ドラゴンズクラウン 感想

公式サイトは(プロですが)こちら

かつて繁栄を極めながらも突然の終焉を迎えた「エリシア文明」の在った地、ハイドランド王国
主人公と相棒の盗賊・ロニは、広大な地下迷宮を探検していた日々の中、主人公の力量を聞きつけた王家からとある依頼を受けます。しかしその依頼にも、様々な思惑が入り混じっており……
ドラゴンを操る魔力を持つと言われる王冠「ドラゴンズクラウン」を中心に、物語は思いもよらぬ方向へと進んでいきます。

美しい2DグラフィクとTRPGを意識した演出が特徴の、ハスクラベルトアクションRPGです。まじでTRPGテイストがたまらね~~~です! 丁寧なGM、クラシックなBGMと世界観。最高の絵柄。D&D好きな人はプレイして損はないって感じ。
ソーサレスのお胸につられて始めたのですが、仕様キャラは太ももが魅力的なアマゾンに落ち着きました。魔法キャラ難しすぎるよ! NORMALクリア時点でアマゾンLv31、HARD以降は投げることにしました。

ヴァニラウェアくんの絵とこだわりの凄いフェティシズムは最高やな! ってなる、なった。
人魚のお尻とかやばくない!? もともと結構な人外フェチで人魚は特に好きなのですが、あれはね……やばかった……スリット好きだけどあれも凄い良かった……

今から始めるならプロの方が良いです、絶対。でもvitaの操作性を生かしているゲームだと言われればそれはそう……

真・女神転生Ⅳ 感想

公式サイトはこちら。(合ってるかどうかめちゃくちゃ不安ですが、ゲームメディア記事などから見ても合っているようです)

本編シリーズは初クリアでした。いうて外伝(?)もペルソナ1とデビサバ12(2の感想)をクリアしているくらいなのですが。
「4Fは良いけれど4は……」という声をよく聞いてはいたのであまり期待はしていなかったのですが、予想外に刺さりました。好きだ……

東のミカド国に住む主人公は、友人のイサカルと共にサムライの儀を受けるため、ミカド城に向かいます。サムライとは、国の初代王様「アキュラ王」が創設した東のミカド国の治安部隊の隊員です。
この国には階級制度があり、「カジュアリティーズ」と「ラグジュアリーズ」という階級があります。カジュアリティーズが労働階級、ラグジュアリーズが支配階級です。主人公とイサカルはともにカジュアリティーズ。この身分制度に多少の不満を感じる人もいなくはないようですが(イサカルは不満を抱いている)、与えられられている知識が階級層や職業によって全く異なるため、大抵の人は大きな疑問を抱くことはないようです。「(神に)与えられた役割」に従って生きることで一定の秩序が保たれているということです。

国民は全員、18歳になると全員「ガントレットの儀」を受ける義務があり、ガントレットを起動させることができると治安部隊「サムライ衆」に取り上げられます。この儀式は、カジュアリティーズにとっては義務であると同時に、唯一ラグジュアリーズになれる機会となっています。適性がなければ以降は変わらない日常が続き、適性があればサムライ衆になれて、なれるといっても強制徴用です、行動の自由も制限されます(コードギアスの名誉○○人に近いかも)。
イサカルはこの儀式でサムライ衆になり、ラグジュアリーズになることを夢見ています。

2人で受けに行った「ガントレットの儀」は、イサカルは適正なし、そして主人公は適正あり。イサカルは故郷へ帰り、主人公は国に仕えるサムライ衆として生きることに。
悪魔召喚プログラムが内蔵されたガントレットの力で悪魔を使役し、国を脅かす悪魔に立ち向かう中で、主人公と、一緒にサムライ衆になった仲間たち、「ヨナタン」「ワルター」「イザボー」はこの国の歪みと向き合っていくのでした。

●カジュアリティーズとラグジュアリーズ

全体的にアイデンティティの確立のお話でした。
物語中盤まで基本的に4人(3人)一緒にいて、同じ体験をしているのに、ヨナタン・ワルター・イザボーの意見や感想はみんなばらばら。作中で自分だけの意見、自分だけの考え方、自分だけのアイデンティティを確立させていく。
だからこそ全員で同じ道を進むことはできないんだなって……主人公しか、仲間と同じ道を歩めないんだなって……
でも互いに嫌っているわけではなくて、互いの考えや思想を理解している。あいつはそれで良いと思っている。なのにそれも上位存在に成り変わられてしまった後になくなっていて……さ…………

●主人公

砂漠や爆炎の東京はL/Cルートの行きつく先なので、Nのトゥルーエンドみが強い。ただ、NもNで、東京のNPCたちが「俺」を通して前世主人公のことばかりを言及するので俺は辛くなる。イザボーしか信用できねえ……

めちゃくちゃレスバ強い。敵対イザボーの「貴方がやろうとしていることは東京の人々を虐殺する行為よ(戦乱を繰り返し人々を不幸にする行為よ)。そんなことが本当に許されると思って?」に対して「許される必要があるのか」の選択肢は痺れたよ。アイテムやお金をカツアゲしまくれるのもやばい、豪傑。敵対イザボーとかにもできるの、なんなん!?

ところで「俺」は、屋上でイザボーがベルサイユのばらを楽しそうに話している笑顔に惚れました。そこからずっと、惚れているていでプレイしていたので、敵対イベントで心が死にました。LもCも基本的に、イザボーとの敵対イベントで踏み切る決意をし、Nルートのラスボス戦後の各地を回れるやつは「俺の女だが……? まあ告白は今からだが……」という気持ちで回っていました。続編で俺たちどうなるの?

●ヨナタン(Lルート)

ロウヒーロー(という言い方で良いんですよね?)なのに「友の故郷の危機を見過ごせなどというふざけた規則などあってたまるか!!」とキレるのがイイ……出会ったばかりの友のために自分が所属する部隊の先輩に食って掛かるのイイ……なにせ僕らは機械に疎いものでね!

ただ、友のこと以外は割と思慮が至らないというか、世間知らずな点は否めないんですよね。若さ故の青さが魅力だった彼を、ワルターとの交流で、もっと視野を広げられたはずなのになって思います。
もっと4人でいる時間があれば、ヨナタンはLルートに行かなかった気がする。ワルターもだけど。俺たちはもっと一緒にいたかったんだが……!?!?

身長が公式でヨナタン>主人公/ワルター>イザボーなの、最高だと思います。

●ワルター(Cルート)

ヨナタンもワルターもなのですが、上位存在にされた後が自我が本当に残っていない感じで、その後の世界を見ながら「これは本当にあいつが望んでいた世界なのかな」って俺フリンは思います。だってヨナタンは不平等に報われない人たちを救いたかったのだろうし、ワルターは自らが力を手に入れることで弱い人たちを庇護したい気持ちがあっただろうし。

ただワルターが赤玉を許せなかったのはすごくわかるんですよね。管理側ではない赤玉生産していた人たち=カジュアリティーズなので……カガの生き方に痺れたり、丸くなっていきそうな自分に気が付いてしまったというのはあると思いますが、1番はやっぱりそこじゃないかなあ……ヨナタンがここにもっとくってかかれば、ワルターは1人で行かなかった気がする。

あとCルートは、お頭の最後の、俺フリンを見て後悔するセリフが好きでした。まじでごめんなさい。

●イザボー(Nルート)

好きだ…………

Nルートは、どっちつかずとか優柔不断とか、そう言ってしまうのは楽だし事実イザボーも作中で男衆が道を決めた時に決められていないんですけれど、L/Cでは最後の最後に自分の選択をして、仲間内でまず最初に敵対して死亡するキャラ、Nでは遅れつつも道を決めて生きたまま最後まで主人公と共に歩くことを選んだキャラ、ということで、一番芯が強かったんじゃないかなあって思います。単純に俺が惚れているからかもしれない。

フリンの話術、何???? 世が世なら稀代の詐欺師として活躍できる。

●バロウズ

バロウズのプロトタイプとなった人格がきっとあって、それが主人公の前世のお姉ちゃんだったのかなあって思っています。天に連れていかれて前世主人公が取り戻しに言ったやつ。前世お姉ちゃん=バロウス=東京の女神だと思っています。

ストーリー的に、イザボーよりバロウズの方がヒロイン感が強いって意見は、わかるにはわかるんですけれど、でも俺にとってのヒロインはイザボーなので……

●百合子(ガブリエル)

本作をプレイしてからいろいろ調べて知ったのですが、リリス=ガブリエル説があるんですってね。なるほどね。
メルカバーのことも後出しだったので、基本的に「こいつ……」って感情があります。こいつ……。L陣営はシリーズ通してこんな感じらしいっすね。デビサバ1のL陣営は割と良いお方たちだったんすね。

●必殺の霊的国防兵器

口上がかっこよすぎるねんな。

国を憂いて幾星霜…
必殺の霊的国防兵器 ここに見参
御国の為に いざ行かん

↑こんなん惚れないわけがねえ~~~!

メガテンおもろ~~! 他のメガテン作品もやります。

デビルサバイバー2 感想

公式サイトはこちら

前作のデビルサバイバープレイ済みです。
正直に言うと後半「酷いな」と思う箇所が多々見受けられました。今回辛口気味~~~。
キャラ単位で見ればとても好きなキャラクターもいるのですが、如何せん、ルートごとのシナリオが悪い。扱っているテーマが悪いとかではなく(ルートテーマ自体はいつものメガテン系のものですし)、扱っているテーマを生かしきれない、という印象を受けました。特にロナウドルート。
システム面は前作に比べてしっかりと進化しているのに、キャラゲーと割り切るにしてもキャラ造詣の程度の差が今度は気になってきちゃうし、まあでも全てが全てだめっていうレベルではないしな……と思いつつ。制作側が正史としたいのであろうダイチルートと隠し要素的な一種の見せ場にしたい憂う者ルート以外の2ルートが、正直造り込みが甘いと感じて「ここがメガテン系のウリじゃないの!?」と、いった感じでした。
因みにクリアした順番は大和ルート、ダイチルート×2、ロナウドルート、憂う者ルート。スタメンはほぼ主人公・ジュンゴ・ヒナコ・オトメでした。オトメさんと結婚して小春ちゃん一緒に育てていきてぇなあ俺もなあ。
あと余談で微ネタバレなのですが、ダイチルートのエンドの一つの一場面を画像をフリートで挙げていたら相互から「真面目に聞きたいのですがこれは銀河系で茶碗蒸しを食べているんですか?」って聞かれて笑ってしまいました。そうだよ。文字に起こすとほんまカオスやな。

以下、ネタバレありの感想を含みます。

主人公
1に比べると結構やれやれ系主人公というか、ライトノベルな主人公だと思いました。嫌いじゃないよ。嫌いではないのですが「俺、そこまで君に好かれるようなこと、したっけ!?」というような場面がちらほら。主にロナウド。

ダイチ(志島 大地)
アツロウのことが恋しくなりつつも、終盤ではなんやかんやでダイチも好きに。
へたれのように感じますが、あの状況下で彼の反応はむしろ正常だし、何より「ヤマトとロナウドの意見は極端すぎるから、別の道を探したい」ということを言語化できないながらも、あの状況下で必死に主張して訴えることができるのは彼の魅力です。彼がそこを流されずにいなかったからこそ、イオもヒナコもジュンゴもついてきたのだと思います。
あとはどうにも自分に自信がない印象を受けます。なんでやろな。主人公が幼馴染だからってのもありそう。

イオ(新田 維緒)
誰にも嫌われたくない。加害者にはなりたくなくて永遠に被害者でいたい。最初はそんな感じの子ですし、思春期でしたら割とどこにでもいるような子だと思います。
明確に成長するのはやはり主人公のことを下の名前で呼び始めたところからだと思います。大阪などで発生する主人公がイオの彼氏に間違われて、ノリノリでそれに便乗していくイベントたちは地味に好きでした。でもダイチくんも下の名前で呼んであげてよォ……。

ジョー(秋江 譲)
飄々としたお兄さんという時点で好きなのですが、バックグラウンドがさぁ……好きですね…………。とはいえ敵対ルートでロナウドを先に倒すと腹をくくったり、そもそも新参者なのに実質的なナンバーツーを務められているあたりが「こんな自分でも譲れないものがある」というのが伝わってきて好きです。
敵対する前から唯一激昂しやすいロナウドを諫められていたっぽいし、自分以外のことでは正しく俯瞰できる能力もあるのだと思います。病気の彼女から逃げて、やっと受け止めることができて向き合えたと思ったら彼女と死別して。病人と向き合えずに逃げるのって割とあるあるで、何より負の感情を受け止めるのって非常に体力がいることです。それに対して覚悟を決められずに逃げ回っていた人間みと、覚悟を決めるや否や報いを受けて、でも前を向いていけるところが良いですね。
後は最初に「仲間になってくれた大人」というところも地味に好きだったりします。戦う手段の無い一戦目は何もしないけれどね。戦う手段を得たら一緒に居てくれるのは好きでしょ、好き。

ケイタ(和久井 啓太)
一週目普通にフラグ立てに失敗して死なせちゃった、ごめんてぇ……。嫌いではないのですが「実は優しい」みたいなのはどこから来ているのだろうか……ツンデレ設定から? 他の男性キャラも優しい子が多いので、そこが薄味な感じ。
非常にシンプルなキャラなのでそこは好きです。勝者(主人公)に敗者(自分)が従う、という論理を笑いながら受け入れたのは、筋が通っているし気持ちが良いです。

ヒナコ(九条 緋那子)
強すぎて笑っちゃった。常にスタメン入りさせていました。
彼女はさっぱりしていて、ケイタとは違う方向で気持ちが良いです。「大災害に見舞われたときの娯楽の在り方」は大災害の際に絶対に避けては通れない問題だし、実際に自分も体験したことがあります。それに対して悩みながらも逃げずに答えを出してその道を行くヒナコはかっこいいです。好きです。けど厚着はしろ。
余談ですが一回、敵対ヤマトに全滅しかけて、ダメもとでヒナコに持たせていたセクシーレイの魅了が成功しちゃってエクストラターンで死神の点呼で勝った時は笑ってしまいました。色仕掛け成功しちゃったねえ……。

アイリ(伴 亜衣梨)
家庭の事情というか、身近に世界レベルの子がいて音楽の道を諦めた過去があるので、個人的に少し共感して見ていました。一応頑張れば大学はいけるだろうと(絵画もなのですが)言われてはいたので、今でもあの道を進んでいたらどうなっていたかなあ、などとたまに思ったりします。まあそれは置いておいて。
ロナウドルートに初期メンツで彼女だけルート選択の理由をうまい具合に言語化できていないのですが、年齢を考えると当然だなという気もしましたし、一人くらいこういうキャラがいるのが自然だと思いました。(まあそれに伴う、駄々こねている子供っていうヒナコの見方も当然のものなのですが。)同じルートにいるのが軒並み大人組なので、余計にそう見えるのだろうね。

ジュンゴ(鳥居 純吾)
強すぎて笑っちゃった(2回目)。常にスタメンさせていました。反物理つけていない一週目で敵対したときのジュンゴに一番苦戦させられたかもしれない。敵でも味方でも4桁ダメージ叩き出せるジュンゴはえらい。嘘、敵の時は怖い。
優しい子で自分の食料を削ってでも猫を生かそうとしているところと、そんな感じのキャラでありながら、平等思想なのに客観的に見ると割と冷静でないロナウドに付いて行かないところが好きです。

マコト(迫 真琴)
好きなのですがどうしても納得できない点はいくつかあって、そのうちの一つが彼女は実質的に何も考えてない、というところです。アイリとのエピソードが好きだったから余計にそう思うのだろうな。
「弱者の世話ばかりをして強者が報われない」みたいなことを彼女が言うシーンが(確かヤマトルートに)あってまあ思うところがあるのだろうなあ、とは思うのですが、具体的にどこが? とはなってしまいます。何というか、マコトさんは割と受動的だし自分の意見もあまり言わないなあ、と。アイリエピソードでのやりとりを見て好きになったのですが、だからこそ本編でもそこを押し出してほしかった。ヤマトがマコトに対して微妙に当たりが強い気もして、そこももやもや。

フミ(菅野 史)
いわゆるマッドサイエンティスト枠なのですが、突き抜けているというわけでもなし。結果として印象が薄い枠になってしまった。とはいえ好きです。
ホストファミリーとの絆を大事にしているところが好きです。親に対する情はあまりなさそうですが、そのホストファミリーが生き延びていて、実力社会の中で再会したはいいが「能力のないクズだから」みたいな理由で今にも殺されそうだったら、フミちゃんはどうするのかな。

オトメ(柳谷 乙女)
からかい上手の乙女さん。大団円エンドで宇宙空間でよしよしされたときには、ばぶみでおぎゃってしまいましたね。
子どものことを思って平等主義に加担するのも、その後の説得の展開も好きなキャラです。あと服装がかわいらしいのが個人的に好き。
全体的に他のキャラとの距離感が良いな、と思っています。必要以上に他人を敬うでも恐れるでも無し。お医者様だものね。

ヤマト(峰津院 大和)
後半俺にヤンデレが過ぎるが、ぶっちゃけまあヤマトが主人公に入れ込む理由は、まあわかる。問題はそのほかです。
まず正直に言うと彼は人の上に立つ器ではない、ということ。部下を「クズがクズなりの働きをした」と称する部分がありますが、その仕事を振ったのはあんたやろ、となる。チェスの盤面を見れていなかったり、駒の能力を把握できていないのです。彼の人望の無さは社会のせいではなく、彼自身が起因です。

作中で彼は「能力や実力があるのに生まれで我慢せねばならない」キャラクターとして動いているのですが、ここで問題になるのは「作中で出てくる最高権力のキャラクターが彼」だということです。
説得力がないのです、最高権力者の自覚がないのです。邪魔をしてくる一般市民(弱者)を蹴散らして、それでいて「報われない」はおかしいでしょう。社会は腐っていたと主張して、その象徴たる権力者、しかも最高権力者であるのはおかしいでしょう。
彼がジプスのリーダーであるのは、能力故もあるでしょうが、第一に家柄故です。それは否定できません。目を逸らしてはいけません。大災害でも耐えうる衣食住、機材、医療品、電力などのライフライン、エトセトラエトセトラ。それらを確保するだけの財力と、そしてそれは多分国の組織であるから国家予算が降りていて、つまりは弱者たちから集めたお金であることを彼は自覚しなくてはならないのです。
「褒められたい」と主張して「褒められたい」だけを通すには、彼の立場では許されないのです。ジプスのリーダーたる器ではないという証明になってしまいます。
勿論プライベートで誰かに褒めてもらってそれで満足する、とかなら話は別です。公私混合しているってことも言えるかな。

ロナウド(栗木 ロナウド)
彼の残念なところはどうしても全体的に、ヤマトをよいしょするために作られたキャラクター感がするところです。
まず大和を諸悪の根源呼ばわりするところ。でもヤマトはそれまで国の霊的防衛を務めていたのはまあ事実なので、警察がその防衛に噛みつくのはちょっとよくわからない。作中に出てくる権力者=悪=ヤマトだからという理由だったら、ヤマトのキャラ設定も含めておいおいおいとなります。先輩を殺された(かもしれない)から、という個人的な理由で噛みついているとして、調べているうちにいろいろ思わなかったのかな、とか。
あと個人的にはダイチルートでネガキャンされたことも割と心証最悪でした。正義とか正々堂々とか言っておいて? 仮にそれで勝ったとして、それで弱者の心証とか考えなかったのかな。意識改革できるから別に良いかと思ったんかな。
極めつけはロナウドルートでジョーの顔色を窺ったことでした。イオほどでないにしろ彼も他人から嫌われるのが怖いのか、それともナンバーツーのジョーがいないと自分では纏められないとわかっているからこそジョーの心が離れるのが怖いのか。なんにせよ彼も上に立つ器ではない。

アル・サダク(憂う者)
人間を見守り続けたが故に憂い続けた存在。彼のルートを選択するということは、すなわち主人公が人間の誰も信用できなかったということでもあるので、ルート選択からして切ない。どのルートも一長一短ではあるので、憂う者が自身のルート以外ではアルコルとして、見守るのではなく自分の役目を全うするのも切ないですね。

いろいろ言いましたが早い話が、ヤマトとロナウドのキャラの造り込みどうなん? って感じでした。よりにもよってルート選択で大事になる二人だし、みたいな。それ以外は割と楽しめていたと思います。そしたら「アニメが酷すぎて相対的に評価あがった」って意見を見かけました。マジ?

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