FINAL FANTASY ⅩⅣ 漆黒のヴィランズ 感想

前回(解放戦争戦後編)の感想はこちら

いよいよ本格化したエオルゼア軍事同盟とガレマール帝国の戦争……の最中に、激しい頭痛と謎の声が聞こえる現象に次々と見舞われる暁の面々たち。サンクレッドから始まり、ウリエンジェ、ヤ・シュトラ、アルフィノにアリゼー。そして主人公も……
昏睡した暁の面々たちと、昏睡こそしなかったものの頭に謎の声が響く主人公。主人公は謎の声に導かれるようにして、友が眠る場所・クリスタルタワーへ。

声の主は「水晶公」と名乗る、顔を見せない、でもどこか懐かしい人物。その人に乞われ、主人公は未来に起こる「第八霊災」を防ぐために鏡像世界の一つ「第一世界」へと降り立つのでした。
そこはかつて「光の戦士」たちによって「闇」が完全に祓われてしまった結果起きた「光の氾濫」により、永遠の日中・無限の光の中、人々を襲う怪物「罪喰い」が闊歩する世界……
こうして主人公……光の戦士は、この世界に夜の闇を取り戻す「闇の戦士」として、新たな戦いに身を投じていくのでした。

いきなりCERO上がりすぎてないか?

中盤ずっと「殺してくれ」「原初世界にテレポするからエスティニアン駆けつけて俺を殺してくれ」「この際ゼノスでも良いから」ってずっと言っていました。エスティニアンとしてもそんなこと言われても困るよな、ごめん。

来訪神をお迎えするためにずっと戦い続けていたクリスタリウム。稀人たちが次々とやってきて、やがて空を覆う光を払う稀人が現れ、それ以前のクリスタリウムの長の言動から、「彼の人こそが来訪神なのだ」とずっと思い続けていたけれど、表には出さず、そして戦い続けたクリスタリウムの人々。
一方、終末思想のメシアをヴァウスリーだとして、麻薬依存に近い行為をされてはいたけれど、でも心のどこかでそれに気が付いていて、それでもなおそこに留まり続けるユールモアの人々。
今の時代なりの信仰として独自の信仰を掲げる「夜の民」。祖先崇拝に近いオンド族。

誰も彼もが、何かに縋らなくちゃ生きていけない世界の中で、けれど共通して何かに縋りたくなった理由の光を打ち壊す、突如現れた「闇の戦士」。
なのに世界はまた光に覆われて。
綺麗な夜空で飛行できた時の感動と、それを自分がまた奪ってしまった絶望感がすごかったです。クリスタリウムの人たちが攻めてくれないのが逆に苦しい間であったし、暁の面々が東奔西走してくれるのも「もお良いよぉ~……見捨ててよぉ~……」ってなりました。その中で「お前が世界の敵になりそうだったら止めてやるし、お前が進もうとするなら、背中くらいは押してやる。」って笑ってくれるアルバートに救われました。なんだろう、化物の自分も肯定してくれてありがとうみたいな。だからこそ「ラハ救ってから心置きなく化物になるかぁ~!」って思えました。
「自機罪喰いパロ」みたいなのをたまに目にしたのですが、なるほどね、そりゃあるわけだね。俺も大罪喰いになって討たれたかったです。設定的には自機俺がアガペー枠の大罪喰い(になる前に止めてもらえた)だったりするんですかね。

すっごい面白かったのですが、それはそれとして、ずっと「殺してくれ~~~!!」って言ってました。いやまあ、俺が死んだところでどうこうなる次元を超えていたけどさ……アーモロート着いたあたりで流石に覚悟決めたけどさ……

●水晶公について

やっぱラハじゃねーーかおめーーーー!!!!
前回の感想記事

寝起きでラハの口調に戻るの、ずるいよぉ~……何が何でも救わなくちゃって思うジャン……。「お前がどんな覚悟や思いで自分に姿を空かせていないのかはわからないけれど、それはそれとしてお前が俺に害することはないだろうし、ずっと信じているからイイよ」って気持ちになりました。それはそれとしてその後「そういったことは相談しろッッッ!!!!」ってなりました。
水晶公として積み重ねた年月もあるので、完全なグ・ラハ・ティアではないと思うんですけれど。でもなんだろ、融合というか、ifの姿を見せてくれている感じ。「こんなになるまで自分のために頑張ってくれるんだな」って思った感じ。

クリタワと同じく、悠久の風でEDになるの……イイよね……
あと、いろんな人に対して「水晶公がピーチ姫になったところです」で進行度が通じるのが面白かったです。共通認識。

●暁について

サンクレッド曇らせが性癖の人、開発にいたりする?
リーンに対して不器用な父親だった印象でした。もっとはやくに言葉にしてやれよとは思うけれど、リーンからしてもはやく言われても納得できないだろうしなあ。第一世界のサンクレッドがランジート将軍だったんだろうなあと思います。
システム的な話になっちゃうのですが、サンクレッドがまじでタンクとして優秀でしゅんごい……ってなりました。父として守護る覚悟を決めている男だ、面構えが違う。

蒼天にとらわれているせいでアルフィノとまた2人旅できたの嬉しかったし、アリゼーとも2人旅ができたのが嬉しかったです。
アルフィノさ~、まじ……ユールモアの人々を治療したいと言ってくれたお前がSUKI……アルフィノが善性を失わないの、本当にすごいと思います。
アリゼーも、テスリーンの一件を見て「守護らなきゃ……」ってなったのですが、彼女はそんなことを望んでいないし、泣きながらも前を見据え続ける彼女が本当に好きです。

ウリエンジェが最後溺れていたの好き。
アーモロートを大人組+自分で行ったのですが、1ボスでウリエンジェが真っ先にやられて「ウリエンジェ貴様ッ! 双子をこんなところに連れ出す気かッ!!」って叫びました(ヒーラー選択肢が自機 or ウリエンジェ or アルフィノ + DPS選択肢が自機 or ヤ・シュトラ(ウリエンジェの次にやられた) or リーン or 蘇生使えるアリゼーのため)。ちなみに最後まで立っていたのはサンクレッドでした。父は偉大、タンクは偉大。

ヤ・シュトラがマトーヤを慕っていると改めてわかるのが、なんだか少女の彼女を見ているようで嬉しいようなむずかゆいようなって感じでした。
誰かのマトーヤになれたのかしらってのが本当良い。自分にとってのマトーヤは良い師であること、そうなりたいことがわかるので。
そしてその上で「夜の民たちだったら本名知られても別に構わない」ってなる彼女がまたイイ! 姐さん。

上でヒカセンのことを来訪神だと称しましたが、まあ来訪神というからにはいつかは帰るわけです。その時がきました。水晶公(グ・ラハ・ティア)のことは気になりつつも、帝国とのいざこざがあるし「雪の家」は原初世界にしかないので俺は帰ります。
ただ、子どものできたサンクレッドはどうするのって思ってます。まじでどうするの?

●ユールモアについて

ユールモアの道化師ちゃんたちはミンフィリア候補だったんだろうなあ……「ミンフィリアであること証明しないと扱いが決められない」から、ある程度の人体実験とかもあったんだろうし、「ミンフィリアでないことが確定した」以降も、酷いことした自覚はあるからユールモアの保護下で育てたんだろうな……ランジート将軍の父性が見えてやるせね~です…………

ユールモアの民たちを変えた一番の理由がアルフィノってのが本当好き。クリスタルブレイブを率いていた頃の自分に重なったんやろなあ。被害者面を許さないアルフィノ本当良かった。

●アルバートについて

も、もう1人の俺……!
エメトセルクが「俺を通して俺じゃない誰かを見ている」のは道中で薄々わかっていたのですが、アルバートが第一世界の俺ということには気が付けませんでした。悔しい。アルバートが原初世界で闇の戦士していたあたり(竜詩戦争編あたり)も、もしかしたらエリディブスもアルバートに「アルバートじゃない誰か」を一瞬でも無意識でも感じ取っていたのかもねなんて思ったり。
そのアルバートと合体するのね、なるほどね。8/14になって半分以上の俺になれば対抗できるってワケね。いや置いていかないで欲しかったが……?
残りの俺たちはどんな人たちなんでしょうね。

オンド族に渡したクリスタルのくだりの「肝心なところを見ていないとは……」とか、ラダー大昇降機での2人のやりとりとか、今までとは一味違う対等なバディって感じが好きでした。対等なわけだよ。
アルバートに対して軽口叩きまくりの選択肢をついつい選んでいたので(他選択肢の時も「アルフィノ画伯と助手たちです!」みたいなやつを選びました、だってあんなんずるやん)、アルバートとの最後の会話も「無茶を言うなぁ……!」を選びました。本当に無茶を言う、応えるけどさ。

俺のお前も光の戦士で闇の戦士。

●エメトセルクについて

「俺を通して俺じゃない誰かを見ていそ~~~」ってずっと思っていました、やっぱそうだったのかおめーーーー!!!!

アーモロートの人たちは本当に善い人なんだろうなと思いますが(しゃがんでくれたり、小さい子を一人前として扱ってくれたり)、無意識の傲慢さは今でも十分感じるので、完璧であるがゆえの袋小路にすでにいたんだろうなあって思います。「幼年期の終り」か?
十四人委員会から離脱したという人も、同じことを思っていたんじゃないかなあ。ところで前回の感想で特別な4や、13+ジョーカーといった考察をしましたね。この離脱したアシエンがアシエン俺(?)だったり……せえへんか!?
最終決戦の場で、俺を一瞬でも幼馴染? 昔馴染み? のその人として見てしまったなら、そりゃ負けるんじゃ。

一方的に期待されて、それで勝手に失望されて、んでもって本当は自分を見られていなかったので、勝手な人だなあと思います。でもその勝手さにすごい人間みを感じてもいます。
会いたい人の1/2ってどんなんなんだろうね、そんでもってそれがだんだん化物になっていくのを、「自分が想像できない方法で何とかするかも」と、どこか期待しつつも見守り続けるのは、一体どんな心境なんでしょうね。最後の最後でハーデスだって名乗った(「アシエン・エメトセルク討滅戦」じゃなくて「ハーデス討滅戦」だった)のは、たとえ1/2でも本名を読んで欲しかったのかもしれませんね。「姓をアシエン、名をハーデス。字はエメトセルクと申します」みたいな。なんか違うな……

●ゼノスについて

ゼノスが父親殺しを行うシーンが、ヒカセンがトールダン殺しを行ったシーンと同じ演出で、なんというか、「オルシュファンのいなかった自機みたいだなあ」って思いました。友友言ってきたり、以前の感想で「イシュガルドより前に出会っていればどうなっていたかわからない(=オルシュファンポジションだったのかもしれない)」と言いましたが、自機と同じ演出を使われたりとかで、なんか現時点個人的には自機のifとして見ています。逆だったかもしれねェ……
え、そしたらこいつも何かしらの加護を受けていることになるな……まあアシエンに打ち勝ったからゾディアークの加護を奪い取ったようなもんか……アシエン側が「こいつやば……」みたいになっている描写さえあるの、本当に笑うんだよな……

フォルドラに比べて超越者により適合しているっぽいのは、やはり祖父の影響なのでしょうか。おじいちゃん似ならそらまあ……執着するわな……執着すごいわな…………

●オルシュファンについて

※今回のBGMです

リーンに「なんで貴方は前を向けるの」って言われる場面で「英雄に悲しい顔は似合わないから」選択肢が出てきてアーーーーーー!!!!ってなる、なった。俺特攻。もちろんこちらを選びました。プレイヤー俺だけでなく、ヒカセン俺も囚われているんだね……キャラメイクの影響なのか演出の関係なのかはわからないのですが、この場面困り眉で返答していて、その寂し気な困り笑顔が、なんか、こう、キたんですよね…………

いや……英雄になりたくはないんだけどさ……第一世界においては「闇の戦士」も仕方ないかなと思うし、原初世界で闇の戦士だったもう1人の俺の命を背負っていくって決めたし……英雄にはなりたくないけれど「覚悟」は決めたから…………
でもちょっと「英雄」に対して前向きになれた気がします。オルシュファンの英雄発言はちょっともう戻れないな感あったのですが、水晶公の英雄発言はめっちゃ真っすぐで眩しかったので……あと英雄アルバートがまぶしかったので……
退路を断たれたというよりも前を向いて歩きだせたというか……「いつ死んでもいいから面倒ごと全部引き受けるかあ」の心境から、大舞台の場で華々しく散るために大舞台の場に出会うまで生き抜く覚悟ができたというか……散りたいのには変わりないというか(?)……

雪に覆われたイシュガルドと光に覆われたノルヴラントが重なって見えて、だからどちらも人生の転機になったのかもしれないね、せやろか?
なんでこの人、漆黒に入ってもオルシュファンについて語る項目があるんですか?

は~あ、また一人の命を背負うことになった。俺は(おそらく)オリジナル俺の8/14ってワケ、半分以上の俺ってワケ。どういうワケ? 死ねねぇじゃん……(他7人が他ヒカセンって演出良かったね)

俺もアルバートもエメトセルクも駆けつけてくれた他ヒカセンも、み~んなヴィラン! なのでヴィランズ!! 漆黒のヴィランズ!!!!
「最終決戦、下限の方が良いよ」と言われたので、フレンドと、フレンドのフレンドに駆け付けてもらってやりました。ヒカセンたちが光りすぎて「眩しっ! 偉大な相手というのは輝いて見えるものだヨ」とチャットしたら「まぶしい理由の方は訊いてないんですけど?」ってフレンドのフレンドが反応してくれて嬉しかったです。光の戦士(物理)。

ロールクエストがキャスしかまだ終わっていないので、他3つもやりたいです。ここにきて全く触れていなかったタンクが足を引っ張る。モグコレでパワーレベリング!

診断書屋さん 感想

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日常生活に疲れた主人公を操作して「診断書」を貰おう、という短編ノベルゲーム。

漠然とした不安。芥川が言うところの歯車。誰にでもあると思うんですよね、私はめっちゃあります。
こういうのって名前を付けるだけで変わるんですよね。昔の妖怪とかも元をたどれば誰かの不安や不思議現象に名前を付けたものだとか。

そうした歯車にそっと寄りそうだけで助かる人もいる。気分が軽くなる人もいる。
そんなお話しでした。クラシックBGMがぴったりなので、夜の静かな時にプレイするのがおすすめです。

ナイナイ 感想

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人間になりたいネズミの女の子が、魔女の試練に挑んでお掃除するゲームです。

作者さんの絵がかわいくて好きで、「すぐにクリアできそうなやつから手を付けるか~!」ってなったので、本作にまず手を付けました。絵、まじでかわいくない!?
絵だけでなく世界観も良い。登場する魔女ごとに、登場するごみの種類や部屋など拘っていて、全キャラ素敵。人気投票とかやったら誰が1位になるんだろう。

1-2時間でさっくりとクリアできるシンプル操作ゲーム。絵に惹かれた人はぜひ。

RPGタイム!~ライトの伝説~ 感想

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面白い部分もちょっと辛い部分も、すべてをひっくるめて懐かしくなるゲームでした。アイデアゲームだよマジで。いろんな賞にノミネート/受賞されたのも納得です。

ゲームクリエイターを目指す友人「ケンタくん」による手作りのノートRPG「ライトの伝説」を放課後の教室で遊ばせてもらう……というていのゲーム。
TRPGとかゲームブックに近い感じで正直好き嫌いわかれるだろうなと思います。あとRPGというよりミニゲーム集といった感じです。終盤のレースだけは許さん。

ストーリーも懐かしさを感じさせる王道、それが良かった。
「こてこて展開には飽きたよ~」って人にはおすすめしません。逆に「懐かしい気持ちになりたいな~」とか、「最近摂取していないから王道ものがやりたいな~」って人におすすめです。あとTRPGを電子ゲームでやりたい人。

小学生の頃、隣の席の男の子が「バイオハザード」が好きで、その自流ノベライズをノートに書いていたことを思い出しました。頼み込んで読ませてもらっていました。多分映画を主軸にしているもの? で、自分はその頃ゲーム禁止で、映像系の怖い系グロい系が本当だめで(今もグロ得意というわけではないけれど)、初めて触れた「バイオハザード」で。だからこそ新鮮に楽しく読ませてもらった覚えがあります。

比較的仲が良かった方だと思いますが(彼は一部の人にしかそのノートを見せてくれなかったので)、彼はホモソーシャル社会のいろいろがあって、中学生の終わり際で不登校になってしまった。自分は高校で不登校していましたが。
彼は同窓会にもいなかった、今何しているのかな。元気でいてくれていると良いな。私にとっての「ケンタくん」です。

廃品回送 感想

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「バイナリ・シンドロームTGS体験版」「L0ST M@IL」に続いてプレイ(プレイした順番的には、「L0ST M@IL」→「バイナリ・シンドロームTGS体験版」→「廃品回送」だったかな……?)

「L0ST M@ILと同じ作者さんなんですか……!? 前作と同じ世界観なんですか……!? 本当に……!?」と言いたくなる、なった。言った。まあ前作からきな臭い雰囲気はあったけど……
というのも本作、ばりばりの階級制度、管理社会で、これぞ近未来SFディストピアって感じです。好き~。市民、貴方は幸福ですか?

グラフィックはパワーアップ。退廃的なSF世界観をここまで綺麗なドット絵グラフィックで魅せてくるのは本当すごい。
あと個人的には、足音が鳴ること、終盤のとある出来事を境に足音が鳴らなくなることが好き。

主人公は妹と生き別れていて、ゲーム序盤で再会するのですが、まあ再会の仕方からしてろくな未来が見えね~~~! ってなります。なった。

探索が前作よりもわかりやすくなっているほか、EDの分岐もわかりやすいです(EDは2つ)。
片方のEDの演出が本当、ゲームのストーリーや画面を最大限に生かした演出で、見た後に思わず鳥肌が立って笑いが出ました。人間、訳が分からない時、なぜか笑いが出たりするよね……って実感しました。褒めてます。
バイナリ・シンドロームはフリーゲーム2作と比べると、ノベルADVとして注力できるのではないかという雰囲気で、作者さんの得意とするところだと思います。楽しみ~。

タイニーバン・ストーリー(The Tiny Bang Story) 感想

マイニンテンドーストアはこちら

シンプルなポイント&クリック型のアドベンチャーゲームです。「Steamの実績の名残だろうなこれ……」ってのがちょいちょいある。

ほのぼのと優しい雰囲気の惑星が、隕石の衝突でいきなりバラバラになるところから始まります。でもゲーム内雰囲気も全然そんな悲観的な感じではなくて、ゲーム内雰囲気もずっとほのぼの。ゲームの進行とは別にバラバラになった星のパズルピースを集めることができ、それがおそらくSteam実績の名残です。

ヒントハエもいるので詰むことはない。ボリュームはセール価格で丁度いい感じかなあ、といったところです。結構頻繁にセールしている印象。
欲を言うのであればEDが欲しい、けどこの手のゲームではEDなしも珍しくないんじゃないかなという感じなので、ままええかって思いました。

メギド72 2章 感想

メギド72公式サイトはこちら

1章感想はこちら

2章からこんな展開していいの……!? ってなってました。こん、こんな……こんな人の心がない展開を……2章から……!? 「王都防衛」要素だけ見ても、一般的なゲームなら中盤〜終盤にありそうな展開だなあって思います。

以下ネタバレあり感想。

ヴィータ・メギド・ハルマの価値観の違いが改めてわかる章でした。ソロモンくんの考えを支持してくれているメギドは思考がヴィータ寄りなんだろうなーっておもったり。
ヒロインとの出会いが結構平成的な感じで(「転校生を紹介するぞ」「あ! あいつは今朝ぶつかった女!!」みたいな)、あらあらうふふってなっていたら、決別までが思いのほか早くて笑いました。主人公ヒロイン決別RTA? いや今後を考えると笑っている場合ちゃうんですけどね。

⚫︎ソロモン

名前変更できたのでソロモンくんに変更しました。健やかに育て。
「王」としての覚悟がもうバチバチに決まっているの、何~~~!? ソロモンくんがガッシュで、エイルがコルルだったりする? 自分、物語としてのヒロインはティオだと思うんですけど、「ガッシュ個人にとってのヒロイン」はコルルだと思っているオタクなので……

年頃の女の子を気遣うのも、自分の辛い過去を引き摺りながらも背負っていくことを決めたことも、青くてでもそれでいいと思っているところも、女王に啖呵切って飛び出すところも、全部良かったぁ~……。あの啖呵は本当見事でした、ちょっと王の器がすぎるんよ~~!

●ブネ

他のメギドと合流する前からハルマゲドン阻止のために、ハルマ側ともコンタクトとってたってことですよね、凄いな……相容れないながらも「それでもやらねばならぬ」となっていたということでもある。それほどヴァイガルドやヴィータを愛するようになったのか、あるいはメギドラルに良い思い出がないか。どっち~~~!?

⚫︎モラクス

今のところちょっと印象薄目。物語もなのですが、戦闘面でもあまり使っていなくて……(ヒント:そもそも始めた理由がフルカスに一目惚れ)。
ただでもやっぱり、「アニキ(=ソロモン)はそれで良いんだよ」って声に出していってくれるキャラの一人なので、そこは純粋に好き。ソロモンくんの傍にずっと居て欲しいし、それをずっとものかげから見ていたいです。俺は何処目線で話しているんだ?

進化素材に甘いもの多くて可愛い、たんとおたべ。

⚫︎バルバトス

ブネよりもバルバトスの方がブレーン感あるなって思いました。というより参謀? バルバトス(元ネタ72柱の方)って確か交渉に長けている悪魔なので、そこから転じて参謀悪魔になったのかも? ブネはどちらかというと保護者って感じがする。

バルバトスは、ブレーン・参謀というのもそうなんだけど、目線がメギド勢の中でも年上な気がします。そういやメギドたちの年齢ってどうなってんだ? メギドラルで生きていた記憶とか時間とかもあるんだろうし、見た目通りじゃないんだろうな。

⚫︎ウェパル

背の低さと、私が初めて認識したcv名塚佳織キャラがコードギアスのナナリーということもあり、ついつい妹キャラみたく見えちゃうんだけど中身かなりお姉さんだよなって改めて思いました。

ガブリエル、ウェパルに対して結構こう……勝手に幻想を押し付けている感、ない!? いつか手酷いしっぺ返しを受けて欲しい。まあ彼にとっての理想のウェパルでなかったのでもう受けているのかもしれない……

⚫︎シャックス

めっちゃ個人的な印象だしうまく言えずに申し訳ないのですが、モラクスは「おばか」って感じのキャラで、シャックスは「あほ」って感じのキャラ、みたいな方向性が何となく感じます。
彼女の中で興味ある/なしがはっきり分かれていて、それで興味あることに対してはとことん詳しくなるけど、興味のないことに対しては本当に覚えられないやつかなあ、なんて思いました。

進化素材にめっちゃきのこ使うね!? 俺もきのこ好きなので嬉しくなりました。

⚫︎ガープ

ソロモンに対して異性に対しての接し方を語るのがガープってのがまじで良い、しかもその方面でも結構な手練れ間が出ている。この時点でもう噂の女性を想っているんかな、関係も結構進んでいるんかな。

⚫︎マルコシアス

この殺意の高さ、たまんねぇなってなりました。前回も言ってなかった? いやでも戦闘面でも頼りになりすぎて……
ソロモンくんを「ソロモン王」(=自分たちの王)として認めていて、それをがんがん言葉にも態度にも出しているの良い。彼女の正義のお眼鏡にかなったようで何よりです。

ソロモンくんの笑顔を守りたいよ~~! 近所に住む初恋の人になって、大きくなって恋人連れてきたソロモンくんに嬉しいやら寂しいやら複雑な感情を覚えたいよ~~~! そのキャラになったら開始数分で死んでますね。 

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ポケットモンスター ハートゴールド 感想

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ポケモンシリーズの所謂第2世代にあたる作品、「ポケットモンスター 金(・銀)」および追加要素が含まれた「クリスタル」のリメイク作品です。ポケモンにしては珍しく続き物であることが明言されており、金銀クリスタルは初代赤緑(と青黄)の3年後の世界であり、そのリメイク作品のHGSSも、初代のリメイク作品であるファイアーレッド・リーフグリーン(FRLG)の3年後の世界となります。

主人公はお隣に住むウツギ博士(リメイク前だと「仲良しの博士」と明言されているっぽいすね)からポケモンを貰い、博士の研究を手伝うこととなります。といってもやるのは、そのポケモンと旅をすること。
ウツギ博士の元に泥棒が襲撃しにきたり、ウツギ博士からポケモンの「たまご」を預かったり、何やら3年前にお隣のカントー地方で解散したはずの「ロケット団」が何やら悪さをしていたり……
主人公は相棒と、ポケモンにまつわる遺跡や伝説が多く残る地方・ジョウト地方で、いったいどんな旅を繰り広げるのでしょうか。

いい加減に第1-2世代をちゃんと履修したかった+俺はとにかくどんなゲームでも自分でやってから判断したいタイプ+積んでいる+ポケモンに飢えていた、ので手を付けました。
元の金銀の物語をベースにしつつ、イベントもマップも追加要素もりもり。追加要素はありつつも、変えないとこは変えない(はかいこうせんのシーンとか)。完成されたドット絵。そして最後に待ち受ける、原点にして頂点(この概念に弱い)。
ジョウト地方のあとにカントー地方に行けるのが良いし、それを削らずに入れてくれたことも嬉しい。容量の限界に挑戦してくれてありがとう。
8-9世代やってから戻ると少し辛いのは否めないですが(主にレベル上げ)、ポケモンリメイクの最高峰といわれるだけはあります。カイリューのはかいこうせん大好き。

連れ歩きシステムも本当良い。面倒くさい一面もあるっちゃあるのですが、やっぱり良いよ……ポケモンたちが場所時間に応じていろんな反応してくれるのが良い……ちまちま歩くのが可愛い……でかポケモンでっけぇ……
SVのレッツゴーに対してちょっと面倒くさいの方が勝ちつつあるので、可愛さ全振りしたこの時代の方が俺に合っているかもしれんな……ってなってました。あとEDが最高にかわいい。

ただ、御三家で明確にチコだけ不遇なの、何~!?!? ってなりました。かわいさだけではちょっと擁護しきれない不遇ぷり。ストーリージムで1人だけタイプ相性有利取れないの、まじで何!? あとマツバがムウマ使わないの、何!? 第2世代唯一の追加ゴーストタイプなんだから強化前から使え。
その後知り合いから聞いたのですが、カントー(初代)で草有利のジムをほぼほぼ使いきっていたのが理由じゃないか、と(あとロケット団の手持ち。初代でのvsキクコや今作のvsマツバでの草タイプ実質相性不利と同じ問題)。明確に第1世代の続きだからってそんなことするな。

レッド戦だけアイテム解禁しました。強いというのも理由なのですが、レベル上げするにも技構成考えるにも、ポケセン戻るのが絶妙に嫌な距離だったので……8-9世代に慣れ切っちまったよ俺は……HGクリアしてFRを購入したのに大丈夫かな…………

これは考察や世界観に想いを馳せるのが大好きなおたくの戯言なのですが、やっぱジョウトは因習村・家系が多いね……ってなりました。俺、割と因習家系なので……

クリア時(レッド撃破含む)手持ちは、ベイリーフ(NM:いばら)、アリアドス(NM:かぶら)、ゴースト(NM:パイラ)、デンリュウ(NM:きらら)、ヌオー(NM:キーラ)、ホウオウ(NM:かるら)でクリアしました。
使ってみての感想としては、やっぱ伝説は種族値すごいね。1進化の子が多かったこともあり、結構ホウオウを頼りました。他の子も頑張ってくれたけど。ヌオーとか、鈍足なんだけどかなり頼りになりました。
あと、名前は「○○ら」縛りにしました。考えるの楽しかった。キーラはkofネタのつもりだったんだけど、調べ直したら「クーラ」ちゃんだなこれ……さては名前入力の時にずれたか……?
アリアドスは次の世代とかで追加進化きても良い……気はする。でもアリアドスで見た目が完成されているからな……7世代以降は吸血が強化されているしまあ良いか……良いか?

ケートス号にまつわる記録 感想

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発狂したAI搭載無人潜水艦「ケートス号」。かつて戦争を終わらせた彼女は、人を狂わせる歌を歌うようになってしまった。
人類はケートス号の監視のため、死刑囚を乗せた潜水艦を送り出すが……

めっちゃおもしれ~~~! こんなブログ読んでないではよやれ~~~! プレイしてから帰ってきてくれると嬉しい(小声)。
SFとパニックホラーが混ざった世界観、問題だらけだけど魅力的な乗組員たち。潜水艦を舞台とした映画のような良作短編ゲームでした。「Return of the Obra Dinn」リスペクトだったりする? まだやってなくてごめん。
同じ作者さんの他ゲームもやりたいです。この前Twitterで話題になっていたあのゲームの作者さんだったのか。

●北神(END1「52Hzの沈黙」)

全く精神汚染されなかったのも、彼にとっては妻と対話していたからなんでしょうね。妻に会いたかったからわざと囚人になったような気がします。
考えてみたら歌っていたしずっと精神汚染0だし、割と最初からわかるようになっていた。そういうのだいすき。

●東斬(END2「鬼神墜つ」)

詳しくは南波のところでも語りますが、東斬の弟=南波だと思っており、殺した女=AI化する前の主人公だと思っています。
それを踏まえたうえで、東斬が最後にすがる相手がその女(だったもの)、東斬が切り捨てた愛に飢えていたことを悟ること。因果応報だなあというか、尊厳凌辱というか、作者の癖だな、と思いました。俺も嫌いじゃないぜ。AIに「呆れた」という表現を使わせているのも徹底しているなと思いました。

●西海(END3「水泡に帰す」)

主人公をAI化させたのは彼だと思っています。
北神のことを憎んで追いかけて奥さんもAIにしたのに、自分のことを歯牙にもかけていなかったし、一人で自死してしまった。
国に捨てられたこともあって、「可哀想が可愛い」枠だったと思います。

●南波(END4「うつろ船」)

南波の過去には改竄した形跡があるとのことでしたが、これってもしかして、主人公が自分の愛した女性を使用したAIだったと知って会いたいから罪を犯したのか、他の乗船予定だった人のデータを乗っ取ったのか(リボーンの骸とランチアみたいな)だったのかなって思います。

好きだと言えなかったとあるので、殺された女性とは恋仲になる前だったんだろうなあ。
プログラムが指輪、人差し指なんだね……ってちょっぴり切なくなった。主人公のことを知った日から用意していたのかな。お前の愛した俺じゃなくても愛してくれてありがとうな……

ドラゴンズクラウン 感想

公式サイトは(プロですが)こちら

かつて繁栄を極めながらも突然の終焉を迎えた「エリシア文明」の在った地、ハイドランド王国
主人公と相棒の盗賊・ロニは、広大な地下迷宮を探検していた日々の中、主人公の力量を聞きつけた王家からとある依頼を受けます。しかしその依頼にも、様々な思惑が入り混じっており……
ドラゴンを操る魔力を持つと言われる王冠「ドラゴンズクラウン」を中心に、物語は思いもよらぬ方向へと進んでいきます。

美しい2DグラフィクとTRPGを意識した演出が特徴の、ハスクラベルトアクションRPGです。まじでTRPGテイストがたまらね~~~です! 丁寧なGM、クラシックなBGMと世界観。最高の絵柄。D&D好きな人はプレイして損はないって感じ。
ソーサレスのお胸につられて始めたのですが、仕様キャラは太ももが魅力的なアマゾンに落ち着きました。魔法キャラ難しすぎるよ! NORMALクリア時点でアマゾンLv31、HARD以降は投げることにしました。

ヴァニラウェアくんの絵とこだわりの凄いフェティシズムは最高やな! ってなる、なった。
人魚のお尻とかやばくない!? もともと結構な人外フェチで人魚は特に好きなのですが、あれはね……やばかった……スリット好きだけどあれも凄い良かった……

今から始めるならプロの方が良いです、絶対。でもvitaの操作性を生かしているゲームだと言われればそれはそう……