もう一人は同じくライバルポジションのマリィ)を務めてくれます。
「兄を負かすという夢を見るのはやめたけれども、その代わりに新しい夢を見つけてそれを夢中で追っている。でも強いトレーナーになること自体は諦めていなくて、ザシアン(ザマゼンタ)にも認められているし、ガラルの強豪トーナメント大会にも出て優勝を狙う」というのがクリア後のホップです。
セイボリーとホップは、一度夢を諦めた(諦めかけた)が、その後に向いた方向が違ったキャラクターです。挫けてもなおバトルの道に食らいつくセイボリーと、バトル以外の道を見つけて二束草鞋を履くことを決めたホップ。どちらも眩しいですね。
●冠の雪原について
とうとうポケモン本編で、主人公と直接的に人間の言葉で会話するポケモンを出してきたな、という印象が強いです。映画とか漫画とかではあるけれど、ポケダン系を除いたゲームでは初めてだよね?
それは置いておいて、こちらで新たに登場するキャラクターは、ピオニー・シャクヤ。そして再登場するのは再程名前を挙げたソニアです。
この3人に共通することとして、バトル以外の道を見つけて、それぞれの道で楽しんで生きているということです。ソニアはイヌヌワンなワンパチこそいますが、ホップと違って一緒に冠の雪原を巡ってくれることもなければ、ガラルスタートーナメントに出てくれることもありません(ポケマスくんは知らん)。彼女はもう「私は戦えない」と、自分はバトルをしないことを宣言しています(クリア後部分)。
当たり前ではありますが、バトルだけがポケモントレーナーではないし、対戦だけがポケモンの楽しみ方ではない。改めてそう思えるシナリオでした。私は対戦に潜ったりしなくて、ストーリーで満足して、その後はやって図鑑埋めや好きなポケモンの色違いを求めるくらいなので、多少肩身の狭い思いをすることもありましたが、それでも良いのだと今度からは胸を張って思えます。
それを踏まえた上で開催されるガラルスタートーナメントはなかなかなもんだとは思いますが、まっ、主催者も参加者の大半もバトルジャンキーやしな!!
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改めて、本作はキャラクターを大事にしているなあと思えました。SMみたいに過去キャラを使い捨てにもしなかったしね……(悲痛な叫び)。他作品が別段、キャラクター大事にしていないというわけではないですが、クリア後にジムリーダーの面々と頻繁に会えるかといわれると首を傾げます。エメラルドの再戦システムとか好きだったな~。クリア後に各ジムを回ったのも改めて良かったなあ、と思いました。
ところでこれを書いている間に第9世代の御三家が披露されました。舞台はスペインのようですね。選択必修の西語に悪戦苦闘した日々の思い出がよみがえります。スカーレット買ったら手持ちに「ダイワ」ちゃんを入れたいところですね。あたしが1番なんだからっ!
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