アルタイル号の殺人 感想

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木星の第4衛星・カリスト――かつてそこにあった人類最先端の研究基地「シオン・フロンティア」は、ある日、謎の爆発事故に……
舞台はその爆発事故から1年後。基地の残骸を回収するべく派遣された有人宇宙船・アルタイル号。そしてそのマスターAIが物語の主人公となります。
回収物には、天才宇宙工学者シオン・ミラーの遺体を収めた冷凍カプセルと、そこに寄り添うアンドロイド・フレム
そして、木星圏で発見された地球外生命体・ホープの姿が。

やがて船内で不可解な殺人事件が起き……
果たして事件は謎の生命体によるものなのか? それとも乗組員による作為的なものなのか?
逃げ場のない船内に恐怖と疑心暗鬼が渦巻いていく――

オレンジさんのADVは神宮寺三郎も含め、大量に購入して大量に積んでいるのですが、本作は中でも設定がめちゃ好みであること+発売直後から「おもしれー!」という声を聞いたので、いろいろすっ飛ばして手を付けちゃいました。おもしれー! 積んでいるゲームをやりなさい、はい。神宮寺三郎もやりなさい、はい……
松本零士作品……特にキャプテンハーロックとか好きならめっちゃありです、言わずもがな俺は好きです。あと、人間とAIの違いに悩むAIとか好きならとてもおすすめです。

●主人公
主人公もバディもAIなのですが違いはあって。マスターAIなのに特殊状況に陥っているために万能ではなく(近年のAIが出てくる推理ものこれになりがちで、仕方ないけれど地味に課題だとも思う)、AIだからできること/できないことが主人公とフレムで違うのが面白かったです。それでいてどちらも成長はする。
また、姿が見えないADV主人公として良いアンサーだったのではないかと思います。

●フレム
ヒロインではあるのですが、博士やケントマリナがいる関係か、主人公とはカラッとしたバディで良かった。
ボディがあるフレムらしく「触る」というコマンドがあり、これが随所で良い味を出していました。いろんな箇所で反応が違う。シリアスな雰囲気でもその時点で仲の悪い人にでも「触る」しに行けるのですが、当たり前ですが断られる。博士がインしている状態のマリナはこの「触る」の反応が違い、お遊び選択肢なだけでないのが好印象でした。

●博士
初回の見逃す/殺すの選択で後者を選んでスチル1枚とり逃してやり直しました。いやだって……孫娘にそういうことしちゃう人なんだもん…………マスターAIの俺は許せねぇが…………ここは正直自由にさせて欲しかった(小声)。ダメか? ダメか……

●ケント
俺、こういうきょうだいの話に弱いんだよ~~~;;
酷ではありますがジョージにもフレムにもサラにもわからなくてケントにはわかったというのは、王道ですが好きですね。

●マリナ
マリナはどこかで絶対「祖父が自分のことをある意味で殺したし、ケントのことは殺した」という事実と向き合わねばならない日が来る。それと折り合いをつけれるようになるまでに、ジョージとの関係は構築できているのだろうか。ケントより父に対する渇望が薄い気がしているんですよね。
生き残ったメンバーは総じて「俺たちの戦いはここからだ!」という状況で、決して楽な道ではないことは想像に難くないです。マリナは機関が存続する場合は責任者となるでしょうし……なんか研究成果とか各国の思惑とか諸々考えたら機関潰れた方が良い気がします。

●サラ
吹っ切れた後は割と大丈夫な気がしています。エリックとくっついて♡

●ジョージ
っぱこういうベタな父親像がイイってワケ。こういうのからしか得られない栄養があるってワケ。
ただ結局息子は救えず、娘も一度は救えておらず。正直ここから如何に娘を守れるかで父親としての在り方が問われるかと思います。博士が暴走しちゃってケントも死亡したので機関としてはもう立ち行かないだろうし、割とジョージとサラ頼みなところはある(そのサラも機関の人間ではあるので、ジョージの方が責任重め)。
しかし一瞬フレムと良い雰囲気になるのも笑いますね。ある意味で主人公ポジション。実際に、少し前だったらジョージが主人公になっていそう。

●エリック
俺はエリックがここからサラさんの心を射止めるまでの長い長い(であろう)ストーリーを見たいんやが~~~!?!? 割と序盤から好意を隠していないので本物だとは思います。ただ、諦めて持て余していそうな印象も道中では受けました。EDのあたりでは開き直って受け入れている感じでもありましたので、だからこそサラさんにガンガンアタックをするところが見たいんですねぇ~~~! アル中お姉さんに寄り添うドクター、ええではないですか。

●オスカー
ちょっと寂しい人でしたね。

え~ん本当に面白かった! 他の作品もはやくプレイしたいです。

9番ホーム 感想

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*異変を見つけたら 引き返すこと
*異変がなければ 引き返さないこと
*9番ホームから 電車に乗ること

8番出口(感想)のフォロワー作品です。8番出口の作者さんの意向もあり、「8番ライク」って呼ぶらしいですね。
unityroomが不定期で開催している「1 Week GAME JAM(unity1week)」で制作されたようで……つまり、おそらく1週間で制作されたということです。おどろき。

1番の特徴はやはり、このかわいらしいドット絵ということでしょう。横スクで操作がわかりやすく、異変の難易度も個人的に理不尽難易度なものは感じなかったです。
「必ず異変が出る」モードの設定も可能で、クリア後に異変埋めしたいよ~って人の需要にも応えていらっしゃる。きさらぎ駅とか好きな人におすすめ。

シャイニングのパロディのようなくすりと笑えるような異変もあり面白かったです。8番ライクだからおじさんの異変が出てくるのか、異変とおじさんは惹かれ合うのか。どっちなのカナ!?^^;

せんていトランス 感想

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TS! 全キャラエンドあり! 女体化! 苗床化! 快楽堕ち!
フゥ~~~………………やるか………………………………(やった)
ちょっと注意書きで一部「あ、俺これはちょっと……」がありましたが、思っていたほどではなくプレイできました。みんなかわいいしえっちだしかわいいし。キャラデザが本当好みです。

物語や設定からも作者さんの「癖」を感じます。癖に忠実なのがやっぱ強いんすわ。
全体的に敵側に渡った方が勇者はハッピーな感じで、まあ人類兵器の戦後ってそうだよねって思います。偶に思う、FF14の紅蓮とかまじでそんなこと考えていた。俺は盟友がいるから踏みとどまれたけれど……

●シープ(幼馴染)
TS前から主人公に薄暗い愛憎混ざった感じの類の感情を抱いていたキャラが何人かいるんですけれど、シープもそのうちの1人です。
英雄を奪い取った代償だよって言われちゃえばそれまでなんだけれど、それはそれとして苦いEDだな~って思いました。逃避さえも許されない2人……

●グリズリー(従者)
失恋だあ。
「このキャラ、自分が男だったら攻略できるんかな~」みたいな、そんな軽い気持ちで始めたのに、終盤には思いのほか入れ込んでしまっていて、けれど彼は一筋なNPCなので振られた、みたいな。そんな雰囲気を感じます。良いよね……

●フォックス(弟分)
シープと同じく、TS前から主人公に薄暗い愛憎混ざった感じの類の感情を抱いていたキャラ。
主人公に英雄を求めているがために、主人公の気持ちには応えないし、なんならそれを言い出した(あるいは貫こうとする場合の)主人公は見切っていそうな感じ、良いよね……

●ヴォルフ(兄)
兄自身が、どうしてこうなったのかがいまいちわかっていなさそうなのが、自業自得を感じて諸行無常で好き。

●オルク(強敵)
女になったことで女の肉体の利点を生かして、切り替えて強さを求め続ける。割り切ったキャラで気持ち良かったです。好きに生きろ。

●ラクーン(師匠)
はあ……はあ……! 好きだ……ッ!
何を隠そうラクーン師匠に一目惚れしてプレイを始めました。話自体の平和具合も好きでした(逆を言うとこのゲームや元となった乙女ゲームでは平和に終われるキャラが少ないということなのだが……)。元の男性の姿も好きです。

●タオベ(システム妖精)
巨女だーーー!! ハァ……! ハァ……!
このEDの主人公は、ちょっとヴォルフみを感じて、きょうだいだなあと思います。そのこと言われたら本人よりもバット・シープがめちゃくちゃ嫌がりそう。

●ルカン(仇敵)
ルカンの見た目好き好きすっき。
それはそれとしてこのED選べる主人公はなかなかにわからない、やばい。と思っていたらまあそもそもが何度もやり直ししているような設定だったので、そりゃいつかは選ぶか……ってなりました。

●ディア(先生)
グリズリーとちょっと似ています。違うのは快楽堕ちしてしまったということ。こういう仄暗ささ~……良いよね……単純な快楽堕ちじゃなくて、そういう場所を自ら利用するようになっちゃったのがまた、こう……(ろくろを回す)

●カルマール(天敵)
腹違いの兄に劣等感感じているの好きだし、兄の方マジで気にも留めてなさそうなのも好き。なんなら「やりたいことやれていて、生きていりゃ良い」まで思われていそうなのが可愛そうで可愛い。(嫌いな存在から思われていればいるほど辛くなるあれ)

●バレヌ(宿敵)
背の高い男がTSしたときにかわいらしい身長になる奴~~~! 良いよね、良い……
アンスロポスの政治の道具として一生飼われるのかなあ。

●アンスロポス(主人)
徹底して勇者個人はどうでも良いんだろうな、為政者として正しい。こんな人を好きになった主人公が悪い(?)。ギアスのシュナイゼルみを感じましたが、彼よりはもう少し自我ありそう。

●ゴート(被害者)
犠牲のヤギからのゴートなんでしょうね。傷をなめ合うことしかできない、それで良いんだろうな。
状況的にはシープと表裏一体なところがある。

●バット(執事)
っぱ乙女ゲームの執事キャラはこうでなくちゃな。そうか?(乙女ゲームあまりやったことがない)

●ヘッジホッグ(専門鍛冶師)
んなカラッとしたEDできるんだ本作……!?
見た目も好きですが話も好きです。平和に終わるのが師匠2人だけってことやヴォルフEDの中身を考えると、主人公は兄にやさしくされたかったんだろうなあって思います。それはそれとして師匠2人好き。

●クレーエ(NPC?)
「MODの弊害」って感じがするのが良い設定、第四の壁系が好きな人好きそう。

見返したら良いしか言ってねえな、癖に刺さったんやろなあ……

シルヴァーレコードにおやすみを 感想

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以前にプレイした「L0ST M@IL」「廃品回送」「バイナリ・シンドローム」と同じ作者さんです。PC-9800みのあるゲームはやっぱ良いスねえ。

広大な宇宙を航行し、惑星を探査するアンドロイド・NOVALYKA(ノヴァーリカ)くんの旅路を描いたノベルゲームです。
宇宙を旅する……のですが、その旅は彼の孤独を埋めるところもあり、淡々と静かに進む、静かな感じです。少し寂しい余韻に浸るためにも、終わった後に再プレイのために再読み込むすることをお勧めします。

おやすみなさい。

MINDCIRCUS 感想

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主人公は内向的な性格のアル中医大生「院府 畫利生」。夏休み前に留年の危機を迎えていろいろと投げやりになっていた中、クレジットカード会社の抽選で南国旅行のチケットが当選します。これ幸いと全てを見ないふりして旅行へ。しかしそこで待ち受けていたのは、不可解な連続殺人事件でした……
彼は事件の真相を解くことはできるのか? 島から脱出することはできるのか? そして、お酒の誘惑を立ち生きることはできるのか?

PC98風のADVです。
夢現やふりーむの説明文にもありますが、作中でとある推理小説のネタバレがあります。ただ、結構「読んでいる、知っていること」を前提としたネタバレで、かつ結構物語に必要な謎解きにも絡んでくるので、もう思い切ってタイトルを書いちゃったほうが良かったんじゃないかと思ったり(多分読んだことがある人ならば、遅くともホテルに入って最初の夕飯時にわかるのではないかと)。
元になった某SF小説と某エロゲの方は浅学にしてわかりませんでした。読みてえやりてえ教えてくれ。

EDはBad156とTure123を見ました。自分がそんなに得意でないこともあり、BadEDのグロ描写文章が結構きつめで、234はそれで見れていないです(4はチラ見もしていないので、条件見たうえでの予想でしかないんですが)。ただ、きついグロ描写をする意味はある作品だと思っていますし、BadEDを見たこと自体は後悔していないです。後悔はしていないけれどTure3が良すぎて、そこから234回収に戻るのは俺には無理だった(でもTure3の後にBad6は見に行ったんですね? はい……めっちゃ良かったです…………)。

Ture3まで見終えると、元ネタの曲通りの優しい物語だったなと思います。そこに至るまではよく言えば人間味の濃い物語。陰鬱としたアルコール漬け物語の最後に一粒の希望、うみねこみたい。うみねこ好きでつい名前を出してしまう、ごめん。
いや本当にめっちゃ良い作品だった……心の柔らかいところに刺さって抜けない。元ネタをずっと聴いています。

あと公式サイトのヒントにあるTrue1と2の条件が逆だと思います。そこの修正だけ頼むわ!

●院府畫利生

劣等感がありつつ、同族嫌悪もありつつ。それでも「自分にできること」をずっと模索し続けるのは素直に偉いと思いました。
選択肢によってはBadなしでTureEDいけるというのも彼の根っこを表しているようで好きです。

院府にとって、れあるは「理想の女」、紫苑は「運命の女」。トーニは「空想の女」なのかなあ、と感じました。

●亜出狗紫苑

実は赤髪おかっぱに割といやかなり弱いのですが、まあでも性格的にこの子は本命にならんかな~ってなってたら「ごめんね」のシーンで見事に落とされました。我ながらちょろ。あそこで「紫苑に殺されたい」って言う院府はなかなかに残酷だと思います、紫苑に一人の辛さを背負わせようとしているので。

True1については救いようのない終わり方だし、まあこうなるよねって感じの終わり方(Ture2も)なのですが、それでも院府の心のどこかにあの島での出来事を覚えているということが嬉しかったです。
Ture3は、本当に本当に、うみねこでいうところの低確率の欠片なのだと思います。あのEDに行くには果てしない奇跡たちが必要なのだと思います。そういうEDだからこそ「予定調和」で良いんだよ、そういうED名だからこそ良いんだよって思いました。ED3の2人ならうまくいくよ。

●塀徒れある

早々に水着シーンあって「わぁ~お!」って思っていたら、太ももにかなりのリスカ痕あって「わぁ~お……」ってなりました。
院府にとっての「理想の女」だったけど、あくまで「理想の女」でしかなくて、だから「本当のれある」は人間として好き(自殺した彼女に良かったねって思うシーンなど)でも「本当の女」として見れなかったのかなって思ったり。
Ture2で再会することからもミトラの好意には応えられない。ミトラが同性愛者であるように、れあるは異性愛者なので。そしておそらく、その愛情に応えられないということもあり、彼女はずっと繰り返すのでしょう。彼女が自殺を何度試みても、ミトラが何度もあがくので。闇のまどマギみたい(まどマギ自体が光であるとは言っていない)。
このメンツの中だと1番抜け出せないのは彼女なのかもしれない。

●若穂陸

疲れちゃったんだろうなあ。
彼の熱意を理解してくれる人も周りに少なさそう、それでどんどんすり減っていそう。
院府に対して死ぬなと説得していたのも、自分に言い聞かせていた意味合いが強いんでしょうね。

●江州契歩

比丘もですが、「これでやっと重荷が下りた」感じが強い。
彼の場合は事件の真相がわかったこともそうですが、トーニとの交流が大きそう。でも彼は、現実には戻れないんだろうな(戻っても未来がないんだろうな)。

●アントーニエ・ブッデンブローク

院府との絡みは薄い印象、やっぱ江州との交流ですよね。江州と違って、現実に戻れる可能性がある。紫苑のところみたいに親が後悔している可能性があるので。江州と再会してほしいけれど厳しいだろうな……
ただ、心中BadEDが割と性癖にきた。院府を以てしても貶めたくないと思った女というのはすごい。10歳未満でペッティングもエロい、それ以上が無いってのもなんかえっち。

●僧裏チウド

硫酸をかけた相手が夫だったのがやるせない。
まじで、脱出後に彼女が精神安定したっぽいのわりとわからん。あれかな、神の使いであるミトラ殺す計画を実行して、「案外やればできるもんだな」ってなったんかな。

●比丘貞牟

江州と同じく、肩の荷が下りたんだろうな。江州が共犯者だけど仇じゃないってわかった時も、どこか安堵があったのではないでしょうか。憎み続けるって本当エネルギーがいるから。
院府に対して生きろって言うのも本心からなんだろうな。あれだな、奥さんの性質を考えると「れあると結婚した院府」みがちょっとありますね。

●盤上ミトラ

院府にとっては彼女は結構軽蔑対象だったんじゃないかなと思いました。Bad6って多分True2の世界線だと思うんですよね。
駒込に対する態度は傲慢以外の何物でもなくて、本人も多少は自覚しているようだけど、本人が思っている以上に罪深いよなあって。まあ傲慢でもなきゃこの実験できないか。そして自分が嫌悪していたものと同じことを自分もみとらにしているというね。
個人的に好きなキャラではあるのですが、救えないキャラだなという思いもあります。

●駒込騎士

上でさんざん言っておいてなんだけど、お前が一番純愛だよ。ミトラに向けられる悪意から彼女を守りたいんだろうなあ。名は体を表す。このゲームにおいてはマジで表しているので。ミトラから与えられている愛をアガペーと認識していそう。女として愛するとともに、神としても愛しているんだろうな。故郷のない異邦人の自分を対等に扱ってくれたかみさま。

●亜瑠雨駒

「院府が好き」に対してプレイヤー俺はずっと「本当でござるか~!? 面倒くさいからってこの場を切り抜ける言葉として使ってはござらんか~~!?!?」ってなってました。どうなの?
結構勝手な人だと思います。紫苑のことも、最初は助ける(=研究対象にする)気がなかったんじゃないかなあ。救命には駆け付けたけど「紫苑なら好都合だから放っておこう」って判断して、好意を向けられなければ医者としての公平なスタンスは崩したくないミトラか、私情で対象から外す(=殺す)のはあまりにも……と思った駒込が、ルークが実験に入っている隙を見て実験に入れた感じのやつじゃないかなあ。

偽りだらけのこの世界で愛だけを信じてる

ファミレスを享受せよ 感想

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主人公は試験勉強のためにファミレスへ行ったところ、永遠のファミレス「ムーンパレス」へ迷い込んできました。まあでもいいんじゃないんですか? ドリンクバーだってありますし。
え? 「試験を受ける必要があるから戻りたい」ですって? まあ……それはそうかもしれません。

そんなムーンパレスで。先に迷い込んでいた人たちとの雑談に興じたり、脱出を諦めたり、諦めなかったり。間違い探しに没頭したり。
深夜二時に月を見ながらプレイしてみるのが良いのではないでしょうか。

ところで、ブックガイドならぬゲームガイドの同人誌(というかZINE?)を作ったのですが、その中に本作のことも書きました。Boothのサンプルで本作についての文章は全部読めるので、良かったら見てね。お手に取ってくれるともっと嬉しいね。

●ラーゼ

かなり個性的な主人公でした。難関資格試験を趣味で受けたりとか、でも試験勉強やだなあって思っていたりとか、16桁総当たりやったりとか。マップ画面に「あなたの席」ってあって、ED2分岐入らないと「ラーゼ」って本名がわからないの……良いよね……
彼女は「ラーゼ」ではあるのですが、同時に自分でもあるような、そんな不思議な感覚を抱いている主人公です。ED2入ると完璧に「ラーゼ」なんだけどさ。

セロニカ・王さま・ツェネズは、ムーンパレスに来るべくしてきたので、ラーゼとガラスパンの2人が迷い込んだのは2人が考えた通りにエビアレルギーが関連しているのかな。

●ガラスパン

ガラスパン好きなんだけど、俺の好きな彼女はムーンパレスでいろいろと疲れて擦れた彼女な気がする。でも彼女に擦れて欲しいわけではないんだよ……ED2の笑顔も素敵だったので。

ラーゼがツェネズの依頼でコーヒーをわあってしちゃったときも、タオル探しに行ってその場にいる人に指示を出して。面倒見が良いんでしょうね。クォーターライフクライシスなどによって生まれた不安を昇華してくれていたのがラテラだったのかな。「地球」っていい名前だなあ。
ラテラがいなくなったのは、王さまという観測者が合流したからだと思います。めちゃナイーブでメランコリな少女よ。

●セロニカ

TRPG参加したかったが~!? ED1を見ると、地球外生命体として優秀な頭脳を有しており、かつその頭脳を生かせる能力も所持している。人間として生きるには彼には退屈な事象が多いのでしょうね。そんな彼が200年考えたサーガ……気になりすぎるが…………
月の民の記憶がない頃も、頭が良すぎなのと人が良すぎなので、人との距離感がうまく掴めない感じはあるんでしょうね。

「私情です」ってラーゼとガラスパンの記憶を消さないの、めっちゃ良いですよね。みんなのことが好きになったんだろうな。そんでもって、自分やみんなのために月を変えたいと思ったんだろうな。

●王さま

凄い良い人なんですよね。クラインもそういうところに惚れたんだろうなあ。クラインじゃなくても「この人には幸せになって欲しいなあ」って思うような人物、だからこそ戦時の王には向いていなかったのでしょうが……「飾りの王の首でどうなる?」に対して「手厳しいなあ」って苦笑いしているの、本当、さ……

ED1は個人的には記憶消していない方の差分が好き。
そんな王さまが自分で選び取ったED2も好き。王になってから初めて自分で下した選択だったのかもしれない。

●ツェネズ

個人的にすごく共感できるキャラクターでした。1番人間味があるんだよな……人間の振りをするのが大変なことも、自分のペースを乱されたらフリーズしてしまうところも、「お世話になっている46番さんには迷惑をかけたくない」ってすごいわかる……

END1でも2でも、良い方向に進めると思います。

●クライン

エネルギッシュなところがラーゼと似ているのかもしれん、そういうところに王さまもちょっと好感を抱いていたのかもしれないですね。
「これから約束を破ることになる」と王さまに行っていましたが、それは王さまとの約束ではなくて、セロニカとの約束のことだったんだろうなあ。

注文、ケーキとドリンクバーでおねがいします。……え? ケーキはない?

湖 感想

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「ファミレスを享受せよ」の作者さんの処女作です。ファミレスを享受する前に湖に行ってきました。

三人いる探索者の中から一名選択し、それぞれの目的の達成を目標に旅を開始します。「生贄」でなんとか数回クリアできるようになりました。

ゲームブックに近いかも! 道中に起きるイベントはある程度取捨選択できますし、実際に起きたときに「どうするか」「どう戦闘するか」は自分で選べます。
元々ゲームブックが好きなこともあり、のめり込んでプレイしました。リトライがしやすいのも利点だと思います。

おいし水さんの優しくてかわいいちょっと不思議な絵が堪能できるのもポイント。
でも全体的にどこかほんのり薄暗い雰囲気を帯びていて、それがまた好きでした。中世因習村のあの雰囲気、ゲームブックやTRPGにぴったりです。

Cult of the Lamb 感想

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今まさに「旧き信仰の司教」たちにより処刑されようとしている子羊(プレイヤー)……覚悟を決めたその時、「待ち受けし者」と呼ばれる謎めいた存在が命を掬われました。
「待ち受けし者」の名の下に、授かった赤き王冠を使いこなして、忠実な信者を増やし、忌まわしき司教たちが支配する旧き信仰の地で自身の真なる教えを広め、真なる教団を築き上げましょう!!

わっはは、ヒツジとくれば俺の出番や(ヒント:ハンネ)と言わんばかりにプレイしました。

教団経営に何が必要ってそう、資材と金と食料ですね。
信仰のための施設や寝場所には資材……木と岩がいりますね。拠点にある木や岩には数には限りがあるのでダンジョンに赴く必要がありますね。
私がダンジョンに赴いている間の信者のためのご飯もいりますね。その材料確保のためにダンジョンに赴く必要がありますね。
信者とて不老不死ではないし、時には離反することだってあります。人を定期的に勧誘しなくちゃいけませんね。新しい人材と出会うためには……そう、ダンジョンに赴く必要がありますね。
まあ教祖とは忙しいもの。時間は有限です。時として信者や資材など、入り物はお金が解決してくれることもあります。そのための金を集めるにはやっぱりそう、ダンジョンに赴く必要がありますね。
ダンジョンから帰ってきたら信者のご飯を作って、排泄物(!?)や吐瀉物(!?)を掃除して、テント作って……んでそうこうしていたら、資材もお金も食料もそこを尽きちゃうのでまあ、ダンジョンに赴く必要がありますね。
あと、忌まわしき司教をぶちのめすためにも、彼らが引き籠るダンジョンに赴く必要がありますね。

このように基本はずーーーっと働いとります。きょ、教祖の姿か……? これが…………?
信者たちも働いてくれるのですが、建物が壊れたらまた割り振らなくちゃいけないし、他にもご飯要求してきたり信者同志で喧嘩したり私の教えに疑いを持ったりと、ま~何かと手がかかります。最後まで自分でやるしかない作業(=信者に割り振れない作業)とかもあるので、ずっと全自動化はできないです。まあでも手のかかる子ほど可愛いと言いますしね。ね?
んで、この赴くダンジョンがランダム生成なんです。HADES(プレイ中)に近いかな。アクションが快適。
ランダムということは狙ったものが出ない可能性もあるわけです。逆にすっごいレアなものが出てくる可能性もあるわけです。

個人的にはローグライクアクション+経営シミュレーションゲームって感じでした。
安定した教団経営にはちょっと多めにダンジョンに行くのが本当は理想。実際は経営シミュ部分があるため、ずっとダンジョンに行くのは不可能です。
せっかく育てた手のかかる子ほどかわいい有能な信者たちも、老衰には勝てません。割とすぐに死ぬ……そして死んだ姿を見て若いもんが俺のやり方に疑問を抱いて忠誠心が下がる……老衰は仕方ないだろ……今時の若いもんは…………
儀式で犠牲にする必要も時としてあります。それはまあ、忠誠心下がっても仕方ないかなとは,思う……けど、こっちは場合によっては上がるんだよなあ……!!

デザインのかわいさとブラックさが程よく組み合わさったキャラデザ、それが遠慮なく肉骨出してくるんだ。すげえゲームです。
グラフィック全振りと見せかけつつ、ローグライクアクションも経営シミュレーションも、個人的には丁度いい難易度でした。ゲームの反応速度も良くてストレスフリー(これはPS5でやったからかも)、日付変わる瞬間にちょっとだけ重くなる。

自分の倫理観とか、「どこまでゲームとして割り切れるか」などが問われるゲームでした。まあプレイ中はそんな難しいこと考えずに、羊司教を楽しんでいたんですけれどね!
Unityでちょっとごたごたしておりましたが、いろんなプラットフォームで配信しているし、ぜひプレイしてみることをお勧めします。人によって変わる教団経営! ちな俺は「カニバリズム」ではなく「草食」を取りました。長期で見ると前者の方が良いらしいです。

リバース:1999 モル・パンク遊記 感想

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「もうどれくらい夜空を見てないの…星はそうやって観るものじゃない、俯かないで」

ディーワーリーの日に、それぞれの思惑を抱きながら集まる人々。
若き天文学者、カーラ・ボナー。片手を失った修行者、シャーマィン。聖パブロフ財団・最前線学院の風紀補助教員、マチルダ。そしてカーラ・ボナーの先生で友人である天文学者にして、シャーマィンの姉である神秘学者、クマール。
彼らが交差する時、あの星を見つけることはできるのだろうか。

ネットで見た、「劇場版リバース:1999『モル・パンク遊記』 同時上映『マチルダの夏休み』」が的を射ていると思います。辛く悲しく、やるせない話ではあるのですが、マチルダがいることで少しの清涼感というか希望があるというか。大人たちが割と人生に対してあまり希望を持っていなくて、でも(クマールを除いて)破壊するほどでも無くて、それで子どもたちの影響で足掻くか~って気持ちになれた、みたいな。マチルダって光過ぎる、かわいい。

●カーラ・ボナー

話全体的にどうしてもクマールの掌の上で踊っていた印象(後手後手だったし)、若さなんでしょうね。
彼女のできる一番の鎮魂と言ったら、クマールができなかったことをやることだと思います。月日を経てもクマールを美化することなく貶めることなく覚えていられると良いね。

●シャーマィン

すっげー属性過多な男でした。面倒見の良いお兄さんでもあり、少年のような純朴さもあり、姉を想いやる弟でもあり。それでいて自分の出来る範囲の少なさを理解してもどかしさを感じている節もあり。
俺、カーラ・ボナーの立場でシャーマィンが居てくれたら惚れた自信しかねえよ……

●マチルダ

かわいい(しみじみ)。
モル・パンクをプレイした時点で彼女が出てくるメインストーリーまでやれていなかったのですがそれでも十二分にかわいかった。光でいてくれ、頼む。

●カンジーラ

あまり好きになれなかった…………のだけれど、彼女にとっての大切なものを守ろうとする姿勢は好き。大切な人が大切にしているものだからって大切にする……というわけでないところも好き。あれ!? 結構好きなのでは!?(カーラとシャーマィンが良すぎて、相対的に「そこまでだな」枠に入れていたのかもしれない)

●クマール

本人の境遇などには同情はするのですが、それはそれとしてこういう事態になったのは本人の気質もあるんだろうな、という気もして。多分、パワハラ気質じゃなければもう少しましな終わり方ができた。本人はそれを認識していないのか、わかっていて目を逸らしたいのか。
境遇的には最推しのトゥースフェアリーと似ているところがあると思っていて(「力」の有無でいうと逆なのですけれど)、最終的に何が彼女たちを分けたのかって、本人たちの気質なのだと思います。
嫌いになりきれないけど好きになりきることもできない。そんなキャラでした。

容量の関係で現在絶賛おさぼり中ですが相変わらず好きです、まじまじ。

The Room Two 感想

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んで、私の前作感想はこちら

前作より全体的にパワーアップした感じ! パズル面だけでなくストーリー面でも強化されているのですが、全体的にホラーな方面へ強化されているので、苦手な人は注意かも。
操作性は相変わらず、ジョイコンでやるのが楽しい感じです。

ただ、前作はからくり箱をどんどん開けていくというのに対し、今作はそういう感じではなく、脱出ゲーム感の方が強化された感じです。
ストーリーもあわせて「こっち方面に行ったか~」という感想はなくもない。まあでも前作楽しめたのならおすすめです。