真・女神転生Ⅳ 感想

公式サイトはこちら。(合ってるかどうかめちゃくちゃ不安ですが、ゲームメディア記事などから見ても合っているようです)

本編シリーズは初クリアでした。いうて外伝(?)もペルソナ1とデビサバ12(2の感想)をクリアしているくらいなのですが。
「4Fは良いけれど4は……」という声をよく聞いてはいたのであまり期待はしていなかったのですが、予想外に刺さりました。好きだ……

東のミカド国に住む主人公は、友人のイサカルと共にサムライの儀を受けるため、ミカド城に向かいます。サムライとは、国の初代王様「アキュラ王」が創設した東のミカド国の治安部隊の隊員です。
この国には階級制度があり、「カジュアリティーズ」と「ラグジュアリーズ」という階級があります。カジュアリティーズが労働階級、ラグジュアリーズが支配階級です。主人公とイサカルはともにカジュアリティーズ。この身分制度に多少の不満を感じる人もいなくはないようですが(イサカルは不満を抱いている)、与えられられている知識が階級層や職業によって全く異なるため、大抵の人は大きな疑問を抱くことはないようです。「(神に)与えられた役割」に従って生きることで一定の秩序が保たれているということです。

国民は全員、18歳になると全員「ガントレットの儀」を受ける義務があり、ガントレットを起動させることができると治安部隊「サムライ衆」に取り上げられます。この儀式は、カジュアリティーズにとっては義務であると同時に、唯一ラグジュアリーズになれる機会となっています。適性がなければ以降は変わらない日常が続き、適性があればサムライ衆になれて、なれるといっても強制徴用です、行動の自由も制限されます(コードギアスの名誉○○人に近いかも)。
イサカルはこの儀式でサムライ衆になり、ラグジュアリーズになることを夢見ています。

2人で受けに行った「ガントレットの儀」は、イサカルは適正なし、そして主人公は適正あり。イサカルは故郷へ帰り、主人公は国に仕えるサムライ衆として生きることに。
悪魔召喚プログラムが内蔵されたガントレットの力で悪魔を使役し、国を脅かす悪魔に立ち向かう中で、主人公と、一緒にサムライ衆になった仲間たち、「ヨナタン」「ワルター」「イザボー」はこの国の歪みと向き合っていくのでした。

●カジュアリティーズとラグジュアリーズ

全体的にアイデンティティの確立のお話でした。
物語中盤まで基本的に4人(3人)一緒にいて、同じ体験をしているのに、ヨナタン・ワルター・イザボーの意見や感想はみんなばらばら。作中で自分だけの意見、自分だけの考え方、自分だけのアイデンティティを確立させていく。
だからこそ全員で同じ道を進むことはできないんだなって……主人公しか、仲間と同じ道を歩めないんだなって……
でも互いに嫌っているわけではなくて、互いの考えや思想を理解している。あいつはそれで良いと思っている。なのにそれも上位存在に成り変わられてしまった後になくなっていて……さ…………

●主人公

砂漠や爆炎の東京はL/Cルートの行きつく先なので、Nのトゥルーエンドみが強い。ただ、NもNで、東京のNPCたちが「俺」を通して前世主人公のことばかりを言及するので俺は辛くなる。イザボーしか信用できねえ……

めちゃくちゃレスバ強い。敵対イザボーの「貴方がやろうとしていることは東京の人々を虐殺する行為よ(戦乱を繰り返し人々を不幸にする行為よ)。そんなことが本当に許されると思って?」に対して「許される必要があるのか」の選択肢は痺れたよ。アイテムやお金をカツアゲしまくれるのもやばい、豪傑。敵対イザボーとかにもできるの、なんなん!?

ところで「俺」は、屋上でイザボーがベルサイユのばらを楽しそうに話している笑顔に惚れました。そこからずっと、惚れているていでプレイしていたので、敵対イベントで心が死にました。LもCも基本的に、イザボーとの敵対イベントで踏み切る決意をし、Nルートのラスボス戦後の各地を回れるやつは「俺の女だが……? まあ告白は今からだが……」という気持ちで回っていました。続編で俺たちどうなるの?

●ヨナタン(Lルート)

ロウヒーロー(という言い方で良いんですよね?)なのに「友の故郷の危機を見過ごせなどというふざけた規則などあってたまるか!!」とキレるのがイイ……出会ったばかりの友のために自分が所属する部隊の先輩に食って掛かるのイイ……なにせ僕らは機械に疎いものでね!

ただ、友のこと以外は割と思慮が至らないというか、世間知らずな点は否めないんですよね。若さ故の青さが魅力だった彼を、ワルターとの交流で、もっと視野を広げられたはずなのになって思います。
もっと4人でいる時間があれば、ヨナタンはLルートに行かなかった気がする。ワルターもだけど。俺たちはもっと一緒にいたかったんだが……!?!?

身長が公式でヨナタン>主人公/ワルター>イザボーなの、最高だと思います。

●ワルター(Cルート)

ヨナタンもワルターもなのですが、上位存在にされた後が自我が本当に残っていない感じで、その後の世界を見ながら「これは本当にあいつが望んでいた世界なのかな」って俺フリンは思います。だってヨナタンは不平等に報われない人たちを救いたかったのだろうし、ワルターは自らが力を手に入れることで弱い人たちを庇護したい気持ちがあっただろうし。

ただワルターが赤玉を許せなかったのはすごくわかるんですよね。管理側ではない赤玉生産していた人たち=カジュアリティーズなので……カガの生き方に痺れたり、丸くなっていきそうな自分に気が付いてしまったというのはあると思いますが、1番はやっぱりそこじゃないかなあ……ヨナタンがここにもっとくってかかれば、ワルターは1人で行かなかった気がする。

あとCルートは、お頭の最後の、俺フリンを見て後悔するセリフが好きでした。まじでごめんなさい。

●イザボー(Nルート)

好きだ…………

Nルートは、どっちつかずとか優柔不断とか、そう言ってしまうのは楽だし事実イザボーも作中で男衆が道を決めた時に決められていないんですけれど、L/Cでは最後の最後に自分の選択をして、仲間内でまず最初に敵対して死亡するキャラ、Nでは遅れつつも道を決めて生きたまま最後まで主人公と共に歩くことを選んだキャラ、ということで、一番芯が強かったんじゃないかなあって思います。単純に俺が惚れているからかもしれない。

フリンの話術、何???? 世が世なら稀代の詐欺師として活躍できる。

●バロウズ

バロウズのプロトタイプとなった人格がきっとあって、それが主人公の前世のお姉ちゃんだったのかなあって思っています。天に連れていかれて前世主人公が取り戻しに言ったやつ。前世お姉ちゃん=バロウス=東京の女神だと思っています。

ストーリー的に、イザボーよりバロウズの方がヒロイン感が強いって意見は、わかるにはわかるんですけれど、でも俺にとってのヒロインはイザボーなので……

●百合子(ガブリエル)

本作をプレイしてからいろいろ調べて知ったのですが、リリス=ガブリエル説があるんですってね。なるほどね。
メルカバーのことも後出しだったので、基本的に「こいつ……」って感情があります。こいつ……。L陣営はシリーズ通してこんな感じらしいっすね。デビサバ1のL陣営は割と良いお方たちだったんすね。

●必殺の霊的国防兵器

口上がかっこよすぎるねんな。

国を憂いて幾星霜…
必殺の霊的国防兵器 ここに見参
御国の為に いざ行かん

↑こんなん惚れないわけがねえ~~~!

メガテンおもろ~~! 他のメガテン作品もやります。

わがままファッション GIRLS MODE よくばり宣言! トキメキUP! 感想

公式サイトはこちら

幼少期にわがままファッションの1をかなりプレイしていたこともあり、「なんか久々にガールズモードしたい……」となりました。あと「みんなで決めるゲーム音楽ベスト100(+900)」にガルモ4の楽曲が入っていて、それがなかなかいい曲だったので自力で聞きたくなったのもあり、2-4を一気に購入して順番にやっています。

店長としてお店を任されるプレイヤーは、来店するお客さまに積極して、洋服やアクセサリー、靴をコーディネートします。店長ですから服の仕入れにも行くし、メイクなどで自分自身のおしゃれを楽しんだりも。お店の内装やBGMも自分が扱いたい服にあわせて変更できるので、専門店的遊び方を私はいつもしています(ゴスロリ/ロリータ中心)。

また、出されるテーマにそったコーディネートをして、センスを競うコンテストも開催されます。このコンテストを優勝していくことで、ストーリーの進行や扱えるアイテムが広がります。専門店的遊び方をしていると、たまにやるコンテストが新鮮で面白いんだなこれが。
そして2からの追加点として、メンズファッションも扱えるようになりました。人により良し悪し変わる箇所だと思いますが、個人的にはコンテストと同じく、たまにやって新鮮で面白かったです。コンテストよりちょっと難しく感じたのは確かだけどね。

個人的には1が完成度高かった+グラフィックが綺麗になったことの弊害か、読み込みに時間がかかることが多くテンポが悪く感じて「1の方が良かったな……」と思うことも少なくなかったのです。が、1が日付連動でもどかしい思いをよくしていたので、そこが変更されたのが嬉しかったです。
不満点として、コンテストに優勝してきてくれるようになるお客が、基本的にセレブ客だということ! まだ仕入れるのも大変な時期に「高級ブランドの服が欲しい、それしかいらない」がたくさん来るのは正直辛かったです……。うるせえゴスロリを着ろ。

恋愛要素はまあ1の美也が丁度良かったので、それくらいのかる〜い感じで、ストーリーに絡む何かがあって良かったのでは、と思わないでもない。折角メンズファッションもできるんだし。(夢彼氏は個人的になんか違いました)

3、4はどんな感じになってるかな~? 好きシリーズなので、Switchでも新作が出て欲しいところです。とりあえず3やります。

ゲーム感想一覧に戻るにはこちら

レイトン教授と超文明Aの遺産 感想

公式サイトはこちら

レイトン教授本人のシリーズとしては現時点で最後の作品となっている『レイトン教授と超文明Aの遺産』をとうとうクリアしました。最後に2013年って出てきて白目向くかと思いました、嘘やろ……。
実はプレイ前に軽いネタバレを踏んでしまっていたのですが、2013年ならまあよくこの程度で済んだな、という気持ちもあります(詳しくは後で)。近年のネタバレに対する遠慮の無さに古のオタクとしては居辛い気持ちがしつつも、シンエヴァ公開直後のオタクたちの配慮に感動したりしていました。世界も捨てたもんじゃありません、4月中に見に行きたいと思っています。話が逸れました。

レイトン教授には所謂 1stシーズンと 2ndシーズンがあり、この作品は 2ndシーズンの最後の作品に当たります。
前作に比べてグラフィックが見やすくなったこともあり、楽しめました。初っ端からツッコミどころがある(導入が「生きているミイラを見つけた」とのことでしたがそのミイラに普通は普通に肉が付いている女の子でした。枯骸の見た目なのに生きているとか、そんな感じのをイメージしてわくわくしちゃってたんですね……)今作ですが、まあレイトン教授シリーズでは最早おなじみです。
今作のゲストキャラクター、古代文明発掘の権威であるサーハイマン博士という人物から「生きているミイラ」を見つけてそれに関する調査依頼をされた考古学者・レイトン教授。助手のレミと助手見習いのルークと共に博士が待つスノーラという町に向かいます。そしてそこから、超文明Aに纏わる謎を解くために、レイトン教授一行の世界旅行が始まるのです。

レイトン教授シリーズ全般に言えることなのですが、CVに俳優さんをキャスティングしていることもあり、こう、正直聞きにくいなと思うシーンもあります。今作は少ない方だとは思いますが。
けれど主役のレイトン教授のCVである大泉洋さんだけは、個人的にですがシリーズ全般を通してすごく滑らかにレイトン教授を演じていらっしゃると思いました。そんなんされたらな、ファンになってまうんやな。まあ元から水曜どうでしょうは好きなのですが……。
丁寧なアニメシーンも前作よりも多めにあり、個人的には満足でした。あとBGMがな、ええんやな。これもレイトン全作品に言えることですが。

以下ネタバレを含みます。

「ラピュタじゃねーーーーか!」となりました。思わず「レイトン教授と超文明Aの遺産 ジブリ 協力」で検索してしまいました。関連はないようです。著作権大丈夫なんかな……。空を飛ぶ科学者の国というだけならガリバー旅行記のラピュタですませられますが、デザインがね、モロですので……。

それはさておき、冒頭で自分が述べた踏んでしまったネタバレというのは「デスコールとレイトンが兄弟」ということでした(サーハイマン=デスコールは見た目とかレイモンドさんとかで普通にわかりました)。
ブロネフ及びレミさんのあたりは知りませんでした。まあレミさんは前作のラストから匂わせてはいたので、ね! まあそちらも察しました。レミさんと言えば自分は小説版レイトン3作目のレミさんが可愛くて大好きです。

終盤は一気に怒涛の家族展開でしたが、自分はきょうだいのクソデカ感情が好きですので、個人的には好きでした。それからレイトンが養父養母を両親と言い切ったことも。血の繋がりだけが家族ではありませんし、家族だから何をしてもいいというわけではないのです。
それでもデスコールが幼い日にレイトンの幸せを祈って名前を含めた色々を譲渡したことは事実ですし、愛する妻子に出会えたこともその人たちを実の父親に亡き者にされたことも事実です。そして復讐のために実の弟を利用していたのも、その弟の大切な助手見習いを庇って大きな怪我を負った子とも事実です。この本人にもよくわかっていないような心境の変化が個人的には好きでした。

レイトン教授本編シリーズはこれにて今のところおしまいです。寂しさが~。
娘の方は実は積みゲーにしているのでまた少ししてからやりたいと思います。息子の方は頼むからSwitchか何かに移植してくれ。スマホアプリオンリーは苦手なんじゃ。聞いとるか、日野。

ゲーム感想一覧に戻るにはこちら

ポケットモンスター X 感想

公式サイトはこちら

感想を書く前に言っておくことがあるのですが、今作あまりやりこんでいません!
というのも相性が悪いのか、物凄い酔ってしまいます……。自分はゲーム酔いはなかなかしないほうだと思っていたので、「この私がここまで酔うとはな……」と中ボスみたいな状態になってしまっていました。いや本当、何気ない移動などでも酔ってしまう……。ストーリークリア後要素をやるのは断念しました。許せ、サスケ……。
レイトン教授の奇跡の仮面でも思ったのですが、3DS処女作として3Dをどうにかこうにかして生かしていこうとしているのだと思います。それが裏目に出てしまっている感じ。いやムーンで全く酔わなかったのに立体を感じるから改めて凄いよ。

というわけで(どういうわけだ)、ポケモン本編3DS処女作として発売として発売されたXY。はがね以来の新タイプであるフェアリーが登場しました。イーブイの進化先としても新たにフェアリータイプのポケモン:ニンフィアが追加されました。私がタイプ相性を覚えられないのはさておいて、ドラゴンの牽制、どく・はがね救済のために追加されたフェアリータイプ。ゴーストタイプという特定のタイプに拘りたいものとしては、不遇タイプの救済やバランス調整はとても嬉しいことです。良いことです。
また、何よりも育成がこの世代から非常に楽になりました。捕獲の際にもレベルが入るようになり、学習装置で手持ち全員に経験値が入り。おかげで最終的な手持ちのレベルが凄いことになった。歴代での平均レベルで最高レベルの殿堂入りなったと思います。3DSだからと久々のポケモン復帰勢やポケモン新規勢にも手に取りやすい作品だと感じました。その後のSMがよりおすすめですが、まあどちらもやるのならこっちからの方が良いとは思います。

地方の舞台のモデルがフランスだからか、全体的にお洒落に仕上げようとしていることを感じました。代表格がお洋服や髪型をはじめとしたお着替え要素でしょう。後続作品に受け継がれる要素で実際お洒落だし楽しい、主人公を自分だけの主人公にすることができるというのが一番大きい魅力だと思います。普段のイベントだけでなくムービーにも反映されるのが嬉しい。ただ普段は等身がデフォルメ気味なのにムービーは高くなるの、わかってはいるんだけど笑っちゃうんですよね。
お洒落(ひいては都会、都)を描写するにあたって必要不可欠な田舎(鄙)を作る必要があるのですが、ポケモンは毎回その格差が割と顕著だよなと思っています。それがあまり現れていないのはアローラくらいではないでしょうか。島故にあまり格差がない感じ。

以下、ストーリーのネタバレを含みます。

キャラクターが出番を食い合っている感じはしました。
まず仲良し五人組に関してですが、ライバルではないサナとティエルノ・トロバの格差が激しい。仲良し五人組ってこんな感じだよね、と言われればそれまでなのですが。それにしたって後者二人ももう少しイベント用意してあげても良かったのではなかったかと思います。あとティエルノの手持ちにルンパッパとか入れてあげても良かったんじゃなかったかな。ねえ、ミラーボさん。
因みにカルムよりセレナの方が少しだけ大きいのが地味に好きポイント。

先輩トレーナーであるデクシオとジーナに至ってはSMの方が目立っているまであります。ジーナに振り回されぎみっぽいけど付き合っているデクシオな二人が割と好き。

カルネは「まあこの人はチャンピオンか最後のジムリーダーだろうな……」って思っていたので驚きはしませんでしたが、それにしたって絡みもう少し欲しかった感はあります。フレア団に乗り込むときとか。女優業が忙しかったのかもしれない。
四天王に特殊台詞が用意されているのが好きです。ドラセナさんとかね、全員分あるのかな? パメラはおめーぜってーフレア団だろって思ってます。
ジムリーダーはみんなジムリーダー以外に職業についているので、BWを少し思い出していました。あとコルネの優遇っぷり。チャンピオンや四天王を含めてバトル以外の職業をしていないのがガンピさんとドラセナさんだけなので、逆に珍しく感じる。個人的には「ジムリーダー(チャンピオン・四天王を含む)でジムリーダー以外のお仕事をしている人たちが複数いる作品は、ジムリーダーの中でも戦いに魅入られている人を強調している」と思っているんですが、XYと剣盾は特にそれが顕著だと思いました。

AZって名前で終わりがないことを表すのは正直好き。初見時にあまりの身長差で笑ってしまったけれど。ただこれも他キャラ同様、本編でもう少し辛みというか出番が欲しかったなと思います。ムービーで一気に説明はされるのですが、ラストバトルを飾るのがこの人なだけあって、もう少しこう、こう……ね?

システム面的なことを言えば、折角の新要素なのに御三家にメガシンカがなかったのは少し残念でした。貰っておいてなんですがまじで使わなかったので(手持ちの子にメガシンカできる子がいなかった)、もう少し既存の子ばかりではなく新ポケモンにくれても良かったのではないかと思います。わからん、私が見落としているだけかもしれない。でも御三家はあったとしてせめて殿堂入り前ストーリーでくれ。初代御三家よりそっちをくれ。
地味に感動したのが、全ポケモン固有モーションがあるっぽいことです。少なくともストーリーで出会った子たちにはあった。やはりこういうのはテンション上がっちゃうわ!

最終的な手持ちは マフォクシー / ギルガルド / アマルルガ / ヌメルゴン / オーロット / パンプジン でした。もうチャンピオンロードに入るから進化させたいとかいう理由で平日の夜に通信進化に応じてくれた友よ、ありがとう。おかげさまで今作も楽しくゴーストタイプを極められました。名前も勿論付けました。パンプジンに『 Boo! 』という名前を付けたのが個人的に自画自賛したくなるほどかわいかったです。ふふん。
あとはわかる人にはわかると思いますが、フレア団のもらいびヘルガーがつっっっっっらかったです。パメラは決定打持っていないヌメルゴンで押し切りました。よ~~~くやった、よ~~~しよしよし。
私の青春であるダイパリメイクが決まったので、それまでに第一世代か第二世代もやっておきたいところです。

ゲーム感想一覧に戻るにはこちら

レイトン教授と奇跡の仮面 感想

公式サイトはこちら

謎解きで有名なレイトンシリーズの3DS初作品です。3Dモデリングに対して個人的に違和感あったのですが、ゲーム開始前のソフト選択のところのジオラマ? みたいなのはとても好きでした。

レイトンシリーズ特有の「そうはならへんやろ……」「なっとる! やろがい!」シナリオは今作も続投。でもそれがレイトンなので嫌いじゃない。教授の過去が出てきたりレミさんの怪しさが点火してきたりと、シリーズの核心を突く作品だったなと思います。
因みにDS作品のレイトンシリーズは全てプレイ・クリア済みです。クリアした覚えがあるのに時間旅行と笛が手元にないのは謎です。なんでだっけな……。時間旅行→笛→箱→町という良くわからない順番でクリアしました。

●以下ネタバレありの感想

男たちのクソデカ感情の壮大なすれ違いの物語、という感じでした。ランドとヘンリーの二人が中心ですが、レイトンとダルストンもクソデカ感情持ってた。
仮面の紳士=ランドというのはまあストーリー的にそうだろうな、と割と序盤から思っていたのですが、過去編の前半でカリスマ性を感じさせて中盤辺りから傲慢性をうまい具合に透けさせて見せて、種明かしのところの傲慢ラッシュ。カリスマと独裁って紙一重なところがありますよね。

ただ、結局ランドもヘンリーも真っすぐで純粋だったのだなあと感じました。ランドはズタボロになって返ってきたところであの現実に直面してしまえばそりゃ悪い面鹿見ることができないように憑りつかれてしまうし、ヘンリーは言葉ではなく行動で示せばいいと考えていたようですが言葉にしなければわからないことだってあるしそもそも誤解されやすい人だったし、という感じ。EDの絵がかわいかったからなんでも良いよ。

今作で好きなキャラはダルストンとサーカスの女の子でした。ダルストン好きになるとは我ながら思っていなかったぜ全く。ツンデレ属性は少し苦手なのですが、彼はどちらかというと面倒見の良さの方が前に見えたのでSUKIになっちゃった。
レミさんがどーーーーみても怪しい雰囲気を出しまくっていたのですが、次作はレミさん中心な感じなのでしょうか。というか次作がレイトン本人としては最終作か。少し寂しい。

ゲーム感想一覧に戻るにはこちら

レイトン教授と奇跡の仮面 感想

ポケットモンスター ムーン 感想

公式サイトはこちら

世間が剣盾で盛り上がっている中、ムーンをプレイして、殿堂入り、殿堂入り後のシナリオまでしました。いうてポケモン熱高まったので直後に盾買って今のんびりやってます。
因みにポケモン履歴書としては、ダイヤモンド→エメラルド→ブラック→ムーンで、盾プレイ中の積みにW2とXがある感じです。手持ちは出来る限りゴーストタイプで固めたい人です。ゴーストタイプが好きです。

ストーリーやキャラ感想を話す前に思ったのは、随所随所で初代に対するリスペクトが見受けられるなって思いました。そもそも主人公がカントー出身だし。あとは殿堂入り後の赤緑とか。ポケモンリーグ自体も、最古のカントーリーグと生まれたばかりのアローラリーグ。

あとライドポケモンが丁度いい裁量だな~と! ひでん要因を入れる必要がなくなることで、手持ちが全員好きな子で埋められる。好きな技で埋められる。地味なことかもしれないけれど、かなり嬉しかったです。どうしても後半、ひでん要因入れる必要があって今まで一緒に旅をしてきた子をお留守番させたり……を良くした過去があるので。やっぱりみんなで旅したいよね! なみのりだけは普通にわざマシンで欲しかったのは本音。

ストーリーは、全体を通して”家族”の話だと思いました。親子関係が中心ですが、家族によっては兄弟関係なども。家族を書きやすいようにキャプテンが20歳まで、という設定があるのかしら、と思いました。その年頃って上にも下にも横にも広げやすいし。

●以下ネタバレがんがんのキャラ感想

●主人公
異邦人。だからこそ新しい風を吹かすことができたというかなんというか。時期的に博士がリーグのためにカントーに訪れた時に出会ったのかな。来たばかりである完全な異邦人だから、みんなが説明してくれる。
個人的にはストーリーで表情を変えて(選べて)欲しさがあった、かもしれない……。でも3DSポリゴンでそこまではできないのかな~? それはそれとして、笑顔な無表情でがんがん進んで行くのは好き。

●博士
最後のあの展開はずるい~~~! 博士戦は実質カプたちに捧げるエキシビションマッチ。ムエタイとかは本来神に捧げるものだって話を聞いたことがあるので、戦いを神に捧げる、ってのは非常にシンプルかつ絶対的なんですよね。それを笑顔で提案してくるあたりが、流石はこのリーグを作った人だなって思わされました。
君はもう1人戦わなくちゃいけない、という台詞や、戦う研究者(オーキドの過去、初代ライバルの裏? 没? 設定など)というところで初代リスペクトを感じた。あの台詞を見た時にテンションがガン上げになったと言っても過言ではない。あと手持ちの残った御三家、あれはずるい。とてもずるい。好き。
主人公・ハウ・リーリエの冒険をずっとサポートしてくれて、ポケモンリーグという自分の夢の為に苦心しアローラに新しい風を吹かせる。方やロイヤルマスクとしての面を持ってアローラの伝統を守る。結構な苦労人。グズマほどではないけれど、島めぐりに思うところはあったのかな、と感じたり。父親が今いないリーリエにとっては、奥さんとも相まって親代わりなところもあったのだろうな。

●リーリエ
がんばリーリエ! 髪下ろしリーリエもがんばリーリエも可愛くて好きです。かなりの成長ぷりを見せてくれて、最後は思わず泣きそうになった。何も言わないまま去らないでくれ……見送らせてくれ……。個人的には主人公よりも背が高かったのも好きです。自分がやったポケモン本家で、初めて明確にヒロインとして描かれていた。ハルカなどはどうしても序盤のライバルを務める必要や後半ほぼ活躍しないから、ヒロイン感は薄いんですよね。 
最初は「傷つくからバトルは嫌い」だったのが、どんどん成長していく。今作だとトレーナーにならないまま(USUMだとトレーナーになるみたい?)ですが、それはそれでよかった。どんなトレーナーになるんでしょう。
彼女も母親も、ポケモンを愛しているっていう根本は同じなんですよね。リーリエはポケモンに傷ついて欲しくないし、ルザミーネはポケモンを保護したいし。違いはやっぱり、主人公や博士たちとの交流によって生まれたものなのかな、と思います。

●ハウ
最初は、のんびりした子だな~、と思ってみていたんですが、「楽しければいい」は本当は偉大な祖父に対する劣等感きている言葉なのかな、と思いました。それでも笑顔の君に救われた。リーグ戦前の戦いの後に悔しがる表情を見せてくれて、すっごく嬉しくなりました。あとめっちゃ回復してくれてありがとう。一緒にアローラを盛り上げような。
ハウの成長は主人公もですが、リーリエやグラジオの影響も大きかったのかな、と思います。グラジオはハウのことを認めて評価しているし、リーリエを守れなかった時に何か変わるものが絶対にあったし。

●グラジオ
基本的に優しい子で、だからこそ家を飛び出してもアローラに留まったままで、妹のことを気にかけていたのかな。手持ちポケモンもなつき進化が多く、家系を感じます。トレーナーとして考えると家族の中では一番真っ当にトレーナーしているので、代表代理も普通に務まりそう。息抜きしたい時に主人公・ハウと遊んで欲しい。

●しまキング・しまクイーン
ムービーでハラさんとカプ・コケコのかっこいいところがあったので他の人たちにも期待したらそんなものはなかった。
従来のジムリーダーたちのイメージ的には、キャプテンたちよりも彼らの方が近い。

●キャプテン
全員に家にあたるものがゲーム内で用意されていて、家族(アセロラも血は繋がっていないけど家族って言える)もいます。(ついでに言うと四天王のカヒリさんも)
今までの本家ポケモンでは、主人公とライバルに家と家族はあるけど、他のジムリーダーたちとかはまあまあまあ、って感じだったので、やっぱり書きたくて用意したのだと思います。チェーホフの銃的発想。個人的にはスイレンちゃんがキャプテン内だと若そうなのに、家ではお姉ちゃんっていうのが好きです。少しずれたボケセンスも好きです。
家族の話とは逸れますが、カキくんの試練はずるい。あんなん笑う。好き。

●グズマ
最初は虐待されていたのかな、と思っていました。少し違った、多分周りの期待に応えられないのが辛くて自分を責めるようになったタイプ。太宰治か?
感情の中身が恋心にしろ憧れにしろ母性に惹かれたにしろ、ルザミーネのことを慕っていたのは事実だと思う。ウルトラホールから帰って来た時になんだかんだで丁重にルザミーネを扱うあたり、大切に思っている事実は変わりはないので……。リハビリのルザミーネの面倒を見て欲しい。
予想にはなるけれど”きゅうけつ”が大幅な強化をされたのは、グズマさんのおかげですかね。

●スカル団
島めぐりを諦めた人たちだなって手持ちからなんとなく察することができるのですが、途中で辞めたからって非行に走るのはやっぱり、近所の人たちとかからひそひそ言われたりしたのかなって思います。一重に非行に走った彼らが全体的に悪いって言えない感じ。リーグが生まれたことによって、また変わると良いのですが。
そういう意味ではやっぱりグズマとククイ博士は似ていますね。向く方向が違っただけで。

●ルザミーネ
行き過ぎた母性って感じでした。個人的には彼女のベッドに対する主人公の感想が本当それって感じ。入ったが最後、どこまでも沈み込む底なし沼がルザミーネなんですよね。グズマに対しても、自分の子供に接しているような感じ。
後半の急激な豹変ぶりや、タイプ:ヌルを開発していたことを考えると、最初から保護を想定していたわけではないと思うんですよね。夫が失踪してから性格が変わったって作中でも言われているし、その際にウツロイドの神経毒にやられたのかもしれない。でも、ウルトラボールのこともあるし、作中で初めてウツロイド見た時に初見の反応していたし、よくわからない。
ポケモンに対して言っていることは一理あるからカプの怒りは買わなかったのか、あるいはウルトラビーストに魅せられたこと自体にカプたちが満足していたのか。

●エーテル財団
所謂悪の組織って大体二つに分けることができると思っていて、
①上から下まで徹頭徹尾、所属している人全員が、自分たちは悪人だという認識がある
②幹部などの一部が悪人で、下は騙されているなり自覚がないなりそもそも悪事に加担していなかったりする
だと思ってます。例を挙げると①はロケット団②はプラズマ団。エーテル団も後者にあてはめられると思います。綺麗事だけじゃいられないとわかっている人たちが納得の上で加担している、みたいな。
主人公たちの味方と言えるビッケもルザミーネと同じく母性がありますが、ルザミーネとは方向性が違う。ビッケは「ぽちっとな」など言動からどことなく昭和感がするので家庭的な母親を書こうとしていて、ルザミーネはそれに対して完璧さを持ち少女性を忘れていない、高嶺の花のまま成長した母親にしたのかな、と。リーリエから過去の話を聞く限り、必ずしもそうとは言い切れないのだけれど。やっぱりモーンを失ったあたりからルザミーネは暴走始めたのかな~。

一つの物語として綺麗にまとまっていたので、USUMでストーリーがかなり変わってその点に賛否両論だとポケモンだいすきな知り合いから聞き、納得しました。USUMどうしようかな~。ウルトラビーストにゴーストの子が追加されているようなので、その子目当てでいつかやるかもしれない。
因みに旅パ(殿堂入りパーティ)は、アシレーヌ、ベトベトン、ガラガラ、シロデスナ、ミミッキュ、ダダリンでした。ベトベトンは最初、他のゴーストタイプを予定していたけれど、序盤で入れたベトベターに愛着をもったので……へへ……。
あと、カプたちの捕捉率だけは許さない。カプ・レヒレは一発で捕まってくれたから許す。

ゲーム感想一覧に戻るにはこちら

ポケットモンスター ムーン 感想

FIRE EMBLEM Echoes もう一人の英雄王 感想そのに

前回の続き。

※今回、セリカに結構きついこと言ってます。

●セリカ
なんでそうするかなぁ~!? と思いつつ、でも昔のRPGゲームってこんな感じだよな……ってなりました。個人的にFEHで先に知っていて、火力ゴリラなイメージあったので、結構ヒステリ系なんだな、と思ってしまった……。調べてみたら外伝の頃から言われていたみたいですね、他にも思っていた人いたようで少しほっとした。
セリカは王女の身分を隠して神官をしているのですが、前提としてノーヴァ島組は食料の危機にはまだ瀕していません。シルクとの会話で判明するのですが、魚に限るけれど、猫に盗まれるのもまあ笑って許せる程度にはまだ余裕があることがわかります。加えて神官の身であるからセリカたちは優先して食料を得ているでしょう。旅の途中でバレンシア本土の現状を見なかったのかな、思うところはなかったのかな、など思ってしまいました。離島暮らしだったから、良くも悪くもソフィアとリゲルの関係が見れていない感じ。
これだけなら多分そこまでいらつかなかったんですけど、アルムと合流した時に、アルムは王様になりたいのね! 勝手になればいいじゃない、馬鹿! みたいに言い捨てて別れるくせに、その後自分は直ぐに王位を継ぐ。みんな私をわかってくれない! と言った後に、何も言えないけど私を信じて! ってなる。おぬしおぬしおぬしおぬしおぬし~~~~~~!!!! ってなってしまった。
後何で周りの人間の言うことより敵の言うこと信じちゃうの~~~と思いつつ、でもあの段階でジュダ倒せていないし、悲観的にもなるか、とも思いつつ……。
一回苦手に思ってしまった後って、感情が全て自分の色眼鏡を通している気がしないでもないので、出来る限り中立な見方をしたかったけれど、後半かなり批判的に見ていてしまっていたかも、と反省。

●メイ
途中で育成諦めてしまった。
元気っ子。どことなくロビンに似ているかも。
旅の途中で、それでも島が好きー、みたいなことを言っているのが好き。案外肝っ玉母さんになりそう。

●ボーイ
早々に育成を諦めてしまった。
メイよりもセリカに対して気を使っていた印象。セリカの正体を告げられた日から覚悟をしていた、というのが好きだったのでできれば使いたかった。ちょっと私のエムブレム力では無理でした。

●ジェシー
ソニアとの支援会話が断トツで好き。百合妄想してにこにこしてしまう。
苦手とかそういうネガティブなものでも、自分の考えを偽らずにきちんと伝えるのは個人的にかなり好感持てました。偽っていたらいつかぼろが出るし。

●セーバー
今作の子安さん枠。Saverということなんでしょうね。なんだかんだで面倒見がいい。最初胡散臭いのに後半普通に保護者している、絆されている。頼れる。セリカに対して忠誠を誓った後も、きちんと叱ったりするのが良いと思いました。まあ……無視されるんだけど……。

●バルボ
最初から重装キャラ(ドーガとかブノワとか)って実はうまく動かすの苦手なんですが、バルボニキは結構うまく動かせたかもしれない。後半の魔女出現以降は流石に無理でしたが。
想像以上に惨い感じに家族を殺されていて、それなのに幸せな人生だったから、と前を向けるのが正直凄いと思った。これは付いて行く。付いて行きたい。

●レオ
FEHで好きだったので優先的に育てていたら良い成長をしてくれました。好き。
この世には自分が惚れっぽく見えるほど素敵な人が沢山いる、って発言が好きです。いやバルボ好きなあたり、貴方の審眼は確かだよ……。オネエ化は外伝やっていた人たちからは賛否両論だったらしいですが、キャラ立てとかキャラ背景を考えると、英断だったのではないかと思います。

●カムイ
成長が良かったのか、魔戦士の中で一番頼れてしまった。
個人的には、必殺とかでも絶対に目を開かない糸目キャラで、わかってるや~ん! ってなりました。多分共感してくれる人はいる。

●パオラ
人気的に外伝参加はやむを得なかったとはいえ、個人的にパオラがミネルバの傍を離れたって言うのは結構解釈違いだったりします。
それはそれとして強かった。でもお姉さま、本ッッッ当に幸運が低いね……。幸せにしたい……。

●カチュア
武器を変えても必殺を出しまくってくれて強かった。ありがてえ……。
マルスがいないからか、他の作品に比べてクールさや冷静さが強調されている感じがします。エストとの支援会話が新・暗黒竜の時とほぼ変わらなかったのはなんとかならなかったのか。

●エスト
カチュアもそうですが、母親の記憶がない分、パオラに対する想いというのは強いんだろうなあ、と思います。パオラの恋心に気が付いていそうなのが支援会話でわかったし。だからこそこの後姿を消すのでしょうが……。お互いを想うからこその悲劇……。

●アトラス
スナイパーで育てました、弓兵が軍に2人いると便利だったので。速は伸びなかったけれど力が伸びてくれた。
大型犬みがして好きでした。後日談とかまさにそう。

●ジェシー
剣士が2人もういたので数回しか使いませんでした。でもシルクとの回想で結構好きでした。ケチな傭兵を自称しておきつつ、可愛い女の子や仲間の為なら普通に損なこともしそう。

●ソニア
姉たちのこともあり、ドーマ神に対して思うところがあったからこそのCC台詞なのかな。あんなに面倒見が良いのに末っ子というのがかわいい。幼少期エピきかせてくれ~!
後日談は駆け込み寺みがなんとなくする。

●ディーン
えっちなお姉さんを取りました。すまない。

●ノーマ
道に迷うお茶目じいちゃん。
セリカを島から出す時にもっといろいろ言っておけとは、思った……。

●コンラート
妹のことをきちんと叱っていたのに、仮面を外して再会ってなったせいでそのこと流れたよね。
あざといキャラですが、好き。最初は本当に正体を言うつもりなかったのかなー。セリカが全く何事もなく旅を終えていたら、それを見守って自分は森の中へ戻ったのだろうな、と思います。結婚しなかったのは血筋の問題を考慮したのだと思うので。

あと、敵側追加三人組が、結構しっかりした作りこみがされているなと思いました。フェルナンはまあ守るべきものに守りたい人を殺されればこうなるだろうな、と思ったし。ベルクトは非常に不憫な立ち位置だけれども、彼のせいが一切ないとは言い切れないし。リネアはかわいいし。
外伝ファンにも外伝未プレイにも、割と受け入れられる丁寧なリメイクだったのではないかな、と思いました。外伝やってから言えって言われそう。

ゲーム感想一覧に戻るにはこちら

FIRE EMBLEM Echoes もう一人の英雄王 感想

FIRE EMBLEM Echoes もう一人の英雄王 感想そのいち

SRPGの金字塔、FEシリーズの二作目、FE外伝のリメイク作品にあたる作品。他のプレイしたことのあるFEに比べて、RPG要素が強い感じ。元となる外伝は未プレイです。

ドーマとミラという兄妹の神さまが君臨する大地・バレンシア大陸。力の神であり邪神でもあるドーマが君臨する土地・リゲル帝国は、力はあるものの代わりに痩せこけた土地。大地母神ミラはソフィア王国は豊かな恵みに溢れる土地ですが、それ故に人々は堕落してしまい、しかも当人たちはそれに気が付いていない。
主人公は二人いて、村で元騎士であった祖父と暮らす男の子・アルム。ソフィア王家の生き残りである少女・セリカ。幼い頃であった二人は固い絆で結ばれており、物語開始時もそれぞれお互いの為を思いながら行軍するのですが、離れていた年月が二人をすれ違いさせる。それでも互いを信じてリゲル帝国に侵略された祖国・ソフィアを、ひいては二国を含めたバレンシアを救うために。

楽しかったです! 最初はやったことのある他のシリーズ作品とは違う点(魔法とか弓とかの仕様)に戸惑いつつも、熟練度みたいなものかなーと何とか慣れました。同じ武器種でもモノによって使えるスキルが違うってのはなかなか難しいですね! うっかりピンチになる場面もあった。ステータス画面が覚醒・ifと比べると見にくいなとは思ったんですけど、左さんの絵を大きく見られるのは正直嬉しかった。好きなんです。
あとは、シナリオ・システムともに、ここがあまり好きじゃないな……でもこれレトロゲームあるあるだな……とぐるぐるしていました……。主にセリカ関連。詳しくは感想そのにで。今回はアルム軍の感想書きます。

以下ネタバレ注意。

とはいえやっていることは正直、侵略行為そのものなんですよね……。ルドルフの目論見通りとはいえ、最初に手を出したのもソフィア側なので……。

●アルム
アルムはあくまでも自分は軍人・クーデターのトップである、という自覚があります。王族だったわけですが、その事実から必死に目を逸らして、自分が今まで築き上げたものを見つめていた感じがルドルフ撃破まであった。自分が侵略をしているという自覚もあったのではないでしょうか。
頑張る理由、強くなりたい理由も好きな女の子のためになりたい、という理由から。微笑ましくすらある。
育ての親であるマイセンは彼を一人前の軍人に育て上げました。ただ閉鎖された娯楽の少ない村の中で育ち、そして肉親を自らの手で殺すことになったアルム。まだ若いということもあり、ルドルフの息子であると聞いた時に多少の安堵も覚えたのではと思います。自分はこれで侵略者ではなくなるという安堵。それに伴ってベルクトに対してハイテンションで接したら、見事に地雷を踏み抜いていた。それは反省しような。

●グレイ
魔戦士で育てました。頼れる兄貴分だったけれど最終的にステータスへたれてしまった……。村の外にしょっちゅう出ていたような発言・女性経験があるような発言から、随分と世俗的だった印象はあります。だからこそ村の中で純粋に育った幼馴染たちを見守っていたのかな。
プレイボーイ風なのにクレアに一途なのが良かった。でもお前別に顔悪くないだろ。

●ロビン
ボウナイトで育てました、グレイと同じくへたれてしまった。
空気が読めない感じのキャラですがみんなのことは大切に思っている。クリフとの支援会話で顕著。神を殺す時も、俺はいいけど弟たちがさあ~ってなるのが好き。幼馴染組で唯一アルムを対等の立場としてぶつかってきていたこともあって、アルムもだからこそ信頼をおいていたんじゃないかな。

●クリフ
賢者で育てました、ラスボス戦まで一線で活躍。
母親のせいか、全てに対して淡泊というか一線退いている印象がありましたが、旅が進むにつれて、探求心やら好奇心と言ったものが見えてきて良かった。幼馴染組のなかでは年下として可愛がられていそうな印象。実際年齢はどうなっているんだろう。
成長が良かったのか、物理受け・魔法受けどちらもできたのが本当に頼れた……サンキューな!

●エフィ
聖女で育てました。ラスボス戦も参加。
シルクとの支援会話で多少周りが見えない子なのかなという印象はありましたが、所謂ヤンデレとしては、物理的な危害は加えてこないタイプで好感が持てました。アルムとの支援Aとか、自分は選ばれないとはわかってはいつつも時間まで夢見ていようという、舞踏会の時のシンデレラのような感じ。正直アルムはエフィかクレアを選んだ方がよかったとは思う。でも統一国家作るにはセリカと結婚するべきか……。

●ルカ
後半魔法を使う敵が多くなったので若干活躍が難しかったですが、それでも頼れる固さで最後まで壁を張ってもらいました。
兄との確執もあってどこか冷めているというか、クリフの冷め方とは違って自分を含めた人間の感情がよくわかっていない感じの冷め方。もしかしたら兄に暗殺未遂されていることもありそう。
ラストバトルのセリフ好き。なんかこっちまで燃えてきたセリフだった。

●シルク
優秀過ぎて後半頼りまくってました。
旅慣れしているからか面倒見が良く、世俗にも少し通じている感じ。ジェシーとの回想がかわいい。個人的にはエフィとの支援会話で、”普通”という単語を出さないのが好印象でした。普通女の子たちはお話しますよ、みたいな、普通を押し付けてこない感じ。彼女はあくまで女の子の友達ではなく、“アルムに恋して他をあまり見ない”エフィと友達になりたかったのだな、と。だからこそエフィもシルクと友達になりたいと最終的に思ったのだろうな、と感じました。
調べてみたら外伝小説では実質的なヒロインらしいですね。読んでみたい。

●クレア
対魔物兵器として大活躍。
アルムに対して、踊りを教えますから一度だけ踊ってくださいね、みたいに言うのがよかった。クレアもこの恋は実らないとわかってはいつつも、でも好き。かわいい。ただグレイとの会話を見ていると、恋そのものにあこがれていた感じもしないでもない。
個人的にはマチルダとの支援会話が欲しかったです。

●クレーべ
魔防が低すぎる。物理の敵は私に任せてクレーべ!
シナリオでほぼ影の主人公みたいになっていたので、もう少し性能面も優遇してげても良かったのでは……。クレーべに限らず、魔防が低いと後半はまず活躍できないので。
ノブレス・オブリージュを良い方向で行かせた人だった。クレーべもフェルナンも最初は血筋にこだわっていたのは、ノブレス・オブリージュなんですよね。義務を負うにはまず”義務を負う権利”を有していないといけない。

●フォルス
あまり使いませんでした、どうにも器用貧乏感がぬぐえなかった。
兎に角明るかった。父親は学者とのことで、もしかしたら戦後時々ルカのお手伝いとかしている可能性もある。かわいい。

●パイソン
成長の関係で1軍に残れなかった。好きなんだけれども……。
フォルスとは違って、クレーべに取り立てられても徹底して貴族に虐げられたことのある平民目線を崩さない。過去を忘れない。ニヒル感が良い。

●マチルダ
比較的後半に加入の騎兵なのに強かった……。クレアと同じく魔物相手に活躍してもらいました。
クレーべ・フェルナンよりも年上なのかな? クレーべと恋仲になった経緯が知りたかった。最初クレアと一悶着あったような記述をどこかで見た覚えがあるのですが、マチルダの人柄もあるでしょうが妹が4人もいるので、お兄様取られて突っかかってくるクレアの相手も手馴れていたのかも。見たい。

●リュート
好みのキャラだった。デューテに良いお兄ちゃんしていますが、もしかしたら村にいる間は会話あまりなかったのかも。リュートは勉強優先しそうだし。寂しがるデューテの気持ちを理解できるのかはわかりませんが、後日談見る限りお互いに丁度いい距離感を見つけられたよう。お互いがお互いを心配している良い兄妹。
戦闘では遠距離魔法にアクセサリーを付けてより遠距離にして弓兵以外を蹂躙してもらいました。ありがとう。君がいなかったらベルクト戦クリアできなかった。

●デューテ
火力お化け。育成大変だったけどやってよかった……。
敵なら悪い人たちだからやっつけてもいい、褒められるべき、というデューテに対してリュートが叱るのが少し意外でした。命が平等みたいな考え方はリュートの方がしているというのが個人的に。でも考えてみれば魔道の勉強をしていたし、当然の結果なのかも。
そんな彼女ですが後日談ではキャンディーズみたいなことをする。魔道って捨てれるものだったのか……。魔道を捨てたのはまあ都会に行きたかったとか恋をしたかったとかあると思うのですが、兄と魔道を抜きにして関わりたかった、というのもあるのかもしれない。かわいい。幸せになって。

●ティータ
ふわふわした聖女さま。どちらかというと可愛い系で笑顔が絶えない、綺麗系でカミュと初対面の時にはくっころ状態だったニーナとは真逆だからこそ、ジークは癒されて最終的にティータの元へ戻ったのかな。

●ジーク
出てくる作品全てで女を泣かせるような男だなあお前は! と思ってしまった、ごめんね……。
記憶をなくしても忠義の人間だった。どうでもいいけどジェローム戦の時に一緒に裏切った部下たちは最初からジーク派だったのかな、育てたのかな。気になった。

●マイセン
リゲル帝国出身なのかな? どういう経緯でルドルフと友になったのか知りたい。
じいさんがとっとと全てを話せば全ての悲劇は起こらなかったのにと思いつつ、ドーマとミラを倒すにはそれしかなかったのかな、とも。ドーマを倒してもミラの狂気に気が付かずに恵になれたソフィアの人間は生きていけないだろうし。アルムという、二神に代わる象徴がないとバレンシアは衰退しそう。それはそれとしてアルムに負わせた悲劇を多少は一緒に背負ってくれ。

セリカ軍はそのにで書きます。

ゲーム感想一覧に戻るにはこちら

FIRE EMBLEM Echoes もう一人の英雄王 感想