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初めに言っておくと、覚醒もifも楽しみましたし好きですが、思うところが全くないというと嘘になる。それは風花も同じで、大好きですが思うところがないというと嘘になる。
で、その上で、価値観やゲーム内外の言動が理由で、小室氏本人が無理寄りの苦手です。もう少し言葉を選びたかったですが。(なんかあれなので追記しておきますが、覚醒自体はゲーム作品の中でもかなり好きですし思い入れのある作品です。坊主憎けりゃ感想ではないと思います。憎けりゃそも本作クリアまでやらんです。)
シリーズ30周年をお祝いする作品の予定で作られたと噂されている作品で、過去作嫌いを明言していたり自分作品以外のファンはどうでもいいと言えたり、歴代キャラを大切にしていたサイファ生放送にああいう暴言を吐く人を、本作のシナリオディレクターとしているのが本当、本当……
加えて、私自身「美少女戦士セーラームーン」が大好きなのですが、本作はセーラームーンのオマージュ要素が多すぎるのも引きました。一応オマージュとは言っていますが、正直パクリのレベルだと思っています。ジャンルの代表作にも名前があげられることの多いシリーズで、歴史のあるシリーズの商業作品でして良いことではないと思います。
シナリオ及び小室氏に対するあれやそれやの言及は各所でいろんな方がされているので、私は「本作が『美少女戦士セーラームーン』のオマージュ要素がどれほどあるのか」ということを書いていきたいと思います。
また、小室氏はおそらくアニメ版セーラームーンのファンで、私は原作版セーラームーンのファンです。セーラームーンもいろんな作品の例に漏れず、アニメ版と原作版でファンたちの対立があったりします。コードギアスで、TVシリーズ版しか認めない人と、復活の方が好きな人がいる事象のようなもんです。
原作派ではありますが、アニメ版の知識もあることにはあるので、それも交えつつ話していきます。ただ、アニメ版の知識が完璧ではないことだけ先に断っておきます。
以下、本作及び「美少女戦士セーラームーン」のネタバレと、「刀剣乱舞」の話が少しあります。
●リュールについて
父親が敵側、身体を親によって作り替えられている、作中で死亡するなど、セーラームーンのセーラーサターン(土萠ほたる)が元ネタ。
また、物語における父的存在(マルス・シグルド)が実体のない身体で行動を共にする、偉大な母を持つ、その母が自分を庇って犠牲になる(+母親の声優が三石さん)など、セーラーちびムーン(ちびうさ)も元ネタであると思います。
ヴェイルとのやり取りを見てもそれは顕著で、作中でヴェイルが操られていたのを振り切ってリュールに指輪を投げ手渡す→「ごめんなさい……! でも……! 私は友達になれてうれしかった……!」「ヴェイルーーーーー!!」みたいなシーンがあるじゃないですか。
ほたるちゃんとちびうさもあるんですよね。「ミストレス9」に身体を乗っ取られ、意識だけになったほたるちゃんが、ちびうさやセーラー戦士の魂を守るために最後の力を振り絞り(ミストレス9がちびうさの魂なども取り込んでいた)、それらを引き剥がして元の持ち主たちの元へ届ける。届けることはできたのですが、力を使い果たしてしまったので、ほたるちゃん(意識)は死んでしまう。
「……会えてよかった……友だちになれてよかった、ちびうさちゃん。――ありがとう。……さよなら」
「ほたるちゃん!? まって、消えないで!」
というやりとりを死ぬ前にちびうさと交わして。
付け加えて言うのであれば、一連の流れの前に、ちびうさとほたるちゃんはちょっと気まずい仲になります。「貴方なんて友達じゃありませんっ!」って感じのやりとりではないですが……もっと丁寧に登場人物たちの心情を描いたうえでの気まずい仲ですが……
こんな感じでキャラクターだけでなく、物語の展開も基本的にセーラームーンであるものです。セーラームーンでの物語の順番をごちゃまぜにして、かつ説明パートを全部省いているので、???? ってなるのだと思います。
あと発売前インタビューで「本当はもっとなよなよしていた」旨の発言ですが、リリスさーーーん!! うわあああああああッッッ!! の再来を、お上から指摘されてマシにしたのかな、なんて思いました。その結果が「貴方なんて友達じゃありませんっ!」ですか?
あと「竜の時水晶」は「幻の銀水晶」から。あるいは、アニメであった「虹水晶」。虹水晶は敵味方で奪い合うものだったので、本作の指輪に似ていますね。虹水晶のほうかも。
また、全体的に主君に対してため口を使用する従者キャラが多いですが、これもセーラームーン要素。
●リトスのキャラクターたち
ルミエルは言わずもがなセーラームーン(月野うさぎ)が元ネタ。1人で戦い続行けていたところは、セーラーコスモス感があります。まあ結局うさぎちゃんよ。
クラン・フランですが、ドルオタやミーハーな要素が、ムーンやヴィーナス(愛野美奈子)(+アニメ版だとマーズ(火野レイ)、ジュピター(木野まこと)も)だなあ、と思いました。
ドルオタ要素自体は別に良いんだけどさ、流石に人の形をした敵を倒す時に「目線いただきました~♡」をされると、ちょっと……となりました。最初に敵に囲まれてピンチになっているだけに、戦闘には集中して欲しいところです。
ヴァンドレにはシリーズおなじみのジェイガンポジションということもあり、流石にセーラームーン要素を感じなかったので安心しつつも、逆にここしかnot要素がないのか、とも思いました。
あと、ヴァンドレ(は老人だからだけど)とフランクラン全員白髪ですが、「白髪の守り人」という要素で、エリオスを感じなくもない。ルフレ男のデフォルトや公式のルフ男×ルキナ推しを見るに、多分氏は、エリオス×ちびうさが好きなんだと思います。
●フィレネのキャラクターたち
名前の元ネタがファッションブランドではないか、あるいはフランスの一般的な名前を使用しているのではないか、というのを見ました。各国でフィレネだけ「これ!」って感じの名前の元ネタはない。
フィレネだけは、セーラームーンやプリキュア(ソルムのみ)の要素は薄く、最初に出てくる国だからか、FE要素を感じるキャラが比較的多いかな、とは思います。
ただ、クロエは、色合いやメリンとの支援会話を考えると、セーラーネプチューン(海王みちる)を少しは元にしていると思います。
あとセリーヌ。セレーネー(月の女神)が名前の元ネタなので。覚醒/ifで、「月の女神の名前をしている、ツインテールで、ペガサスに乗ることが出来る少女」を出しておいて、さ……
あとこれは全員に言えることなのですが――特にセリーヌで思ったからここで書きます――「何か1点の個性を主張しない支援会話の方が出来がいい」「そしてそれはおそらく、氏が担当していないか、氏の監修が入っていないかのどちらか」です。セリーヌでいうと、紅茶の話題がない支援会話の方が圧倒的に出来がいいし面白いです。
●ブロディアのキャラクターたち
名前の元ネタが鉱石。
各キャラの元ネタを考えるに、セーラームーンのブラックムーン一族から着想を得ているのだと思います。
ディアマンドは名前の元ネタがダイヤモンドということと兄ということから、プリンス・デマンド。
スタルークは青色の弟、ダイヤモンドの兄の存在からサフィール。
ラピスは主人に惚れていること、ピンクを基調としたキャラデザ、主従3人の中で初期職がパワータイプであることなどから、コーアンをベースとしてベッツの要素も少し、といったキャラ。
シトリニカは黄色を基調としたキャラデザ、ユナカのことを見抜くなど大切なものを守るために周りを見ている(としたいのではなかろうか)性格、3人の中で初期魔導職という後方職であることなどから、カラベラスをベースとしてベルチェの要素も少し、といったキャラ。
また、ブロディア王の死体が操られた場面や、その後に指輪が取られた場面は、ギャラクティカ編のラストを元ネタとしていると思われます。
ギャラクティカ編では、
タキシード仮面を含めセーラー戦士たちが敵側にNTRされる→セーラームーンと戦い、セーラームーンが全員殺す結果となる→タキシード仮面NTRも丁寧に描写した上で、敵がタキシード仮面を殺す。
なので、セーラー戦士=紋章士たち、タキシード仮面=ブロディア王と置き換えると納得できるかと思われます。
再度の説明になりますが、オリジナリティを出すためか言い逃れのためか、説明を省いて順番を変えており、そのせいでツッコミどころしかない展開となっているのだと思います。
●ソルムのキャラクターたち
名前の元ネタがお菓子です。
「美少女戦士セーラームーンSuperS セーラー9戦士終結! ブラック・ドリーム・ホールの奇跡」という映画に出てくる敵の名前や要素も元ネタがお菓子なので、ここから着想を得ていると思われます。(というか、某スレでそのことを指摘したら、ID隠した変な人が湧いたので、9割9分そうなのだと思います……)
ミスティラの声優がCrystalのセーラージュピター(木野まこと)。面倒見が良いキャラなことも、まこちゃんを意識しているかと思われます。
メリンはキャラクターまんまセーラーウラヌス(天王はるか)ですね。
パネトネの中の人がウマ娘のハルウララの声優さんだって、今調べて知りました。マジ? 声優すごい。
というかソルムは、セーラー要素よりも、プリキュア感がします。声優とかからだけど。男性声優もプリキュア出ていた人だし。
お菓子元ネタの国で、セーラーウラヌスを意識して作られたキャラと噂される(プリキュア専門ではないのでこういう言い方します)キュアショコラの声優さん持ってくるの、まじさあ……
(セーラームーンの要素をオマージュしているプリキュアは、東映繋がりでわかりますし、許されます。)
●イルシオンのキャラクターたち
名前の元ネタが植物です。
フィオレやセーラームーンアニオリ編である魔界樹編など、このあたりから着想を得ていると思われます。あと、キャラ的にはデッドムーンサーカスの要素が強い。
アイビーは、赤髪などの色合いや「テイマー」という職、またリーダー格であることからアマゾネスカルテットのベスベス(余談ですが、アマゾネスカルテットは原作とアニメ版でかなり設定が違います。アニメ版リーダー格はベスベスで、原作ではリーダーがセレセレ(セーラーセレス)であることが明確に書かれています。アマゾネスカルテット周りの設定は、アニメ派と原作派の対立を深めている要因の1つです。)
ゼルコバは、褐色肌、年長者であること(一応言うと、イルシオン王女姉妹+その臣下2人ずつの中で、です)、子どもを引き取って育てていることから、セーラープルート(冥王せつな)。
オルテンシアは童顔であることや言動、また球をモチーフにしているキャラデザからパラパラ。
ロサードは説明不要でフィッシュアイ。
ゴルドマリーは、黄色をイメージカラーにしている、自分に自信のある性格、長身なこと、毒舌お嬢様(言葉)キャラということから、セレセレをモデルにしているとわかります。
カゲツは元ネタあるかどうかわからないのですが、子安枠の新しい可能性を感じられて、そこは素直に良いなと思えました。
また、ハイアシンス王(とその関連の話の流れ)は、邪竜信仰に多少なりの洗脳が混じっていそうな様子がアニメ版土萠教授(「優しかったころのパパ」に娘が思いをはせるのも教授要素)。心の弱さに漬け込まれた結果、他国と戦争する、という点はクイン・ベリルを元にしていると思われます。
●敵側(元敵側)
ヴェイルは、リュールのところでも言った通り、セーラーサターンが元ネタ。狂暴な別人格がいるロリ、別人格に身体の支配を乗っ取られる(のちのち打ち勝つ)、父親想い、パパ呼び、なども。
セピアは、主人へ恋心を抱いていた女幹部ということから、カオリナイトやエスメロード。余談だけどエスメロードも竜に変身する(させられた)キャラでしたね。
また、声優さんや、四天王のリーダーということから、セーラーヴィーナス(愛野美奈子)も意識しているでしょう。というか氏の1番好きなセーラー戦士がヴィーナスらしいので、深見さんを採用したい+長台詞を話してもらいたいから、ああいう感じになった気がする。
Crystalでのヴィーナスの声優は伊藤静(ベレス)さんですが、「自分が担当していないシリーズ作品に出るなんて!! もう知らない!!」って気持ちで、風花からはベレトが選ばれ、それに伴って男女比という名目が成り立つので、覚醒からはマイユニでも主人公でもない、子世代のルキナ(氏の自己投影先その1)が選ばれたのだと思います。
「この状態(not仮面ルキナ)を見た時に第一声が「マルス……?」になるわきゃね~~~だろ!!」ってなっていました。その台詞でキャラ選抜理由の正当性を出せると思うな。
●馬糞について
※この項目は「流石に難癖感があるかな」と自分でも思いましたが、まあ少しでも感じてしまったことは事実ではあるので、残しておきます※
多分なのですが、小室氏が「刀剣乱舞」の「鯰尾藤四郎」が好きなのではないかなと思っています。if発売が2015年で、刀剣乱舞サービス開始も2015年なので、彼女が刀剣乱舞にはまって、そのオマージュ要素/キャラクターを出すのならば本作が初めてになるので、なくはない気がしています。
予め断っておくと、私は刀剣乱舞はサービス開始当初はそれなりにプレイしつつも、修行要素(艦これでいう「改二」あたりと思ってください)がダメで(「元主と刀」で楽しんでいた口なので……)引退しました。大包平実装あたりまではやってたし全刀所持しているはず。
話をエンゲージに戻して「なぜ刀剣乱舞が出てくるの?」ですが、ジャンル外の方には何を言っているかわからないと思いますが、一時期「鯰尾藤四郎のとあるポーズがセーラームーンに似ている」と話題になったことがありました。まとめがまだ残っていますので、気になる方は「鯰尾藤四郎 セーラームーン」で検索してみてください。
氏が刀剣乱舞に触れる→「鯰尾藤四郎」というキャラがセーラームーンに似ている要素が少しあると話題になる→気になる→好きになる
という流れはなくはないと思います。
そんでもってこの鯰尾藤四郎というキャラ、修行以降はどうなのかは引退したのでわからないのですが、少なくとも修行前の彼ですとゲーム内に「馬糞は嫌いな奴に投げる」という台詞があったり、アニメで実際に馬糞を投げるシーンがあったりします。
鯰尾藤四郎は馬糞だけの子ではないんです。ないのですが、当時のpixivオールキャラギャグ漫画などですと、馬糞キャラにされがちでした。辛かったです。
こういう「何かしらの要素一点を特化させて、それだけを連呼する」みたいなキャラ造詣は、氏の得意手法でもありますので、なんか当時の空気感とか思い出して、そして「これ(馬糞要素)、鯰尾藤四郎ちゃうか……?」となりました。というお話でした。
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少なくとも、次回は発売日当日購入や発売前予約はしないです(今回した)。氏が関わっているかどうかが明らかになるまでは待つかな。過去作を積んでいるしね。
というか、会社として彼女が良人材だと思っているのであれば、発売前インタビューで出すべき。会社としてもギリギリまで隠したかった(=復帰が悪手だと思っている)のであれば復帰させるべきではなかった。のになあ、と思います。会社としてどういうスタンスをとりたいのかわからない。
言いたいことは他にもある。使いにくいUIや、あまりにも女性主人公前提すぎる作り。LGBTQ+向けを履き違えた投げやり使用(前作では履き違えていなかった+私が当事者なので、結構切実です)。クィアペインティングに近いんだよな。
割と本気で、どの層に向けた作品なのかなと疑問です。言ってもキリないし、散々言われているから今回省略しただけで。
ただなんか、怒りとか悲しみとか通り越して、呆れや無関心の域に行ってます。うけるね〜うけないです。
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Fire Emblem Engage(ファイアーエムブレム) 感想
