今回は感想記事です。良かったら先に前回のゼロステおすすめ記事を見てね。
あと、前回の記事で「原作履修アニメ未履修」と書きましたが、よく考えたら完結編も未履修でした。まあ、「屍者の帝国」みたいなものだと認識しているので許して……
ゼロステを勧める記事を書いておいてなんですが、今回の舞台がどうしても受け付けられない人がいたら、それはそれで良いと思います! 60周年という長さがあり、いろんなメディアミックスがある作品です。1つくらいそういうのがあったって仕方ないです。
そして、何か特定のメディアミックス・特定の○○編が受け入れられない=サイボーグ009を愛していない、ではないです! 逆(特定のメディアミックス・特定の〇〇編だけが大好き=サイボーグ009は愛していない)もまた然りです! そこは履き違えちゃいけません! 他者に愛することを押し付けてもいけません!
そういう場合は仕方がない! 同じサイボーグ009を愛する者同士ですが、貴方は森で、私はたたら場で暮らしましょう。
それはそれとして、舞台に少しでも興味ある・ちょっとでも「ええやん」ってなったら見てみることをお勧めします! 令和の今だからこそ、そして60周年という節目の今だからこそ、届けてもらえたエンターテインメントでした。
=ここからネタバレあり感想=
●作品全体として
おすすめ記事の時にも言いましたが、「サイボーグ009」を描いてくれてありがとう。これに尽きると思います。
全くのオリジナルエピソードとか(リゼロとかはこれにあたりますね)、極論原作の短編を繋ぎ合わせるとかでも良いと思うんですよ。009の短編名作は山のようにあるし、戦争を扱っていない作品だって数多くあるし、それらで「60周年の舞台結構良かったね~」「まあご時世だしこうなるよね~でも好きなエピソードあって良かった~」くらいで終われると思うんですね。
「60周年凄いね! 本気だね! 良いもの見れたね!」ってなれたのは、やはりサイボーグ009のテーマを正面から描いてくれたからだと思います。
●BGソルジャーズ
統率の取れた動きからブラックゴーストの恐ろしさが伝わってきます。ロボット兵のシーン良かった。アクションシーンが本当皆さん凄いの! ゼロゼロナンバーズの能力が凄い、という演出を舞台で伝わってくるのは、CG技術や本人たちの動きもありますが、BGソルジャーズの皆さんの力が大きい。
カーテンコールで1人ずつ紹介されていくのも良かったです。
皆さん本当にダンスがお上手。すっげえ、あの……びっくり人間ショーみたいな……今の舞台ってみなさんこんなに踊るんですか? 嫌なんだろう、メインキャラたちの踊りももちろん凄いし痺れるし「かっこいい~~!」ってなるのですが、BGソルジャーズのそれは、「はわわ……(脳が理解を拒否している)」みたいな感じ……BGソルジャーズとして正しいな!
●スカール
まっじでめっちゃくちゃ悔しいのですが、スカールのカリスマ性みたいなのがすごい伝わってきました。いや、マントを靡かせるのずるいよ、格好いいよ……あんな人にもし勧誘されたら、俺……ブラックゴースト入っちゃうよ…………
マント靡かせるのも、演者さんがずっと役に入られているのも、特別カーテンコール? で踊らずに威厳たっぷりに座っていらっしゃるのも、本当良かった……「悪のカリスマ」みたいなさ~~~ポケモンのサカキさまみたいな良さがさ~~~~良かった……(しみじみ)
●シキとリク(0010)
ここ2人の物語を深堀りしているのが令和だなって思いました。でもなんだろうな、「ああ、彼らには本当にそういう物語があったんだろうな」って思えるんですよね。原作での倒し方をわかっていても涙ぐんでしまいました。今までのメディアミックスだと0013が担当している役割な気がしますね。
良かったな……シキとリク、プラスとマイナスの演じ分けが凄かったです。プラマイをしている時、まじでずっと瞬きをされておらず、戦闘用サイボーグであることを強調した演技。それがシキとリクに戻る瞬間、良かった……あと俺、「おにいちゃん」に弱いので……最後の手に取り合うシーン、「この手はお兄ちゃんの手だ」に対して「この手は大切な弟の手だ」っていうのが本当、良かった……
だからこそ25日昼公演のアフタートークめっちゃ見てほしいです、配信で見れるので。好きなお兄ちゃん発表弟じゃん!! 関西弁ハインリヒのインパクトが薄れるとか、ある!?!?
余談ですが最初同行者(ステとか舞台とかめっちゃ行く人、今回二の足を踏んでいた自分を誘ってくれた)から「ラップパートあるらしいよ」って聞いた時、ビジュアルも相まって0010vsゼロゼロナンバーでやるものだと思っていたから、ゼロゼロナンバー内で始めた時、「アッ!? そこで!?!?」ってなりました。
●ギルモア博士
カーテンコールでめっちゃ機敏に踊ってらして「!?」ってなったら、なんと御年64とのことで「!?!?」ってなりました。あの動きで!?!?
渋さとおちゃめさが融合した博士でした。最初のあの、自分が起こしてしまった戦火に己の所業を後悔しつつも、その気持ちに飲まれることなく一歩踏み出すあのシーン。良かったですね……
●イワン(001)
どうしてもあの表現にまあなるよねって思いました。ずっと誰かかしらに抱っこされているの本当に可愛い。
0010を救いたいジョーに対して「良い考えがある(けど破壊しないとは言っていない)」は、まあ001だなって思いました……ゼロゼロナンバーズでそこらへん1番ドライなの、イワンだと私は思っているので。
●ジェット(002)
ビジュアルが本当に再解釈ジェットたち(リゼロとかの、原作ままのビジュアルでないジェット)の中で一番好きでした。ポニテ最高~~~~!!
配信で改めて見て思うのですが、序盤にあるゼロゼロナンバー紹介の「What number? What number?」のジェット名乗り前の音ハメ部分、くっっっっそ格好いい~~~!! というか全部が格好いい~~~!! 言動や所作がすべてジェット・リンクなんだよな……飛んでる……
凄い……この、何……? 身体能力、何……? 飛んで、走って、空飛んで、踊って、飛んで(2回目)……千秋楽後もどこも痛くないって、な、なに…………? フィジカルおばけじゃん……本当に理想のジェット・リンクでした、ありがとうございます…………
あえてあげるとすれば、自分原作履修アニメ未履修勢なので、ジョーとの差別化で仕方ないこととはわかっていても(原作後期もそうなので)、どうしても「僕」ジェットも見たかったなあ、と思う所存です。メディアミックスは基本「俺」ジェットだよね。「僕」ジェットしてくれているの、メガCD版くらいじゃない!? まあそのメガCD版はどこ落ちをやってくれているので、それだけで「僕」ジェット派大勝利なんですけれど……ゼロステで地下帝国ヨミ編を、終盤原作の台詞ままでやれば解決!
演じられた演者さんがサイボーグ009及びジェット・リンクを好きで格好いいと思ってくれているのが本当に嬉しくて、そんな演者さんがいの一番に「続編お願いします!」って言ってくれるのが本当に本当に嬉しかったです。久しぶりに原作を読み返して夢人格が大暴れしています。
あと、どうでも良いけど公演当日にジェットの上着持って行ったのですが、すっごく天気のいい日で暑くて着れませんでした。Tシャツにすればよかったか……(Tシャツも持っている)
●フランソワーズ(003)
逃げたいと口にしつつも、使命に立ち向かっていく彼女が素敵だなと再確認しました。逃げたい気持ちを隠さずに口にするのがまた良いんだろうな、「そんなわけにはいかないとわかっている(から誰かに止めてほしい)」という気持ちの表れなので……
カーテンコール部分で、他のメインたちはBGソルジャーズとなのに、フランソワーズだけジョーとのデュエットなのが良かったです。序盤ゼロゼロナンバー紹介部分にはソルジャーズさんたちいるので、余計にそう思う。基本的に凛とした表情をしている彼女が、恋する乙女の表情でジョーに手を取ってもらうあの瞬間ね~~~! 良いよね、良い……その前の墓参りのシーンで名前呼びを圧かけるところもかわいいよね……
●アルベルト(004)
ハンドガンなど武器を使用する動作時に全部反動を感じさせる動き。ダンスで動きが対比的なジェットとアルベルトが並んでいるの、たまらなかったですね。なんだろうな~~~中に武器が詰まっているためどうしても重くなるアルベルトの動きっていうのかな、ハンドガンやミサイルの反動の再現というのかな、敵を刺した後に嫌そうに血を振り払う動きなのかな。良い意味でかたい動き? その全部が「アルベルト・ハインリヒ」がそこにいるって感じなんですよね……良かった……
メカ眼(三白眼)をアイラインで表現するの天才。ジェロニモとはまた違うごつさで、戦闘シーンで大暴れするの、たまんね~~~な~~~!
上でジェット夢って言っておいてなんですが、ょぅι゛ょ初見時はアルベルトが初恋でした。正確に言うと、「ビーナと心通わせつつ、結局彼女を救えなかったアルベルト」に幼心に惹かれたっぽいなって思います。ょぅι゛ょが抱いていい性癖か!? 本当に!?
●ジェロニモ(005)
「良いよ~良いよ~! 仕上がってるよ! 肩にギルモア博士乗せてんのかい!!」って思ったらまじで開演5分前に乗せてた。まじで公式のLINEスタンプだった。
ただでさえ立派な体格をされており、筋肉もむっきむきで、ジェロニモを再現できる舞台俳優さん他にいるのかなって思うレベルなのですが、本人が「ジェロニモは……こんなもんじゃねえ!」って毎日ジムに通って鍛えていらっしゃるの、まじですごいよ。ストイック。いや、純粋に筋トレが好きということもあるんだろうけれど、それでもね!?
あとラップパートが全部優しい。後半に「気持ちはわかる、心意気が伝わる。でもそれでみんなが危険な目に遭うのは考えたのか」みたいにジョーに伝えるの、本当ジェロニモ・ジュニアの優しさを表現したようなラップでした。でもラップできるジェロニモってじわじわきますね。
●張々湖(006)
かわいかった~! 何が凄いって演者さんもかわいらしかった。自分が行った時のアフタートークで008役の方が「酒井さん(006役の人)が○○(BGソルジャーズの1人)に、現場にあった差し入れを持って行ってそれに毎回手紙を書いているのがずるい。僕も欲しい」って言っていて「ええな~仲ええな~」と思っていたら、実際にTwitterで上がっていた写真を見ると文面や文字も可愛くて、そりゃ欲しくなるわ! って思いました。え、筆まめな張々湖概念、ええな…………(噛みしめ)
張々湖とグレートがいないと本当にずっと重い話だよなあって思います。もちろん二人も重い背景を持っているんだけどね、なんだろうね、酸いも甘いも嚙み分けた最年長だからこそ、場を和ませられるんだろうなあって今回のゼロステで改めて思いました。002と004の言い争いを必死に(物理的に)間に入って止めるところとかね。
舞台中でお怪我をされた? 体調を崩された? ことだけ心配です。最後まで演じてくださり本当に感謝しかないアルよ。
●グレート(007)
最年長は張々湖とグレートが担当(設定によって異なる)していますが今回はグレートで解釈して脚本描かれたのかなと思いました。(というか、演者さんも含めてそう解釈していたのかも。「最年長も多いグレート」みたいなことをアフタートークでおっしゃっていたので)
舞台版でもひょうきんキャラというか張々湖とあわせてムードメーカーであることに変わりはないのですが、最後にスカール出てきたときに一人だけ銃を構えているグレートとか、フランソワーズが締めに入るために階段から降りるときに手を差し出すグレートとか、最年長の頼もしさを感じさせてまじで格好いい。もちろんタップダンスも最高でした。いやまじでタップダンスするグレート、反則じゃない!?
演者さんがアドリブ苦手とのことなのに唯一の日替わりシーン担当していて大変そうでしたw アフタートークなど見ている限りまじで苦手なんだろうなって伝わってくる。アフタートークでもかちかちに緊張されていた。
なのにめちゃくちゃgreatなグレート・ブリテンを演じてくださり感謝しかない。格好よかった~~!
●ピュンマ(008)
戦闘シーン以外でのキャラ描写的には、「どうしよ~!?」みたいになっているシーンが多かったですね。
というか、これはリゼロでも思ったのですが、ピュンマっていろいろと扱いが難しいのだと思います。人種的・お国的というのもそうなのですが、能力がそもそも水中に特化したものなので、ピュンマを活躍させるには水中の舞台を用意しなくちゃいけない。水中の舞台であるということは、逆に他のゼロゼロナンバーは活躍できない(張々湖とか顕著ですね、水中では炎も地中もないので)。
かつ、明確に大卒で頭が良いという設定があるので、生き残らすと生き残らすでいろいろ判明・確定させていって、脚本としては厄介な存在になる(グノーシア終盤のラキオ状態)。リゼロ序盤で退場した+それでいながら神の声の真意を理解していそうだったのって、多分このあたりが理由なんだと思います。
個人的にはカーテンコールで一人音楽の系統が違うのがめっちゃ良かったし、そこでソロで踊り出すことでダンサーさんたちが次のジョーに繋がるのも良かった……ダンサー20年やってきた演者さんだからこそ任せられたソロ演出なんだろうなって。そしてそのソロパートダンスで、他のダンサーやCGなく己のダンスだけで水中を表現できる彼は間違いなくマーメイドでした。
最後の、博士の吹いた煙を手でパパパッてかき消して笑顔を浮かべるピュンマ良かったな……ピュンマに健康を心配されてえし、なんなら不摂生を叱られてえもんな俺もな……(?)
●ジョー(009)
元宝塚の方がキャストということで、今回一番賛否が分かれた部分だと思います。(ラップパートじゃないのおもろいな……ラップパートは全体的に「ラップする推しが見れるだなんて長生きするもんだ」みたいな肯定的意見が多いの、まじでおもれえな……)
自分は賛の方です。そもそも前提として自分がアニメ見ていないです、リゼロだけ見ている。その上での自分のジョーの解釈なのですが、歴代声優さん見ると草尾毅さんとかに似合いそう~って思ったんですよね。中性的とまではいかなくても少し線の細くて芯の強そうな男性主人公枠と言いましょうか。なので今回の七海さんの声も個人的には違和感ないどころかめっちゃ良いじゃん! ってなった。
でもこれ多分、アニメを中心として009好きな人とは解釈が違くて。多分「島村ジョー」の声のパブリックイメージで多いものって、井上和彦さん櫻井孝宏さんあたりなんじゃないかな、と思います。TVやゲームを担当されていた方たち。櫻井さんはともかく井上さんの声で、宝塚男役に結び付けるのはそりゃ無理だよなあって思います。ジェットのところで上げているメガCD版の声を聞くと、草尾さんに似合いそうだと思ってはいても、でも井上ジョー俺も好き♡ってなるからな……
なので賛否あることは理解も納得しています。まあ、それはそれとして俺は賛なのでべた褒めするがな! がはは!!
良かったな……ジョーの年相応の少年感。少年院には入ったことがある程度に激昂してしまう、踏み込んで欲しくない大切なところがあるという繊細さ。彼がずっと感じている孤独感。ステオリジナルとして、大切だけど眩しすぎて踏み込めなかった存在(双子)との諦めきれなさや葛藤。そして、演者さん自身が「島村ジョー」の格好良さを作るために、ボクシング通ってくださったとのこと。そういうのがすごい伝わってきて……特にシキとリクに独唱シーンは、この演者さんだからこそ演技できたシーンだと思います。
今回は0010との友情がメインでしたが、やっぱり地下帝国ヨミ編が好きな身としては、同じ演者さんたちで002と009の友情とか(千秋楽のハイタッチ最高~~~!)、003との恋物語とか(カーテンコール部分の演出最高~~~!!)、もっと見たいですね。
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ゼロステで地下帝国ヨミ編が見てぇ~~~~!!!! 同じ演者さんたちで見てぇ~~~~!!!! 偉い人、頼むわ!!!!

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